ネタのタネ

すべらない話、あれは面白いと思う。

普段生活している中で面白いことがそんなに転がっているのだろうかと疑いたくなるほど、様々なネタがある。

同じ話を自分がしても笑いは起きないかもな、と思う。"誰が"、"どう" 伝えるかによって受けての印象は大きく変わる。もちろんそこには芸人さんたちの話す技術があることは言うまでもない。端的に、フリとオチを効かせつつ、間を取りながら。1を100にする力。ある種、「アウトプットの生きる教科書」的な存在かもしれない。まあ教授に話す時にオチは要らないんですが笑

「なんか面白い話ないの?」という極めて雑なフリにたまに遭遇する。そんなノーモーションでアバウトなボールを投げられても対応できるはずがないのだが、かといって1週間もらったとしても笑えるネタを提供できる自信はない(話術は一旦置いといて)。

よく「君は他人に関心がなさ過ぎる」と言われる。直接的な人との関わりという意味ではなく、他人のやっていることに干渉しなさ過ぎということらしい。

たしかに口出ししたり、自ら積極的に手伝ったり、面倒をみることは少なかった(必要があればちゃんとやってましたよ!!!)。「その人なりの考えがあって進めていることだから敢えて口を挟むことはない」とか「自分が後輩を教育しなければならないのか」とかそんな考えで取り組んでいた。他人を一歩引いたようなところから見ていた。自分の守備範囲しか視野を持てていなかった。

しかし最近は立場も上になってきたことで、そうも言っていられなくなった。自分だけではプロジェクトを進めることが不可能となり、多くの人の協力が必要となってきた。今までは誰かにコントロールされる側にいたから、自分だけを見ていればよかった。コントロールする側に立つと、周りをよく見て、相手に自分の要求を伝えて、齟齬があったら軌道修正して、要望通りに課題をこなしてくれるよう指導して。360°見渡すだけでなく俯瞰した視点を持ち、常にアンテナを張ることが必要とされる。

きっと自分の周りに話題が少なかったわけではない。自分の受信強度が弱かったんだ。転がっているタネを拾えていなかった。花咲くまで育てていなかった。

世間は5Gに移行しつつある。乗り遅れないように。

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