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【ヴィアティン三重 vs.ラインメール青森】試合後コメント

JFL第21節/ヴィアティン三重 2-1 ラインメール青森(2023.09.17)
26分 木戸皓貴(青森)
90+1分 石井大生(三重)
90+2分 石井大生(三重)


柴田峡監督(青森)

Q.非常に残念な結果でしたけれども、まず試合全体を振り返っていかがでしたか。

「立ち上がりから少し相手の方があまり良い入りじゃなかったところに、うちも前節はあまり入りが良くなかったので、今日はしっかり集中して入ろうというところは、選手たちとも話をしていて、実際に選手たちは非常に集中して試合に入れていたと思います。前半で0-1になって、ハーフタイムでは、しっかりともう1点獲りにいく姿勢を持たないと受け身になっちゃうよと、そこは確認して後半に入りました。後半は、ある程度、受けに回らざるを得ないのはしょうがないのかな、いやでもそれにしてもな、と思いながら見ていましたが、だんだん時間が経過していく中で、やっぱりボールを動かせる選手はどうしても守備のところが緩いので、守備がしっかりとできる選手を中に入れて、それで最後のロスタイムに入ってからも含めてしっかりと我慢できればね、なんてことはなかったゲームだと思うんですけどね。そういう意味では、相手は途中からは全くゲームプラン通りじゃなかったと思うんですよ。だけど、やっぱり向こうの途中から入ってきた選手の背後への動きだとか配球だとかは、十分に警戒してきたつもりですし、それに対してうちの選手たちも非常に良く対応していたと思うんですけど、なんというのか、相手のパワーというのか、最後に持って行かれちゃったなというのは残念な部分でした。」

Q.監督としては、守備のほころびというよりは2点目が獲れなかったという攻撃面の方が問題ということですよね。

「そうですね、やっぱりもう1点たたみかけたかったんですが、うーん、やっぱり最後のところの、なんていうのかな、パワーがひとつ足りないかなという感じはするんですよね。まあ、そのために外国人選手も獲得したんですが、今日は木戸(皓貴)が非常に良く動けてましたし、調子が良かったので、1-0で勝っている状況でしっかり頑張れている選手を替えるのはもったいないなというのもありました。もう少しクルーニーや齋藤来飛を早めに入れていれば、もうちょっと違った展開にはなったのかなとも思いましたが、まあ今、前の選手たちは非常に高いレベルで競争していると思うので、そういう意味では、いま調子の良い選手を先発で使って、その子たちもそれなりにパフォーマンスはしっかり出してくれていたのでね、ちょっとタイミングが遅れたかなという気はしましたけど、まあでも最後は、ある程度、5-4-1でしっかりとブロックで守備するというような布陣でいったので、それをもう最後に力でねじ込まれちゃったんで、もうこれはまあちょっとしょうがないかなという感じです。ただ、コーナーキックのディフェンスに関しては、久しぶりにリスタートでやられちゃったんですよ。そういう意味では、ボックス周りの守備というところはある意味うちの生命線で、それでここまで得点が獲れないながらも勝ち点を拾ってきたチームだと思うんですけど、それを最後の最後に今日はひっくり返された。なんていうのかな、自分たちが持っている力を最後まで出し切れないまま消化不良で終わったというよりも、それなりにこう、それぞれの特徴が出せて、最後の最後に、ここ何試合かずっと調子が上がらなかった三重さんの意地の方が上回ったなというふうに思いました。」

Q.中断明け以降、ここまで引き分けが2試合続いて今日は負けということになりました。中断期間中から、おそらく攻撃面を重点的にブラッシュアップするという形でやってきたのではと思いますが、ここまでいかがでしょうか。

「リーグが再開する1週間前の練習試合が非常に出来が良かったんですよ。おそらく選手たちもものすごく手応えを持って、ゲームの展開、ボールの動きがそのままゴールに向かって繋がっていった。結果も出ましたし、内容も良かったし、その感じでマルヤス岡崎戦に入ったんですが、やっぱりちょっとこう、公式戦で萎縮するというか、そこは思い切ってやりきれなかったのかなと。で、前節(ティアモ枚方戦)はちょっと相手の動かす力もあるなと思いましたから、少し守備の方に軸足を置いてというように言ったことが、選手たちをちょっと混乱させちゃったかなと思います。今日はリーグ再開1週間前のゲームをしっかりともう一度再現しようということと、今週、紅白戦の内容が非常に良かったんですよ。だからその感じでボールの動かし方がしっかりできれば、ということを言いましたが、そこがね、なかなかこう、相手のリズムなのか、自分たちのリズムなのか、サッカーの面白いところであり難しいところだと思います。今日は、最後に崩されているというよりも、押し込まれて押し込まれてリスタートで、という感じだったので、そこは非常に悔やまれはしますけど、まあでも、なんていうのかな、中断明け以降の3試合の中で今日の前半はいちばん良かったと思います。そこだけは今できていることをしっかりと評価してあげないと。こういう試合の後で、選手たちとしては少し自信を失っているというわけじゃないですけど、やっぱりかなりショッキングな敗戦だと思うんですよね、この負け方は。ある程度自分たちのゲームができていたので、元気づける意味でも、しっかりと評価するところは評価してあげなくちゃいけないのかなとも思いますし、この敗戦を次にいかに引きずらずにやれるかというところは大事だと思います。」

Q.あとひとつ、今日は廣末陸選手がゲームキャプテンに指名されていましたが、その指名の意図をお聞かせください。

「まあそもそもチームにキャプテンは置かない、ゲームキャプテンだけ置く、ということはシーズンの前から選手たちと話をしていました。攻撃の中心で経験値も高い船山(貴之)にずっとやってもらってきましたが、若い選手にもしっかり自覚を持たせようというところで、守備の軸の廣末にということになりました。練習試合なんかは長倉(颯)にもやらせています。廣末は責任感強いですが、まあより一層、若手全体がね、責任感を持ってやってくれればいいかなと、そういう意図で指名しました。」

Q.残りが8試合、次節はレイラック滋賀戦ですね。滋賀は夏の間にずいぶんと補強をして、不気味な存在になっていますが、抱負をお願いいたします。

「滋賀さんはなかなか力強いチームになっているなという印象ですね。今年はホームではHonda戦しか負けていないので、勝ち切らなくちゃいけないと思っています。今年のチームはなかなか勝ち切れていないんですよね。まあそれにはいくつか理由があるとは思いますが、もう残り8試合で、のんきなことは言ってられないので、残りはしっかり全部勝つ方向でやっていきたいと思います。」

木戸皓貴選手(青森)

Q.今シーズン4点目(天皇杯予選を含めると5点目)でした。まずはゴールシーンを振り返ってください。

「立ち上がりはチームとして勢いを持って入ろうということで、非常に良い入りができた中で、監督とも話して、ファーストシュートはお前が打ってこいと言われていました。最近は得点がなかったので、しっかり足を振っていこうと思っていました。良い形でサイドから(吉田)将也がいいボールをくれて、そこまでの過程がパーフェクトだったんじゃないのかなと。あとは本当に自分の得意な形だったので、決めるだけでした。」

Q.先ほど監督にもお話を伺って、今日は木戸選手とても良かったというように監督もおっしゃっていました。ご自身でも、試合全体を振り返っていかがですか。

「そうですね、ここ最近、自分自身のコンディションというのは非常に上がってきています。今日はまあ、さっきも言ったんですけど、試合の入りから、勢いを持ってやっていこうという話をしていて、そこのスイッチを入れるのが僕の役割だったので、そういった意味では、まあ個人的にではあるんですけど、試合を通して良い仕事ができたんじゃないかなと思います。結果はついてきませんでしたが、これが現状だと思うので、またしっかり自分たちにベクトルを向けて、昇格する気持ちでやっていくしかないです。負けて気付かされる部分も多いので、またここから危機感を持ってやらなければいけないなという試合になりました。」

Q.私個人としては試合を見ていて、最後が非常に衝撃的な失点で、涙が出そうでしたが、木戸選手としては前向きに捉えているようで、少し救われるような気がします。

「うーん、もう本当に監督が言った通りになったなと。やっぱり1点獲って受け身になってしまうと、相手もなかなか勝てていない状況にチームだったので、それはもう捨て身で来るというのはわかっていたことですし。そこで受け身になっちゃったというところが、最後のロスタイムの失点だと思います。そこは自分たちで絶対に改善できると思うし、ここから上に行くためには、僕を含めてですけど追加点を獲りにいくことであったり、試合の終わらせ方という部分は絶対に大事です。全員、経験がある選手で、できない選手たちじゃないと思うし、そこはもう一度、来週から詰めてやらないといけないなという気持ちになりました。もちろんショックですけど、もうね、試合は帰ってこないし、残りの試合でどれだけ上に行くかということを考えるしかないと思うので。悔しい気持ちがなかったらこの職業やっちゃダメだと思うし、みんな悔しいと思うので、その悔しさを糧に次の試合に向けて1週間準備したいなと思います。」

Q.残りが8試合、次節はホームでレイラック滋賀戦です。抱負をお願いいたします。

「もうね、本当に一戦一戦負けられないので、今日、良い部分も出ていたと思いますし、そこを伸ばしつつ、改善すべきところはしっかり改善して、本当に勝つことだけを考えて、目の前に試合に集中したいと思います。中断明け以降は勝てていないので、まず1勝して、波に乗れれば良いなと思うので、そのターニングポイントになるような試合にしたいなと思います。」

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