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【サポーターズ退職】最後にどうしても伝えたいこと【しんご】

最初に

※本noteは僕がサポーターズを退職する前日に、会社内の日報ツールでUPした記事のコピーとなります。

※最終日の社内発信。とっても温かい会社でした。

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サポーターズを退職します。

2019年7月からお世話になったサポーターズを
2021年5月末をもって退職することになりました。

新卒で入った訳ではないですが、
社会人のいろはを教えてもらったのはサポーターズ

僕にとっての故郷です。

そして、数えきれない思い出がある中で、
僕に取って最も大事な出来事を改めて書きます。

地獄の半年間


入社して半年間は、一言で言うと 「地獄」 でした。
人生で一番辛かった半年間でもあります。

もともと器用なタイプではなく、
仕事の覚えも悪く、お世辞にも「できるやつ」ではありませんでした。

メールの誤字脱字、当たり前のように漏れるタスク、
30分で終わらせたい商談準備に4時間かかったり。

どうあがいても業務時間内には終わらず、
遅い日は夜中の3時まで会社に残って、それでも終わらないから、
一度、寝に帰って次の日7時には出社すると言う、
しんど目の生活を送ってました。しんど。あー。

主観たっぷりですが、当時強く感じていたのは、
「誰にも求められていない感覚」。

期待もされていないし、やることなすこと裏目に出て。
学生時代からこれといった挫折も味わわずに生きてきた僕にとっては、
あまりにも辛い毎日でした。

人から期待されないこともそうですが、
何より一番きつかったのが、自分で自分を信じられないこと。

入社当初は多少うまくいかなくても 「こんなもんじゃねえ!」「見てろよ!」なんて
思えてましたが、この頃には全くそんな風には思えず。
「なんで俺ってこんなにもできないんだろう…」と自分を追い詰めまくっていました。
精神的にかなり疲弊して、通勤電車に乗るときに、
「このままここに身を投じられたらどんなに楽か」とまで考えてしまうほどでした。

命の恩人

自分にすら信じてもらえなくなったそんな僕のことを、
僕以上に信じ続けてくれたのがハクさんでした。

「私は信じてる」
「朝長なら誰より売れるセールスになる」
「今はしんどいだろうけど必ず結果がついてくるから」

そんな言葉をひたすらかけてくれました。
これにどれだけ救われたことか、何度お礼を言っても足りないくらいです。

そんな中ハクさんに言われたこの言葉。

「そろそろセールスを採用しようと思っている」
「OJTは朝長お願いね!」

この言葉をあまり正面から受け止められなかった僕。
正直、自分なんかができるわけないと思っていたし、想像もつきませんでした。

そんな中、ハクさんが続けてくれた言葉がきっかけで
自信を持てるようになりました。

仕事なんてみんなで教えればいいでしょ。
営業も仕事の進め方も全員で教えるのが会社の役割だと思ってる。
OJTに求めたいのは、不安いっぱいで新しく入るその人に、
一番寄り添える人になって欲しい。
その人のことを一番考えて、その人のために行動できる人について欲しい。
そう考えると、朝長しか適任はいないと私は思ってるよ。


目の色変わった

その後、セールスを採用することになり、実際にOJTにつかせてもらうことになりました。
これは勝手な想像ですが、周りからの反対もきっとあったと思います。
大事な新入社員に、何も成し遂げてない未熟な僕をOJTにつける訳で。

それでも、そこまでしてくれたハクさんには何がなんでも恩返しがしたかった。
周りにも 「ね、私が言った通りでしょ」と言わせる義務があるな、と。

そこから僕も目の色変わって、OJTをやりながら成長して、少しずつ数字も付いてきて、
気づいたら周りからもそれなりに信頼してもらえるような人間になれたかなと、思っています。

ポンコツすぎて死にかけてた僕を、周りからも見放されていた僕を、
唯一、期待し続けてくれたのがハクさんでした。
危うく死ぬところでした。両親に代わってお礼をお伝えします。

そしてそんな風に関わってくれたからこそ、たくさん成長できたと思ってるし、
僕にとっては挑戦である次の職場に、勇気を出して踏み出せたのも、
応援し続けてくれたからだと思っています。

本当に感謝しています。ありがとうございました。

そして、こんな経験があったからこそ、
後に入社するちかちゃんのことを誰よりも信じ続けよう、と思っていました。

※しんどかった年末最終日にハクさんに送ったLINE。
※未だに年末の長文キモLINEといじられる。

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僕が大事にしていること

この前『ゆっくり、いそげ』という本を読みました。

その中で出てきた 「健全な負債感」 という言葉が胸に刺さりました。
自分が大事にしている感覚とすごく似ていたからです。


「健全な負債感」とは
相手との関係の中で
「受け取っているものの方が多いな」 「返さなきゃな」
という気持ちを背負うこと。
しかも、それは必ずしも義務感ということでもなく、本当にいいものを受け取ったとき、
感謝の気持ちとともに人の中に自然に芽生える前向きな返礼の感情ともいえる。


例えば、カフェで飲んだコーヒーが600円だったけど、
サービスも良かったし、味も良かったし、
1000円は払ってもいいな〜!なんて思うことありませんか?

その差額が健全な負債感であり、“お返ししたい気持ち” を生み、
再来店や口コミへとつながります。

この気持ちを 「健全な負債感」 と称しており、
たとえお店に返ってこなかったとしても、
「帰り道に路上のごみを拾わせるかもしれないし、
電車でおばあちゃんに席を譲る気持ちにさせるかもしれない」
 と書いています。

コミュニケーションってきっとこれの繰り返し

日常のコミュニケーションの中でも、
一歩踏み込んだコミュニケーションをとることで、
健全な負債感を感じる/感じさせることができると思っています。

・いつもより丁寧にお礼を伝えてみる。
・裏側の労力を想像して労ってみる。
・相手が想像しているより一つ先のアウトプットを出してみる。

そんな些細な行動一つ一つが、健全な負債感を生み、
求め合う関係性ではなく、贈り合う関係性を生み出せるのではないでしょうか?

僕はハクさんに健全な負債感を感じていました。
だからこそ恩は返さなきゃ不義理だと思ったし、その連鎖が、
また別の温かいコミュニケーションを生んだと思っています。

なんでこんなこと書いてんの?

悲しいことに、ここ数ヶ月僕らの会社で退職者が続いてしまったタイミングでした。
僕もその中の一人だし、偉そうなことは言えません。

ただ、敢えて自分のことを棚に上げて、偉そうなことを言えるのであれば、
上に書いたようなことを伝えさせてもらいたいな、と思ったのです。

僕が皆さんに感謝の言葉を伝えても、伝わりきらないのはわかってます。
そして僕がただありがとうを言うことが、
皆さんにとってそんなに大切ではないのかもとも、思っています。

だからこそ、今自分が感じているこんな気持ちを残しておくことが、
少しでも恩返しになるんじゃないかと思って。

当たり前のことを書いているかもしれませんが、
これからのサポーターズも僕の大好きな温かな空気が流れ続ける、
素敵な場所であってほしい
と思って、書かせてもらいました。

これからも仲良くしてください、頼むから

リモートの期間も長かったけど、本当に全てのメンバーと数えきれないほどの思い出がありました。書ききれない。

きっと退職する側だからこんなにエモい気持ちになってるだけで、
みんなからするとまたいつもの日常が始まると思いますが、
たまに無理矢理でも思い出してもらって、
久々に飲みに行こうよ!なんてなると嬉しいな〜と思いながら、
つらつら書かせてもらいました。

長い間、くそお世話になりました!!みなさん、またどこかで!

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