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#324 ふみはんとの超雑談17 私たちは他者になれるのか? 感想

主にメタバースについての超雑談でした。
ふみはんさんが、メタバースを実際に体験されていることが流石、行動力高くて素晴らしいと思いました✨
自分なりに理解したい姿勢と最後の問いも共感しました。

Voicyプレミアム放送なので、あまりネタバレにならないように、感想だけ書かせていただきます。


VR空間では、声は変わらない問題...
音響的存在としては、キープされるところを
声調整をかけるか否か、
聴き慣れてる荒木マスターvoice 笑
『自分の頭で考える読書』もマスターの声で脳内再生されたなー😂

それと、個人的には、
『ドライブ・マイ・カー』の濱口竜介監督の記事を想起しました。以下、引用ページ

濱口メソッド:本番前の本読み段階では、あえて感情を込めずにセリフを何回も読んでもらってから、本番で初めて演技をさせて、役者の素を引き出そうとされていたみたいです。

NHKの記事から抜粋

このような撮り方をする事自体、現代人が、如何に発話や行動の前に内省的なエンパシーが抜け易く、本当は皆必要としているという事が示唆されていると感じますし、映像と音楽、そして脚本・演技全てにおいて傑作でした。

メタバース環境に引き出される振る舞いって?
確かにTwitterのように140字。とか
いろんなツールに可能な範囲でしか、表現ってできないし、
そもそもアートフォームの中で遊んでいるだけで、
たとえば、現代アートのように、アートフォーム自体を発明なんかしてない。
これ、ゲームデザインの話にも繋がる...センスメイク、ルールメイク、メイクビリーブ...制約が多いと難しい、自由な発想から生まれるデザインが、ゲームデザインかなぁ。(最近興味がある。ゲームやらんけど)

今までメタバース空間の懐疑があったのですが(まだ体験もしていないのに)

『NTT Group BIBLIOTHECA 〜THE WEEKEND
LIBRARY〜』テーマ「脱効率」で、山口周さんが『モモ|ミヒャエル・エンデ』に触れられていて、

その内容を聞く中で、メタバースは効率を高める先にあるのではなく、逆に非効率な場所と本質的に捉えられるのではないかなぁと着想しました。

現実では、相手のことをよく見て反応することはとても大事で、見たまま以上に"全身で感じる"内面のもつパーソナリティやキャラクターなどがその人の本質であると思いますが、
マスターの放送を聞いて、メタバース空間では、自分が自分でない状態でも、交流ができ得るツールなのかな?と、改めて考えました。

自分が自分でなくてもいい状態。それは、現実という効率を求められるリアル環境とは切り離された、効率の悪い良い意味での"遊び"の出来事として存在するのではないか?
しかも、移動せずにフィジカルを介さず会える。

上記の引用した映画は、転生や容姿への無効と、身体と切り離されつつも、環境と人間の内面を一体とした世界の中で、相手を信じて繋がろうとするファンタジーを感じます。
特に『ビューティー・インサイド』は、自分とは何か?身体とは何か?考えさせられます。

もしかしたら、目的や運営を誤ると危険なメタバースや6Gでのスマートな悪を無意識に警戒してしまいがちですが、
メタバースでの交流や消費がビジネスに絡められたとしても、現実はビジネス(資本主義)だけではないです。

TAKRAM RADIO Vol.132『衣食住・遊〜日常茶飯に潜む美意識』
上記放送で紹介された「無印良品」誕生に関わられたクリエイティブディレクターの小池一子さん<デジタルなゲームや芸術も含まれる、膨大な『遊』>


性善説?に支えられてたメタバース空間は、相手を思い遣るケアや贈与、利他や、或いはコミュニケーションの障壁を乗り越える支援の場として利用されないか?
効率化から抜けてしまう現実を回収する、目の前の効率的な現実ではない世界の複雑性を排除したむしろ非効率なツールのような、効率化の行き着く先ではない新しい非効率空間が、人々を助けることがあればいいなと思います。
しかし、その非効率空間でのエンゲージメントが増えれば増えるほど、リアル身体での満たされなさや、収まりのわるさ、思考停止状態での宙ぶらりんな継続なども生じるのかもしれません。

斎藤幸平氏と、ジャーナリスト・歴史家のルトガー・ブレグマン氏による『性善説』が世界を救う(「文藝春秋」2022年5月号より)


そんな、どっちに転ぶかわからない二面性を持った可能性も感じつつ、人々の差異をそのまま受け止めるメタバースが安全に性善説の元運用される未来を楽観的に想像しました。

ポッドキャストの世界も、私の知り得る限り、大変美しい世界だと思うので、メタバースでも、声は変えない方がいいのかもしれませんね(^^)

であるならば、声がわからないテキストコミュケーションは、やはり時間効率が高いのだろうなぁと思います。

1番効率よく学べる、本を読もう!笑

最後に、マインクラフトが良い意味で出てくる映画を紹介して終わります。

メタバースが子ども用の甘い風邪薬であるように望みます。

最後まで読んで頂きありがとうございました✨

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