キーエンス、通りました!!

こんにちは。初めまして。私は東洋大学の総合情報学部に在籍する、情報系・システム系を学んでいる大学2年生です。この度、キーエンス財団が主催する大学在学生を対象とした応援給付金の採用者に選出されました。この記事では、私のスペックと提出した書類について、できる限り詳細に書いていこうと思います。

予備選考

予備選考では、基本情報(大学名、年齢、性別など)と前の学年(私は2年次に申し込んだので1年次修了時点)で取得した合計単位数をフォームに記入するだけで完了します。大きな特徴として、GPAは見られません。なぜなら、GPAを書く場所がないからです(これは本選考でも同じです)。要項にも大学の成績は重視しないと明記されています。

大学ごとに評価基準が異なるGPAでは正確に成績を反映することができないと考えたため、代わりにGPを開示することにしました。

取得単位の一覧

こちらが私のGPです

評価ごとに決められた点にその評価をもらえた単位数を掛けて算出します。

100~90点(A+、またはS,秀の評価) →4
89~80点(A、または優の評価)  →3
79~70点(B、または良の評価)  →2
69~60点(C、または可の評価)  →1
59~それ以下(D、または不合格)→0

GPAは所属学部内での相対評価には有効な指標だと思うので、それに関する資料も添付しました。分布的にかなり低い部類に入りますが、成績が徐々に上がっているので継続して努力していきたいと考えています。

2単位落としの22単位です
教職の10単位は除外されています

本選考

合否に関わらず、選考結果の連絡が来ます。選考通過者は専用フォームにアクセスできます。

考察

ここからは考察です。予備選考通過者の基準について書いていきます。キーエンス基準にはGPAではなく、単位数が使われています。私の場合、前期22単位、後期34単位の合計56単位で申請しました。これは所属学部ではトップの取得数です。しかし、「フル単だから通る」というわけではありません。Twitterで「キーエンス 予備選考 単位数」と検索すると、通過者の中には1年次で60単位以上取得している人もいます。選考に使われている情報が単位数と自由記述欄くらいしかないので、単位数をできるだけ稼ぎましょう。教職課程の人は教職の単位も含めて大丈夫です。クォーター制で前半・後半で違う単位として認められる場合も、単位数が増えると思います。とにかく、取得単位数が大きな指標になるので、学部で一番単位を取得できるように頑張りましょう。

また、キーエンスに学歴フィルターがあるという意見もありますが、私はないと思います。理由としては、採用者の所属大学の数が多いからです。学歴フィルターにかからない大学の一例として「41校」があります。

旧帝大

北海道大学、東北大学、東京大学、名古屋大学、大阪大学、京都大学、九州大学

関東の国公立大学+名古屋の国公立

一橋大学、筑波大学、東京工業大学、東京外国語大学、お茶の水女子大学、東京医科歯科大学、電気通信大学、首都大学東京、東京農工大学、横浜国立大学、横浜市立大学、埼玉大学、千葉大学、名古屋市立大学

関東・関西などの首都圏の私立大学

慶應義塾大学、早稲田大学、上智大学、学習院大学、明治大学、東京理科大学、青山学院大学、中央大学、立教大学、芝浦工業大学、法政大学、国際基督教大学(ICU)

関西の国公立大学

大阪公立大学、神戸大学、大阪外国語大学、奈良女子大学

関西の私立大学

関西大学、関西学院大学、立命館大学、同志社大学

です。

一方、キーエンス公式のお知らせで「2024年度2024名の採用を決定しました(全国176大学)」と報告されています。つまり、キーエンスが要項で公言している「大学名は選考の重要な基準ではありません」はある程度担保されていると考えられます。

キーエンスは大学ごとに応募者を振り分け、その中で単位数が多い人から順番に選出し、同数の人がいた場合のみ自由記述欄を参考にする基準で選考しているため、学歴フィルターはないのではないかというのが私の意見です。

本選考の詳細

本選考に関する情報を記載します。

学生証のコピー、在学証明書、成績証明書の原本、住民票の写しをレターパックプラスに入れて事務局に郵送する必要があります。成績証明書に書かれている成績は、単位取得科目をもとに算出されるため、落単しても除外されます。これで書類はクリアです。

あとは、フォームに小論文を800字以内でテーマに沿って書く必要があります。テーマについては非公開情報のため省略しますが、実際に提出した文章を以下に公開します。

提出した小論文

私の将来の理想像は、正しい情報教育を行える高校教諭です。デジタル化が進む現代社会において、膨大な情報の中から正しい情報を自分で判断し、適切に活用する能力はますます重要となっています。この理想を実現するために、私は高校情報の教員免許取得を目指しています。目標達成に向けて、私は大学入学後の1年間、さまざまな取り組みを行いました。主な取り組みとして、1年後期から教職課程を履修しました。ここでは、教育活動に関する基礎知識を学び、特別活動の活動計画案の作成を行いました。この学修を通して、既存の学校教育は知識偏重で、生徒一人一人に合った指導ができていないと感じました。そこで、生徒の成績向上だけでなく、個人に合った指導を行えるように、ICTを活用した独自の指導計画を作成し、指導の実践とその改善を自主的に行いました。具体的には、生徒が個人で所有しているiPadを活用することで、課題の進捗状況を管理し、理解できなかった単元についてのフィードバックを生徒と共有しました。この取り組みの成果として、指導した中学3年生の男子生徒は、第一志望校の高校に合格することができました。進捗管理を適切に共有することで、提示した学習計画を生徒が信頼して実行してくれたことがこの良い結果につながったと考えています。今後は、この指導計画を分析し、次の世代の指導の参考にしようと考えています。また、Discordを利用した大学受験生向けの受験指導もしています。この経験を通して、指導科目に関する知識不足の改善だけでなく、指導経験の機会を増やすことができました。今後も、ICTを活用した指導計画の立案とその実践を継続して行いたいと考えています。そして、学習ボランティア等に積極的に参加し、学校教育に触れる機会を増やし、情報化社会に適応できる人材育成に貢献したいと考えています。

※提出のフォーマットでは、改行で1文字カウントされる仕様だったため、すべて繋げて書いています。

おわりに

公開されている情報が極端に少なく、Twitterやブロガーさん、AO入試のような小論文を書いた経験のある友人に助力を借りてなんとかたどり着くことができました。大学の成績優秀者がもらえる奨学金と同額の給付を受けることができるので、応募してみることをお勧めします。

本選考での小論文は大学生活の良い振り返りになります。自分に関するテーマが多いので、自己中心的な文章のほうが何に対して努力をしたのかが相手に伝わりやすいと思います。

質問がある人はコメントか@informatio000onまでDMしていただければ答えます。

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