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抜歯5本、完遂

歯医者に通い始めること数か月、ついに今日を持って全ての患部の処置が完了した。
抜歯5本虫歯2か所、壮絶な戦いであった。

今日抜いて貰ったのは上顎の犬歯の隣の歯、異様に内側に突き出てしまっていた歯である。
この歯は親知らずたちのような実害こそもたらさなかったものの、日々私の舌の置き所を占領し続け、非常に邪魔になっていた。
そういう意味では最も存在感のあった歯が最後に残ったものだなぁと思う。

さて、数か月後に検診を受ける必要があるとはいえ、今日で歯医者に通うのは最後だ。
自分で「歯医者に行こう」と思い立ったのをきっかけに通い始めたのは初めてだったので、極めて感慨深い。
施術自体は「受ける」ものであるから、私が志を貫いたとはいまいち言い難いが、それでも今の私が一つもの物事を完遂したという事実は、考えてみれば大いに今後の私の自信になってくれそうである。

今後数か月規模で行動を制限されることがあったとしても、今や私は「がんばって歯医者に行ったじゃないか」と自分を鼓舞することができる。
もちろん数か月規模での行動の制限などあってほしくはないし、私がその鼓舞でもって苦行を耐え抜くことができるようになるかといえば恐らくは否であるが、それでも一種の成功体験として嬉しいものだ。

今後はもう歯痛からくる頭痛に悩まされることはないし、異様な生え方をした歯が舌の置き場を邪魔することもないし、親知らずと隣の歯の間に食べかすが詰まり続けることもない。
全く素晴らしいことだ。歯医者に行ってよかった。

今後もこうした「○○してよかった」といえるような体験を増やしていきたいものだ。

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