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どうして娯楽への動機がなくなったのか

今日も今日とて寝て起きて食べてを繰り返すだけの一日だった。
自分を楽しませてやろうという気概が全くなく、惰眠と退屈の内に時間をただただ空費しているのがここ数か月の私の暮らしぶりである。

どうしてこうなってしまったのか嘆くほかない。
ほんの少し前の私は娯楽に非常に貪欲で、それゆえに身を亡ぼす一歩手前まで踏み込んで、生活保護を受けることでようやく暮らしの安定を取り戻したという有様だった。
しかしその行動方針はほとんど完全に失われ、ゲームにも漫画にも食指の動かない怠惰な成人男性になってしまったのだ。

生活保護を受給し始めたことが原因だとは思えない。
受給し始めてからも、私は変わらずゲームを消費できていた。この拒絶反応とすら言える娯楽の忌避はあくまでここ2か月かそこらで発生したものである。

つまり、私の病状が「そういう感じになった」ということなのだろう。
「以前まで楽しかった事柄が楽しくなくなる」というのは、メンタルクリニックの問診票に必ずと言ってもいいほど書かれている、精神疾患の基本的な症状の一つだ。
単に私がそうなった、それだけの話なのだ。

私は娯楽を拒絶している自分に納得がいっていないので、この状況の治療を切望し、現にそういった方向での投薬を受けている。
となれば解決は時間の問題なのかもしれない……かもしれないが、渦中にいる現在の私としては、このまま楽しむということのないままに余生を終えるのではないかとか気が気でないのである。

寝て起きて食べて薬飲んで寝る、この生活習慣を続けていれば本当に良くなるのだろうか。
若干の恐怖を感じながら、この後夕飯を食べて薬を飲んで寝る。

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