どうしようもなく雨が降る
朝に目が覚めて、その次の瞬間には「雨が降っているな」と察知させられた。窓の外からざあざあと非常に主張の強い雨音が聞こえる。こんなに雨らしい雨は久しぶりに降ったのではないか。
昨日の記事で気温の変動について書く際に天気予報を見たので、その時点で雨が降ることは知っていてもおかしくないはずだが、気温の方ばかり見ていて気がつかなかったのか、あるいは単に忘れていたのか、雨が降っていることに少し驚いた。
昨日買い出しに行っておいて良かった。食料品が切れたタイミングで雨に降られると「雨の中買い物に行く」か「その辺の菓子などで食いつなぐ」という苦しい二択を迫られることになる(私は大抵後者を選ぶ)。これからの季節、雨は特に珍しがられることもなく降るだろうから、食料品の管理にはやや気をつけるべきだろう。ちょくちょく天気予報を見て、「この日は雨が降るから少し早めに食べ物を買いに行っておこう」というような工夫をしておきたい。まぁこれはただの願望で、私がそんな計画的な行動をとることはあまり望めないことである。濡れるか飢えるかの二択を迫られた際の絶望を想定しておく方が余程現実的な策だ。
私が寝ぼけている間に散ってしまったのか、それとも今日の雨に落とされてしまったのか、外を見ても桜は咲いていなかった。
結局ベランダから見られる二本の桜に関しては満開を見逃したことになる。雨の中で暗く湿った緑の中では、もはやどれが桜の木だったのかの見分けもつかなかった。
そのことに対して特に感傷的な気分になることもなく、今日はやや湿気を感じて肌寒いだけの普通の一日だった。
暮らしがマンネリ化しているのを如実に感じる。書くことは見つからず、記事を書く手は遅々として進まない。書いては消し書いては消しを繰り返して、結局、全部消してもいいんじゃないかというようなつまらない文章を投稿して終えることになる。
そういうことを考えるくらいには憂鬱な気分だ。こんな露骨な憂鬱に浸るのも、雨らしい雨が降るのと同じくらい久しぶりな気がする。
こういう時はさっさと寝るに限る。キーボードの上に手を置いたまま動かさず、首を重力に任せて傾げたまま過ごすのは、あまり利口な時間の使い方ではないだろう。
横になっている方がマシだ。このまま無理に書き続けても状況が好転することはなかろう。
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