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私に書類を書かせないで

四月の始めあたりに障害年金を貰うことになるかもしれないという記事を書いた。
今日はその話の続きである。メンタルクリニックの初診日証明書を貰って、もう一度年金事務所に行ってきた。

提出した証明書で問題なかったようで、いよいよ請求に進みましょうかという話になった。
今度はメンタルクリニックからの現在の症状に関する診断書と、私自身による症状の説明をする書類が必要になるそうである。
「鉛筆で書いてきてくださいね」と、A3の用紙を渡された。デカい。そして家に鉛筆はない。要するに修正のできる筆記用具で書けという話だろうからシャープペンでも平気かもしれないが、シャープペンもどこにあるか定かでない。鉛筆じゃないとだめか聞いてくるべきだったし、帰りにどっちか買ってくるべきだった。


こうした書類を書くのは実に久しぶりのことである。生活保護にまつわるあれこれの時以来だから、一年弱くらいぶりになるか。
私はこの手の書類を書くのが大の苦手である。まぁ「得意だよ!」という人の方が稀有かもしれないが、ともかくこの類の書類というのは、片付けるのに非常に大量のエネルギーを消費するものなのだ。
生年月日と名前と電話番号を書いて各種証明書を添えるくらいならまだいいが、今回のものには「何年から何年にかけて自分がどのようなことをしていて、症状はこれこれこのような感じだった」というようなことを事細かに説明する欄が設けられている。こういうのが一番苦手だ。私も一応「もう働くの無理だな」みたいなことを思い始めるまでなんやかんやバイトなり派遣なり多少はやっていたが、いつどこでやっていたのかなんて全く覚えていない。病院に通えていない時期もあって、その時期が何時頃なのかなども恐らく書かなければならないのだが、もちろんこれも覚えていない。そういう物事の切れ目には私が覚えていなくても契約書なり領収書なりの形で残っているのが普通だが、当然それらの書類の所在は不明である。
つまり私が今日渡された書類を仕上げるためには、今の年月日から逆算して時期を割り出したり、「初めて病院にかかったのが何年だからその何年後にこれこれこういうことをやっているはずで……」というように思い出したり、かつて契約していた企業に確認の電話をするなりしなければならない。むちゃくちゃ面倒である。

金を国から貰う立場で何様のつもりだという感じだが、これをむちゃくちゃ面倒に感じてしまって、実際書き終えるまでに常人よりも何倍も時間がかかるからこそ私はそういう立場になったのだ。これで「ハイ承知しました謹んで記入させていただきます」と帰宅してすぐに書き始めるようであれば今の境遇にはなっていない。
私がここに書いていることに関して「許せない」と考える人がいても妥当な事だろうと思う。妥当だが、許せなかろうが何だろうが私のこの人格が矯正されるようなことはそうそう起こらないだろうと思う。残念だ。


ひとまず、ゴールデンウィーク明けにメンタルクリニックで診てもらう日あたりを目途に書いておければいいかなと思う。
年金事務所の人は「できれば今月中だと支給が来月からになって良いと思います」と言っていたが、私には今月中に書類を書き上げてメンタルに診断書を貰いに行って年金事務所の訪問の予約をしてといった一連の作業を済ませる自信がない。自信がないというかやる気がないというか、とにかく今月中に年金事務所に必要なものを仕上げて再訪するのは不可能だと断定した。

とりあえずまた来月ということにしておいてほしい。重ね重ねいうが、この作業をポンポンこなせるようであれば私は生活保護にも障害年金にも世話になっていないはずなのだ。

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