自傷癖と処方箋

以前、ストレスが溜まったときや手持無沙汰な時に顔面と頭皮を血が出るまで引っ掻いてしまうというような内容の記事を書いた。

この件に関しては五月の通院でメンタルの先生に相談済みで、処方される薬を一種類増やして対応してもらうことになった。

結果として、その薬を飲み始めて以降、自分でも驚くほどにそういった癖がなくなっているのに気がついた。
これを自覚したのはついさっきである。無意識に行っていたことだから、やるやらないがどうなっているのか全然分からなかった。しかし、間違いなくここ数週間これらの自傷が行われる回数は激減している。

おクスリ様様、お医者さん様様だ。
時々、何錠かの薬を飲むだけで自分の体調がこうまで激変することに恐怖を覚えることがある。人はやはり機械だ。精神的な事情も物理的な作用によって相当な変化を遂げうる。
怖くはあるが忌避感はなく、むしろそれで健康が維持されるならばんばん頼っていこうというスタイルではあるが、薬なしでやっていけなくなっては元も子もない。三月ごろにそれまで長いこと飲み続けていた薬から離脱したのだが、いずれは他の薬についてもこうなるはずなのだ。

そんな日が来るのだろうか?
来るとしても相当先の話になるだろうと思う。私が心身ともに異常のない、薬を飲む必要もない健康体になるだなんて、俄かには想像しがたいことだ。
そうなったら、私も一人前に仕事ができるようになるのだろうか? ますます信じがたい。
しかし、それに勝る話はない。そうできるのが一番いいはずだ。今は全く想像できなくても、きっと自傷がなくなるのに全く気がつかなかったように、ごく自然に思想や体調に変化が訪れたりするのだろう。
そこまで行くと自分が自分でなくなるような心地がするが、その時の自分が満足するのなら、それでいいだろう。
今はまだ全然想像できない。

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