19位(ひとりで決めるゲーム音楽TOP100)

ロックマン6 ワイリーマシン戦



前回 20位の記事(https://note.com/gmogmog/n/n582aafd5af5d)で、「自分はこのゲームをクリアすることができない」と覚ったと書いた。ゲームを1日に30分しか遊んではいけないというルールがある自分には、ロックマン6はクリアできるわけがないゲームだった。

しかし、予想だにしていなかった、それを覆す出来事が起こってしまった。

その年のお盆、おばあちゃんの家に泊まりに行った。行ってもすることがないので、ファミコンとソフト数本を持っていくのが毎年恒例だった。その年は、ロックマン6を持って行った。おばあちゃんの部屋でロックマン6を遊んでいると、兄がとんでもないことに気づいた。

「この部屋にいれば、お母さんもおばあちゃんも見に来ないじゃん。」

いつもは、ゲームを30分遊んだら、お母さんに強制的に電源を切られてしまっていた。まさかの、そのお母さんが、離れた別の部屋でゆったりとした時間を過ごしていて、自分たちを監視していなかったのだ。自分は、当時小1だったけど、学校の宿題をしていかなかったことは一度もないし、遅刻もしたことがなかった。先生に怒られたことなんて当然一回もない、ただただまじめ児童だった。ルールを破るという考え方が全くなかったから、ゲームは1日に30分しか遊んではいけないというルールを超えるということがとんでもなく怖かった。けど、今しかないと思った。

いままで、ワイリーステージ3まではなんとか来たことがあったけど、ワイリーステージ4に来たのは初めてだった。もう絶対に退けないと思った。今日クリアしなかったら、もう一生無い。高揚していて、最後のエディが何をくれたかは覚えていない。だいぶテンションは高かったけど、大きい声でしゃべるとお母さんにバレるから、こそこそ声で話していた。
そして、ついにラスボス、ワイリーマシン6号との戦い。なぜか床がスクロールしていることだったり、マシンに敷き詰められたなぜかぐるぐる回るトゲ、なんといってもこのBGMが当時は不気味に感じた。でも、全クリに憧れて死ぬほど眺めていた、覇王マガジンの攻略本に、弱点が「シルバートマホーク」って書かれていたのを覚えていて、バトル自体は全く苦労せずクリアできてしまった。なんだかんだ、ルールを破っているという罪悪感が一番の敵だったと思う。次の日は、ゲーム15分だけにしておこう、とか、なんとか許されようとしていたのを覚えている。ゲームを一日1時間も遊んでいた、高橋名人派の人間には、この精神状態を理解できまい。

ひとつ大人になった出来事だと思う。








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