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ミンストレルソング Remastered、究極サルーインを倒すまで遊んだ感想

1992年:ロマンシング サガ(SFC)
2001年:ロマンシング サガ(WSC)
2005年:ロマンシング サガ ミンストレルソング
2022年:ロマンシング サガ ミンストレルソング Remastered

ロマサガが好きで、SFC版とWSC版と3DSバーチャルコンソールで何周も遊んできた。ソニー製のゲームハードを持っていなかったので、PS2のミンストレルソングは遊んだことがなかったんだけど、ついに、ミンストレルソング RemasteredがSwitchで発売され、遊ぶことができた。

当時、RPG史上最強のラスボスとも言われていた、真サルーイン。その強さを体感できたら終わりにしよう、って思って始めたんだけど、気づいたら究極サルーインを倒すまで、ムキになってやってしまった。究極サルーインは、今回のRemasteredで新しく追加されたラスボス。当時RPG史上最強とも言われていた真サルーインの、更に2倍くらい強くなったと言われている。そこまで遊ばせる力を持った、ミンストレルソングについて、カジュアルな感想を書いていく。攻略記事ではありません。


まずは、何も調べずに1周目をクリアする。
遊んでみてまず感じたのは、システムがけっこうわかりにくかったということ。クラスとかスキルとか全く理解しないで、使いたい武器のスキル上げてたら、ジュエル全くたりなくなるし、他の武器試すとEPもLPもガンガン削られるし。それが嫌でしょぼい技ばかり使っていたら、ザコにすらボコボコにされ、めちゃくちゃきつかった。何も理解せずにジュエル無駄遣いして、まじで1周無駄にしたと思う。当時はちゃんと紙の説明書が付いていたはずだからそれで分かったんだと思う。電子で説明書とか読んだこと一回もない。
そこらのRPGと比べて、結構複雑なシステムだと思うんだけど、これを遊んだ後は、どのRPGを遊んでも物足りなく感じてしまうのではないか、ってくらいあれこれ遊べた。


ロマサガはSFC時代から狂っていたけど、SFCにはなかった要素も狂ってるの本当に恐れ入る。ウコム関連イベントが終始イカれてた。後でネット見てたら、やはりあれはネタにされてきたらしい。やっぱりあれっておかしいと思って良かったんだ、っていう謎の感動をした。
キャラボイスもついてるんだけど、なんか皆偽物みたいに聞こえる。ナイトハルトとかシフとかおもしろすぎ。むかし、金城武演じる明智左馬介の声を聞いてひっくり返った時のような懐かしさを感じた。個人的超お気に入りは、ショップの女店員の「いらっしゃいませー。」


そして、ラスボスのサルーインが、あまりにもラスボスすぎる。自分が小学生のころから絶対的なラスボスで、今でも、全RPGの中でもトップクラスに強いと恐れられているとかすごすぎる。RPGのラスボスとか、続編が出たら「今回のラスボスに比べたら、前回のラスボスとかしょぼすぎる」とか言われたり、続編で雑魚として登場したりとかあるけど、サルーインだけはずっとラスボスだし、永遠に強い。雑魚を倒してもステータスがそれ以上全く上がらない、という状態になったからラスボスに挑んだのに、全く勝てなかった。結局、ムーンストーン持たせたキャラを倒れたままにしておくと、サルーインがそいつに対してアニメートしまくってしまう、とかいうハメを使ってゴリ押しで勝った。

2周目は、ディステニィストーンを全部集めて、真サルーインと戦ってみた。全く話にならず、第一形態で全滅。ミンストレルソングをまだ遊んだことない時に散々Youtubeで見ていた、真サルーインをらくらく倒している動画は何?!どうすればそんな状態になるんだ・・、って思った。結局、ノーマル状態のサルーインでさえも苦労して倒し、2周目を終了。

3周目からは、スキル・クラス・装備強化を考えながら遊んだ。預言者(敵のモードが見える)を使うようになってから、やっとこのゲームのバトルの意味がわかった気がする。竜人とかいうモード依存しすぎるクラスもあるのに、PS2のオリジナル版には無かった要素なの意味わからなすぎ。もともと、敵のモードが見えるゲームであった方が良かったのではないか、とすら感じた。自分は、行き過ぎたディフェンス派人間なので、城塞騎士で長剣使うのが一番好き。3周目でようやくゲームの意味が分かって、真サルーインを倒せた。クイックタイム使ったけど!
ゴッドハンド連発されて、一瞬にして壊滅するとかも体験できてよかった。誰だよ、リヴァイヴァ(死んでも一度復活)と、即死耐性防具つけておけば、ゴッドハンドも耐えられるとか言った奴~。同じキャラがゴッドハンド2連発くらったら終わるし。


真サルーインを倒してからは、もうマシンになったように、財宝・強化素材・ジュエルを集めていった。真サルーインと戦うってのだけが目標だったのに、究極サルーインを倒すことが目標に変わっていた。究極サルーインと戦うには、追加された地獄ボスたちを全部倒さなければならない。血誓の食人花が一番苦労した。竜の目5個集めるとかいうチートつかってるのにきつかった。


赤いオーラを放つ究極サルーイン。これに見慣れた後に真サルーイン見ると物足りなすぎる。
城塞騎士レベル6でディフェンスモードだったら、究極サルーインのゴッドハンドも500ダメージくらいに抑えられた。ガチガチの状態異常耐性を付けて、心の闇を無効にしたのも強かった。
連携とか陣形とか、ここにくるまで意味わかってなかったこともちゃんと意識して使っていった結果、究極サルーインを倒すことができた。
サルーインに対する攻略研究が進みすぎて、攻略法が確立されすぎていて、あまり強いと感じなかったかな。一番苦労したのは、何も知らずに挑んだ、1周目のノーマルサルーイン。

プレイ時間230時間。2周目以降はだいたい3倍速でプレイしていたから、実質600時間分くらい遊んだと思う。なぜここまでしなければならなかったんだ・・、って考えたけど、ひたすらギャンブルをやらされている、という中毒性だったと思う。技を覚えるのも運、ステータスアップも運、武器・素材が手に入るかも運、ボスが強い技使ってこないかも運。最強技を閃く瞬間、激レア素材が出た瞬間、うおらああああああああああああ!!となる。ひたすら試行回数を増やして確率を高めていく、もうパチンコと全く同じ原理。ここまで遊んでも、体術の最強技は全く閃かなかった。まだまだ遊べ、と言われているのか。


最後に音楽。
サガシリーズを初めて遊んだ時はいつも音楽で驚かされるんだけど、正直ミンストレルソングはあまり驚かなかった。というのも理由があって、それは、あまりにも知っていすぎるから。ゲームは今回初めて遊んだものの、サントラは持っているし、リユニバースでも毎日音楽は散々聞いている。「決戦!サルーイン」や「呼び醒まされた記憶」は大好きな曲なんだけど、あまりにも日常的に聞いていすぎる曲なので、いまさら驚くなんてことはなかった。むしろ、サントラで全然聞いたことがなかった、町で流れる系の曲の方が驚いたかな。
「騎士の誇り」って大好きだったんだけど、SFC版ではほとんど聞く機会がなく残念と思ってたら、ミンストレルソングではオイゲンシュタットで常に流れている曲に昇格していたのでうれしかった。やっぱりもっと聞かれるべきだと判断されたか。
「ローザリアの窓辺から」が今回聞いて一番驚いた曲かな。すごく良い・・。なんか、ドラビアンナイトのED「夢のゆくえ」を思い出すような雰囲気があった。
エンディングの「たったひとつの願い」も聞いてるだけで涙が出るような曲だった。なぜかバーバラが昔から好きで、究極サルーインもバーバラ主人公で倒したんだけど、エンディングで「たったひとつの願い」が流れる中、

子供「僕を助けてくれたあの人は、今、何をしてるのかなー。」
母「…あの人はね……星になったのよ…」
子供「すげー、星になったんだ。いいなあー。」

酔っ払い「戦いはおっさんや若僧にやらせておけばいいのだ。」
酔っ払い「そうだ!美しい女性は俺と飲んでくれ。」
酔っ払い「それなのにどうして、あの人は戦いに行ってしまったのだ。」
酔っ払い「そうだ!サルーインのばかやろう、エロールのバカヤロウ!」

っていう会話があって、涙出た。

8キャラ全員でクリアしたあと、8人が集まって会話する、隠しエンディングがあって、それにも驚いた。サガシリーズって、キャラ同士がちゃんと会話してるシーンがあまり無い気がするから不思議な感じがした。自分が小さいころからずっと見てきて無機質だと思っていたこの8人が、こんなに仲良かったのか、って思って違和感があった。

これが18年くらい前に発売されたゲームなのか・・。サガシリーズが好きで、歴代作品遊んできた自分も、このゲームに使った時間が一番多くなったと思う。それもこの1か月の間だけで。
なんとなく、このゲームはもう1度はリメイクされる気がしている。覚悟を決めて生涯付き合っていかないといけないゲームだと思った。

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