ゲーム会社同士の揉め事史(GAME MUSIC本2014年夏より)
※(文字数:約2800文字)
※以下の文章は、コミックマーケット86で発行した『GAME MUSICについてなんかいろいろ書いてある本 2014年夏』の中で書いたものに、加筆修正を加えたものになります。
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ご存じの方も多いと思いますが、先日、SNKプレイモアがスクウェアエニックスのマンガ雑誌で連載されているマンガに同社のキャラが無断で使われていたとして告発を行い、著作権違反の疑いでスクエニに捜査が入りました。
※2016/10/7追記:現在は解決済みです。
この時思い出したのが、かつて行われたSNKプレイモアの裁判。ゲーム史ではどうしても目立つ事件だったので思い出したというのがあります。しかしゲーム会社の裁判に至るような揉め事は決して珍しくないのですね。そういうわけで主なものを振り返ってみたいと思います。
任天堂 VS ナムコ(ファミコン特権裁判)
ファミコン初期には、最初のほうに契約したサードパーティーと任天堂には特約がありました。一般のサードパーティーは、ソフトカードリッジを任天堂に作ってもらう委託生産が義務づけられていたのですが、ナムコ、ハドソンなど幾つかのメーカーは独自のラインで作れる特権がありました。しかしその契約が切れる頃になると、任天堂はその特権をなくそうとして、それにより任天堂とナムコが裁判での争いになります。
結果として、ナムコが敗訴するのですが、その後ナムコがセガハードやPCエンジン、そしてついにはプレイステーションに比重を置くことになり、ハードの動向にも影響したと考えると感慨深いものがあります
■参考:ファミコン時代にナムコブランドとして出された他社制作のソフト - ゲームミュージックなブログ
任天堂 VS アタリジャパン (テトリス裁判)
いわゆる「セガテトリス事件」。なんかセガと任天堂の争いのように思われている節もありますが、実際はテトリスの版権を誤認して再配布していたアタリと、それを買ってしまったある意味被害者なセガ、そしてがっちり調べた挙句に版権をとった任天堂の係争になります。この件については、アタリのことも含めて自分のブログで以前まとめたので、詳細は以下のところをご参照いただければと。
■アタリの日本支社、アタリジャパンはそれからどうなったのか : Timesteps
カプコン VS データイースト裁判(格ゲー裁判)
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