倒産、解散、消息不明なゲームメーカー(2012年Ver.)(GAME MUSIC本2012年夏より)

※(文字数:約4300文字)
※以下の文章は、コミックマーケット82で発行した『GAME MUSICについてなんかいろいろ書いてある本 2012年夏』の中で書いたものに、加筆修正を加えたものになります。一部その当時の状況で書いたものを残しております。

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 かつて、『ゲームミュージックなブログ』におきまして「倒産したゲーム会社いろいろ」というエントリーを書きました。それが2009年の4月ですのでもう3年以上前になります。そして悲しいことに、それからも倒産、解散、そしてホームページが消滅して情報が入ってこないなど、消息不明となってしまったメーカーが存在します。
 しかし、それだけではない変化もちょっと起こったりしています。というわけで、今日はそれらについて書いてゆこうと思います。


東亜プラン

 シューターでその名を知らない者はほとんどいないシューティングの雄。『BATSUGUN』『飛翔鮫』などの名作を送り出しますが、コアシューター特化の難易度上昇と格闘ゲーム全盛のアーケードゲーム業界の波に押され、1994年に倒産。

 しかしその後スタッフはケイブなどに移籍。東亜プランのサントラはかつてサイトロンから出されていましたが、倒産後の権利元が不明でありプレミア化していましたが、後にスィープレコードより過去の名作楽曲を集めた『東亜プラン シューティングクロニクル』が発売されました(現在品切れ中の模様)。

 ちなみにビデオシステム、彩京といった東亜同様かつてのシューティング雄も会社としては消滅し、ブランドのみ残っていてたまにリバイバルのゲームが出ます。


コンパイル

 かつてはPCゲームを中心にリリースしていたコンパイルですが、落ちゲー『ぷよぷよ』の大ヒットで他機種にも積極的にぷよぷよを展開。多くのファンを獲得します。また、丁稚制度など独自の経営方針でゲーム業界の中でも注目を集めます。しかしあまりにもマイナーな機種に出したこと、それよりあまりにも過剰に社員を採用しすぎたことにより、人件費が重くのしかかり、経営難に。そして倒産に繋がります。

 その後『ぷよぷよ』などの資産を売却しますが破産。社長がアイキという会社を同時期に設立しますが、そちらもやがて閉鎖となります。これについては、以下のブログで書いたので、読んで頂けると幸いです。

■参考:『ぷよぷよ』のコンパイルはそれからどうなったのか

 現在のぷよぷよはセガから発売されております。尚、最近社長を含むコンパイルの元社員が集まりトークショーなどを行うイベントもあったようです。

※2016/10/4追記
 最近、コンパイルの仁井谷社長に関する記事が掲載され、その中で新会社『コンパイル○』を設立したことが発表されました。

元コンパイル社長・仁井谷さんが新会社「コンパイル○」を設立 新作ゲーム「にょきにょき」販売のため


日本テレネット

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