お店と店長と「私」

さて、私はこれまで1〜3ヶ月しか職を続けられていませんでした。
当然のことながら、今のお店に就いている間も、数え切れないほど「転職」が脳裏をよぎりました。

正直、見方によってはコンビニ業は「底辺」と呼ばれていることも事実です。私たち店員を下に見ている客も少なくありません。
もっと広い世界や可能性を見た方がいいと私も常々思っています。

それでも続けられた理由は、やはり「このお店を愛しているから」なんです。

私も人間なのでお店の人間でも好きな人嫌いな人は当たり前のようにいます。
先日のバイトテロにしても、悪いことを言われることが多いフランチャイズ店やコンビニ業。ブラックだと言われることも思うことも死ぬほどあります。

でも、フランチャイズ店は個々の特色があるものです。だからこそ私はお店を愛せるんだと思います。
多分、他のコンビニ他のお店では一切味わうことができませんでした。

お店の特色。それは店長の特色でもあると言えます。
うちの店長は私とひと回り程しか違わないので若いのですが、だからこそ、1日のサイクルで何かあれば対応ができる懐の深さ。持ち前のユーモア。本当に尊敬できる男性でもあります。

一人を神格化するのは良くないと分かっているのですが、店長は私という人間に価値を見出してくれた唯一の男性だと思っています。言ってしまえば「恩人」です。
お店に就く以前、私はどこも居場所がありませんでした。家族からも違うベクトルの愛を貰っていた日々でしたので、私にとっての人生の課題は「居場所探し」と「愛」だったと思います(アイ○ルのCM)

自分が職に就いて半年以上経ったタイミングで、店長に「親も頑張ったことを認めてくれない」と日を越す前に弱音をLINEで垂れ流したことがあります。
その時に返ってきました。

「ごめん寝てた。 俺らが見てる

この文章で、自分が頑張っていることを見ている人はいるんだ。と自己肯定に繋がりました。この文章を思い出し、今でもこの時に感謝をしています。

事情があり、自宅療養をした時に精神的に生死を彷徨う経験もしていました。LINEを見る気力も無く未読状態にしていたタイミングで電話が鳴り、「未読だったから心配で。あの時対応出来なくてごめんね」と、心配をかけてくれた日もありました。
その時は店長は出張していましたが時間が空いたタイミングで「しばらく話せてなかったから、どうかなって思って!」と、様子をLINEで見てくれていて、私を元気付けてくれました。

情緒が落ち着いている今ではお互い引き際攻め際を分かっているので、意見の言い合いという喧嘩ができるいい関係を築けています。

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