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10/23-29 折り合いをつけながらの整理

10/23
夜、積みに積まれた本たちに整理するも途方にくれる。
そこで登場するのが「メルカリ読書法」である。これは、積まれた本をメルカリに出品して、売れる前に読み切れるかを競う遊びである。
よーしどれからいこうかな〜と、数ページずつ試し読みをする。すると携帯の通知。さっそく売れてしまった。ゲームセット。
たいがい負けてしまうけど、読まずに置いてあるよりはいい気はしている。


10/24
パン焼き器でフランスパンを仕込む。通常の食パンに比べて、強力粉の量が減り、その分普段使わない薄力粉で補う。
調べたところフランスパンを作るに適している「準強力粉」に雰囲気を近づけるためにミックスしているらしい。分類がややこしい。


10/25
朝、フランスパンが完成する。表面のカリッと感がフランス感があるんだけど、なかがしっとりしていた。これはこれであり。
夜、隣人が新たに引っ越してきて、律儀に挨拶にきてくれた。東京では都市伝説だと思っていて完全に油断して、だらしない恰好ででむかえてしまった。


10/26
昼飯に食堂で食べた魚がおいしすぎた。一緒に食べた人は幸せを感じていた。秋だ。
夜、ドラマ「いちばんすきな花」の第3話をリアタイ視聴する。ひとりじゃないから、安心してひとりになれる。ハンナアーレントの孤独の考えを思い出した。


10/27
「日記はどのタイミングで書くか」という問いをここ一年ぐらい思っていては忘れてを繰り返し、今日また思い出した。その日のうちに書いたらどうなるのかとnoteを開いて、でも週報もあるからなあと思って、3行日記に落ち着く。
なんかアメリカンジョークみたいな仕上がりになって惜しい。そして3行日記を書くことによって、週報は日記の日記になってしまった。

なんなら、フィジカルで日記帳にも日記を書いている。どんだけ日記が好きなんだ。しかし日記に一度書いてしまうと、その記憶が「外部化」されて、忘れてしまうことが往々にしてある。時に見返して再体験しなければ、煙に巻かれてなかったことになる。


10/28
朝、苔玉に生えている紅葉が赤くなっていた。5月に緑いっぱいだった彼を迎え、すくすく葉を増やし、時には水を絶やしてしょげまくったときもあったが、ついに見頃を迎えようとしている。
昼、横断歩道を渡っていると、涙そうそうを爆音で鳴らしたスマホを片手に歩く作業員に出くわす。
夜、妻とふたりで、たこ焼き器でたこ焼きを作って食べる。
40個作れます!!と書かれた、たこ焼き粉で作ったらおおむね40個できて、ひとり20個。これが、ちょうどよかった。
以前、テレビで「たこ焼きは何個食えるか」みたいなトークテーマがあったけど、それは20個だ。と堂々に言えるほどにぴったりだった。
あとアンチョビを中に仕込んで、オリーブオイルと塩コショウをつけて食う、イタリアンスタイルもとてもおいしかった。そりゃタコだもんな。


10/29
部屋の整理と断捨離をする。
今日は気合がはいっていてまあまあ捨てた。といっても、もともと片付けは得意ではないので、折り合いをつけながらの整理を進める。
大好きなアーティストのインタビューが載った雑誌は、その部分だけトリミングして容量を少し圧縮することに成功する。
とっておいたステッカーは日記帳に貼る。
ダメージがでかすぎて部屋着も厳しい、お気に入りTシャツは写真を撮ってなくなく捨てる。
中でもEnjoy Music Clubの紺のTシャツは6年ぐらいメインを張り続けた大のお気に入りだったが、肩が色褪せすぎて今年は出番がなかったので、処分することにした。
かつて彼らが、2~3年に一度、夏に「Tシャツ祭」と称して、20種類ぐらい新作を発売してたうちのひとつ。調べると、2016年のサヌキナオヤさんのデザインだった。素敵な色合いに、シンプルなのにやけにインパクトある絵がパーフェクトでがしがし着ていた。顔をうずめて涙を流している彼女が、笑っているのか、それとも泣いているのか、友人と議論を交わしたこともある。
noteをこうして書いていると、愛着が湧き返した。(しばらく考えて)四角いところだけ切って、リメイクすることを決めた。


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