見出し画像

01270131 労力は愛着となった

0127
妻と日暮里の繊維街にいく。谷根千商店街は何度か訪れていたけど、こっちの方面ははじめてだった。
町の一画には布にかんするお店が詰まっていた。その中でもトマトとNAGATOという屋号のお店が用途別に何店舗もあり、強豪校の出で立ちをしていた。そして基本的には土曜日しかやっていないらしい。
芸人さんのスーツ、キャッツアイのレオタードのような派手目のものから、カーテンやテーブルクロスのようなくらしに馴染むものまで、生地がところどころにあった。布の断片を見て(記憶の片隅にあるあの衣装の原材料だ)とアハ体験をするだけで楽しかった。
特価品になると1m100円(幅は1.4m前後)で売っていた。とんでもなく安い。
夜、さっそく新居のカーテンをふたりでつくる。
①窓の大きさにあわせてカット→②四辺を折る→③四辺を縫う→④フックをつける
と工程自体はシンプルだけど、おおきな布を扱うのは難しい。
動画をみながら進めていると、下準備の工程を『始末』と平然と呼んでいてプロフェッショナリーを感じる。
半面を作るだけで2~3時間かかった。市販されたカーテンには労働力がだいぶつまっていたようだ。しかし自分たちでやると労力は愛着となった。えらい人のいうところの制作(work)にあたる節もある。
タイルっぽいデザインがうねっていると水風呂のようで、見るだけでととのった。


0128
家でピザトーストを作る。
数日前fuzukueで食べたピザトーストに触発された。
メニューには材料が載っていたので、それに近いものを用意した。
fuzukueとは違ううまいのができた。マリネされた玉ねぎがポイントのようで、これが出しゃばらないほどの律儀な主張をしていた。


0129
スーパーでウィルキンソンのトニックウォーターを見かける。珍しいなと思い買って、家のウイスキーで割って飲む。ジントニックやハイボールはよくお店で飲むけど、トニックハイボールはおそらくはじめましてだった。甘くて渋い。たまに飲みたくなるくらいの存在で、頭の片隅にしまうことにする。


0130
探し物を求めて家の荷物をあさる。
途中、別の探し物が続々と見つかり、最後のセクションで目的のものが見つかった。王道のストーリーだった。部屋はごちゃごちゃになった。


0131
知人と最近行った店について語り合う。
感想を求められて「○○が印象に残った。」的なニュアンスで答えると「それはよかったの?悪かったの?」と返ってくる。自分はよかった点を述べることを前提に話していたので、その返しの処理にしばらく時間がかかった。
良いところを真似する姿勢で見ていたので、ここが良くないとかの視点がなかった。批評のマインドが非とされる風潮にあって、つまんないな~と思っても言わないことが多い。最近聞いたPodcastにも近いことを言っていたことを思い出した。良い点だけが取り上げられると、キャッチーでポップに収束する、文化が貧しくなる。それは本当に求めてたものだったのか。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?