肯定化
理解できない、納得いかない、ムカつく、何かに対してこういった感情を抱く、実はそれはとても良いことみたいだ。
トラブルを未然に防いだり、今ある問題を解決するための重要な入り口だから。
ただそれはストレスを多く抱えてしまうし、場合によっては周囲の人のストレスを生み出す原因になってしまっていることもある。
そんな人がストレスを抱え込まない方法、そしてストレスの元となる事柄の状況が今よりもよくなる方法は現実に存在する。
それが肯定化。
肯定化
「否定的じゃない、言い方、考え方、捉え方」みたいなこと
自分がおかしいと感じた事象に対し、異論、反論しないとかそういったことではなくて
前にあるように否定的に感じたり、おかしーだろとか思うことは良いことだけど
それはストレスになってしまうから、肯定化は非常に有効だ。
大阪なおみが全豪オープン優勝した時にメンタルトレーニングをしている中でポジティブ思考的な物があって、どこかの先生の「肯定的認知」なんてかっこいい名前の説明にその事例がすごく勉強になった。
例えば
夏の日
A「暑いせいで汗だくだ」 最悪・・・
B「暑くて汗だくになったおかげでビールがうめー」 ありがてー
こんな感じのこと。
A『嫌だな』と思うと抗ストレスホルモンってやつが分泌して、ストレスになって、実際に夏に弱い身体になる。
一方Bは夏に強い身体になってくそうです。考え方や思いが体質を変えちゃうらしい。
周囲の意見、行動、物事などのあらゆる事象に否定的な印象をもってしまった時点で、言い換えれば不満を持っているわけだから要するに【嫌だなー】。
介護士の腰痛はストレスから来るなんて話もあるわけだから、捉え方も非常に重要。
なおみさんの例でいけば腰痛改善なんてこともあるかもしれない!!
実際、現場で抱えた不満「嫌」との向き合い方に活用する
嫌な事象←「嫌だなー」「腹立つわー」 って事を
どうしたら良くなるかに変化させる感じ
これは慣れてない人でもトレーニングで出来るようになるみたい。
【嫌だなー】→「はこうなったら良い(嫌じゃない)」
【嫌だなー】→「こうした方が良い(嫌じゃない)」
「嫌だなー」だけの共有は聞き手側にもそのイメージを植え付けてしまうので、聞き手側やその周囲にもストレスを共有していることになるなってしまう。
【嫌だなー】の内容は「こうなったら良いかもしれないよね」に変換して共有を。
そこから
「確かに!こんなのも良いかもね」とか繋がっていったらもう完璧だ。
「手で食べないで」➡「スプーンで食べましょう」とか
「手で食べないで」って嫌だなって気持ちを言葉でそのままに伝えてちゃって言い放って、
自分の「嫌だな」を相手に放つ感じで一方通行感がある。
もちろん不衛生だからとか、後でお腹痛くなったらとか優しい理由はあるとは思う。
それはすごく分かるし相手のことを思ってのことである場合が多いと思う。
だけど相手からしたらどうなのか?
自分自身が注意されることがあったとして、言ってることは分かるんだけど言い方が気に食わないなんてことってある。
それでも、言うことを聞くかもしれない。
でも【嫌だなー】をぶつけられて、自分の心の中にも【嫌だなー】って気持ちが生まれないだろうか。
そんな環境って【嫌だなー】じゃないか?
逆に注意されて、伝えられ方によって、受け入れ易くて腑に落ちた場合はどうか
言うことを聞いて、改善した。注意した側はもちろん嬉しい。
自分自身も悪いところが直ったのであればそれは【良い】ことだし、何よりも【嫌だなー】がそこに存在しない可能性は高いんじゃないか?
そんな環境って、総じて【良い】。
だから
「否定的じゃない、言い方、考え方、捉え方」は重要だ。
ここで話を戻して
相手を思って言っていた「手で食べないで」はどうある方が良いだろうか。
交渉成立となる可能性が低く、負の感情、負の環境を作り出す可能性が高い。
こうあるべきとかは言わないけども、良くなる方が良いとは思う。
相手が嫌な思いをせずに、衛生的で、健康的な状態になれたら、こちらも本望だ。
進むか立ち止まるか
「スプーンで食べましょう」の話をもう少し広げる。
よく”行動”しろみたいな事が言われているが
実際”行動”ってなにを指すのか。
日常生活をおくる上で、歩いたり、仕事をしたり、トイレに行ったり、映画をみたり、これらも行動だし、いざ人に説明するとなると全てが行動だからややこしい。
”口だけ”って言葉もあったりするけど伝えることや、伝えただけで世の中が変わったりなんてこともあるから口で言うことも時には”行動”になるのか?
そんなこんなで、自己解釈としては
「物理的にも、状況的にも変化をもたらそうとせずに立ち止まっている事」
ではなく
「物理的にも、状況的にも今より良い方向へ変化をもたらそうと進む、進もうとする事」
が”行動”という事となった。
だから物理的に身体を動かそうが、頭を働かそうが、口先のみだろうが
現実に良い状況に持っていけるような行為や提案ができたらそれはもう行動だ。
ここまでのおさらいをすると
・肯定化はストレスを減らす
・肯定化せず伝えると負の感情、負の環境を作る可能性が高い
最初の感情は否定的でも良い。
そもそも何かがよくなる事を願っているわけで、それはやはり重要な入り口だから、あとはそれを肯定化して実現に向かえば良い。
「スプーンで食べましょう」は「嫌だな」を「こうしよう、こうしませんか」と口で相手に伝えたりスプーンを手渡したりしてみる”アクション”。
「手で食べないで」はそのまま思ったことを伝える”リアクション”。
立ち止まらずに進めば、自分自身にも周囲にも与えるストレスはなくなるか減るかして、更に今よりもよくなる。
アクションを起こそうとすると色んな面白い方法がある
その一例が
立ち小便が後を断たずに困っていた【不満】
神社マークのステッカーを貼った【提案と行動】
この例では実際に被害はなくなっている。
「ナッジ」とか「アフォーダンス」っていう理論、戦略です。
「小便するなー!馬鹿者ー!」ではない解決方法。
事が良くなっていかない、上司が無能だ、部下の出来が悪い、あれがやだ、これがやだ・・・色々あると思う。
あなたの周りの人はアクションマンですか?リアクションマンですか?
リアクションマンしかいなかったらどうなっちゃう?
人は変わらないけど、自分自身は変われます。そして行動によって人の動きを変えることが可能です。
立ち小便の被害を減らしたように。
自分だけでもストレスを抱えずに、今よりよくなっていけば、自ずと成長も出来るし、何より動かない事は損しかない。
すごい人(人によって対象は違うと思いますが)たち、どこかの社長さんだとか、やりたい事をやって活きいきしてる人たちと話すと、建設的に話が進む。
その方々ももしかすると頭の中では
「それはなくない?」
「それはおかしいよ」
「そんなの嫌だな」
とか第一印象はそんなかもしれない、でも
「それはなくない?」→どこがないのか、何があれば良くなるのか
「それはおかしいよ」→どこがおかしいのか、どうすれば良くなるのか
「そんなの嫌だな」→どうしたら嫌じゃないのか
って瞬時に変換しているのかもしれない。
そんなお話。
以上!!
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