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もはや好きとかそういう次元ではない

熊谷 真士さんの文章が、好きだ。

もう好きすぎてFacebookでフォローし、記事はもちろんツイートもほとんど読んでいるし、くそほどどうでもいい画像しかアップされない上にたった5枚で更新がとまっているInstagramにいたってはフォローをあえてせずに「更新されたかな~♪」とルンルンでわざわざ検索して更新確認をしているのだ。


おかしい。
ITベンチャーで日々熱心に働き、街角を歩くときは丸の内OLのイメージを崩さないスタイルで都内を二足歩行している私が、スタバでダベる女子大生のとなりで膨大な文字量で畏敬の念を伝えようとキーボードを叩きまくり、対象年齢一桁であるポケモンのアーケードゲームに諭吉を躊躇なくぶち込むアラサーに夢中になるなんて、どう考えてもおかしい。狂っている。どこかで時空のゆがみが生じているにちがいない。


公開されている私の記事をひとつでも読んだことのある人にいたっては異常さにお気付きだろうか。
そう。わたしは文体までも浸食されてしまったのだ。
もうこれまでのゆるふわなグルテン ふり子はどこかへ消え去ったのだ。バルタン星人によって。



等しくファンを名乗る者たちよ、気付いているだろうか。彼のブログ内で最初にヒットした記事は『スタバでダベる女子大生に対して畏敬の念を禁じ得ない』であり、更新日は2016年1月22日。
さらに2017年12月6日現在最新記事は『「休みの日は何をしているんですか?」という難解な質問に、我々人類はどのように立ち向かうべきなのか』 であり、更新日は2017年11月8日。
それまでに延べ60 もの記事が追加され、何者ともわからない者たちが気まぐれに★をおしていく。


変わらない文体。しかしその中で変わりゆくこと。


このわずかな変化に君たちは気付いているだろうか。




少しずつ改行による空白が減っていることだ。

検証してみよう。

(検証時の様子)



2016年1月22日に更新された『スタバでダベる女子大生に対して畏敬の念を禁じ得ない』の改行数は延べ303行。最大改行数は12行。しかも2回登場する。


「え〜、ぶっちゃけぇ、友達がいればあとは何もいらないんだけど〜」













友達がいれば、あとは何もいらない


「それ、分かるぅぅぅうう〜☆」













それ、分かる


この2箇所だ。


多い。多すぎる。その多さはこの記事でたった今あなたが目にした通りだ。しかもこれをたった1時間で書いたと本人は記述している。
いったいどういうことだ。


想像するに熊谷氏のキーボードを叩くサマは改造され超高速で太鼓を叩くクマのごとくであり、改行キーを押すスピードにいたっては10回/秒 を優に超えるであろう。いやそれどころではない。きっと彼はこのブログを通して本来の姿であるクマに戻っているはずだ。
そうでないとこんなに気の狂ったブログを60記事も続けられるはずがない。
そう、このブログこそ彼が唯一本来の姿に戻れる場所。


そうだ。これが最も合理的に見つけた彼の正体だ。


いやしかし待てよ。最初に述べたように、確実に改行数は減っている。
こちらも2017年12月6日現在の最新記事である『「休みの日は何をしているんですか?」という難解な質問に、我々人類はどのように立ち向かうべきなのか』について検証してみよう。



延べ改行数180。
最も改行された場所は

「いえ、あなたが弱くなったんです。師匠とはいえ、寄る年波には勝てませんか。ちなみに、師匠の地雷は何でしたか?」










「チェックメイト。」

であり、その数実に9行。

おかしい。減り過ぎである。その減りっぷりはこの記事でたった今あなたが目にした通りだ。なんせ2/3である。


いったいどうしたことだろうか。
彼が本来のクマに戻ったときのエネルギー源である電池が消耗しているということだろうか。
この改行が、尋常のそれと同様に2行程度まで減ったとき、彼の筆力は、いや、動力源である電池は切れてしまうのだろうか。
いずれ来るそのときには私を呼び出してほしい。彼に電池を献上し、極上のドラムスティックを用意しよう。




最後に、改行数を数えた際のメモを残しておく。
間違い探しは必要ない。そんなことをしようものならあなたは人生において最低ランクの無駄な時間を過ごすことになるであろう。


スタバでダベる女子大生に対して畏敬の念を禁じ得ない
神の領域の人間が、凌ぎを削っている まで75
境地 まで 82
2体の仏陀が鎮座していた まで 90
終わり まで 56

『「休みの日は何をしているんですか?」という難解な質問に、我々人類はどのように立ち向かうべきなのか
「休みの日は何をしてるんですか?」まで 29
つまり、纏めると、どういうことなのか。 まで 26
「いえ、あなたが弱くなったんです。師匠とはいえ、寄る年波には勝てませんか。ちなみに、師匠の地雷は何でしたか?」 まで 61
終わり まで 64



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