利用者側から見たコミッションサイト比較


ここはひとしろ様主催の 定期更新型ネットゲーム Advent Calendar 2022 12/2分の記事です。

12/1:占い師ロールのすすめ(ひとしろ様)
12/3:​イベントにおける難易度設定の話(やまもりうみ様)

はじめに

人々すなるアドカレといふものを、自分もしてみむとてするなり。
初めましての方は初めまして。ぐるこさみんと申します。
七海(Seven Seas)辺りから続けて定期ゲに参加しています。
そこでハニワのキャラクターを使っていたので、はにわと名乗っている事の方が多いですね。

さて、2/18にキャラクター交流型ウェブゲームの暗夜迷宮が始まりますね!
かなり早めから告知されていたこともあり、大きく賑わう事が予想されます。

この暗夜迷宮、公式側からDiscordサーバ、Twitterの壁打ちアカウントを用意するなど、定期界隈に伝手がない人に対して無茶苦茶親切設計なのですが、キャラクターイラストに関してもPicrew(無償)やSKIMAcoconala(有償)等のサイトを紹介されています。手厚すぎる。
そんな訳で、この記事ではプロフ絵とアイコンを人に依頼したいな~でもどこを選べば良いんだろう~、となった人向けに、
それぞれのコミッションサイトの特色を紹介していこうかな、と思います。

そもそもコミッションって?

元々の意味は委託。
お金を対価に、スキルを持った人に代理で作業をしてもらうこと。
イラストの作製依頼で使われていることが多いですが、webデザインや小説、BGM等の作製、ボイス提供や占い・お悩み相談などジャンルは結構幅広いです。
前述で上がっていたPicrewは無償なのでコミッションではないですね、キャラクターメーカーサイト。ですので詳しい紹介は外します。
Picrew利用時には個人/非商用/商用/加工あたりの区分けと作者コメントを確認してもろてなんかええ感じに。
さておき、見ず知らずの相手と金銭でのやり取りが発生するので、間に入って作業が終わるまで料金を預かってくれるのがコミッションサイトです。


コミッションサイトごとの特色

それでは本題に移っていきます。

◆Skeb

実は個人運営から始まってたSkeb。去年の2月に株式会社実業之日本社に買収され、強力なバックが付いたことで運営の安定感が増しました。
クリエイター側を強く保護する姿勢であり、クライアント側からの依頼サイトというよりは、クリエイター側からのお題募集サイト。
打ち合わせ・リテイク等、依頼に関わる一切の連絡禁止。
手数料は販売側負担6.8%~9.8%。時折キャンペーンで無料
クレカ他、今年10月から銀行振込・Pay-easy・コンビニ決済にも対応

■メリット
・圧倒的な登録絵師数
クリエイター優位のサイトなので、他ではコミッションを受けてない絵師さんでもSkebは開設している、という人が多い。

・安い
同じ理由でやりとりの煩わしさがない分、値引き金額にしてくれている人が多い。

・他人のリクエスト文がいっぱい見れる
あ~こんな感じでみんな依頼文書いてるんだな~みたいなのが掴めます。

■デメリット
・やりとりが一切禁止
ほぼほぼこれに尽きます。
絵の内容はクリエイターを信じるとしても、利用目的(使うサイトやアイコンへのトリミング・加工)等が許されるかどうかの相談ができません。
原則Skebで依頼した絵は、原則許可が取れなければプロフィール画像への使用や個人鑑賞に限るとのこと。
なのでその辺りに関する許可を依頼文面に書いたら分かってくれそうな人にするしかないんだな。依頼で書ける文面も1000文字までだけど。
ただ、やりとりなしで待つだけで良い、という気軽さは依頼側にとってもメリットである部分はあるかも。

・欲しい絵を目的で検索するのが難しい
全身立ち絵とアイコン描いてもらお~と考えても、その目的で受け付けてる人が分からない。一枚絵が標準だと思うしなあ。

■総評
目的から新たに絵師さんを探すサイトでは無くて、絵師さんをある程度知ってる上で依頼するためのサイトですね。
同じくキャラも一から描いてもらうよりは、既に固まってるものを描いてもらう方が良いかな。キャラデザインも含めて全肯定できる相手なら話は別ですが。

◆coconala(ココナラ)

去年上場した株式会社ココナラ。
2012年設立と紹介する中で一番古く、CMも流れている事から一般的な知名度は高い。
絵だけではなく幅広いスキルを売買しているサイトで、弁護士相談までカテゴリがあります。
手数料は販売側が22%、購入者側5.5%
クレカ他 銀行振込・Apple Pay・コンビニ決済対応

■メリット
・クオリティが高い商品、信頼できるクリエイターを探しやすい
PRO認定制度というものがあり、本人確認済であるかどうかなど、クリエイターの質をサイトが保証しています。
資格や受賞歴、経験年数の表記も。

・最終ログイン期間やお届け日数で検索できる
デッドラインを基準に探すことが出来ます。

■デメリット
・お高め
質と値段は比例するのでそれはそう。

・アニメ系立ち絵を受けている人が意外と少ない
キャラクター作成(アニメ)一か月以内ログインで900件ほど。
いや多いは多いんですけど。
一般人向けなんでイラストの絵柄としてもそっちの方が集まってそう。

■総評
実はココナラで取引したことがないのでエアプです。
趣味で使う物より、商業で使うような物を依頼する方が良い感じなのかなー。
とは言えPRO認定に拘らなければ、他のサイトと変わらない値段での出品も多々あります。

◆SKIMA

株式会社ビジュアルワークスが運営。イラスト系販売にかなり強い。
手数料は販売者側負担で額により、2万円以下22%、2万1円~5万円以下16%、5万1円以上11%
運営方針は他に比べるとクライアント側よりかな?
クレカ他コンビニ決済対応
販売者・購入者相互評価(評価者名記載なし)

■メリット
・立ち絵受付している絵師の数が圧倒的
ゲーム&TRPGイラストの受付中のみで絞っても5千件くらいある。多。
表情差分も「これが必要でしょ?」感で商品オプションにいれてくれている"理解ってる"クリエイターが多い気がします。

・値段が安め
ココナラとの体感比較ですが。
あと割と頻繁に1000円クーポンくれます。
月一くらいでクーポンくれてたこともあった。期限短いけれど。
年末年始にもなんかまた来そう。

・やりとり時のメッセージテンプレートがある
公式から色んな状況に対応した文章の見本を用意してくれています。

・画像の保管期間が長い
トークルームで渡してもらったファイルデータは、現時点では手動で削除するまでデータが消えることはない(SKIMA側からの削除はない)そうです。
※メッセージ機能でのファイルは一週間で自動削除

■デメリット
・出品数に検索機能が追い付いてない
人数多すぎて絞れないよ!!
いやゲーム&TRPGジャンルある時点で他よりは探しやすいけど……。
あと募集中にしてる人なのに受付中チェックで絞ると出なかったり、アイコンジャンル出品だけどすべてのイラスト対応の人がいたりもする。グギギギギ。
タグで絞っても表記揺れがあるのでもうちょいなんとか……。
せめて最終ログイン日時での絞りとか……。
Adoptも男性向け女性向け(買い手の性別)ではなく男性女性中性無性(キャラの性別)で分けて欲しい。

・取引開始後の追加依頼がしづらい
取引を開始してラフを見た後に、こういうのも欲しいなーと追加の希望が生まれても、新たな取引として記事を立てて貰わないといけないのが難点。

■総評
なんだかんだ立ち絵や表情差分を相談して依頼するのに一番安定しているサイト。やりとりするページの幅も広くて見やすい。
メッセージも1回につき3000字くらい書けるし。多。
趣味の範囲での立ち絵ならココナラよりSKIMAかなあ。
前述通りジャンルの感覚が近く、目的が伝わりやすい絵師さんが多い。
あと検索機能について不満書いたけれど、そもそも選択肢が多いのが原因なので

◆つなぐ

株式会社みんなシステムズと株式会社イタチをパートナー会社に持つ、新たなクラウドソーシングサイト。2021年5月設立。
手数料は販売側負担5.5%……5.5%!? 
企業じゃないから手数料安値にできるらしいですね。
クレカ他、コンビニ、銀行振り込み対応。
実績のないクリエイターをSNSで紹介する代わりに安価で受けてもらえる制度がある(卵商品)
評価は依頼者→販売者の片道(評価者名記載あり)

■メリット
クリエイター側に入る料金比率が高い
手数料が安いということは、つなぐを選択する絵師さんが増えてくるだろうということ。

・テストアカウントがある
メッセージの使い心地を試せるテストアカウントが公式で用意されています。

・追加入金がしやすい
ラフを見せて貰った後で、ア!!これとこれ組み合わせた表情のも欲しい!!
みたいな気持ちになった時に、その取引のままで支払金額を追加していけるので相談を持ち掛けやすい。

■デメリット
・運営が続くかの不安
企業ではなく事業。収益報告を見るとなんか全額寄付してる……。
いや理念は素晴らしいのだけれど。安定して続く?大丈夫?
信じてカード情報入れて良い?

・まだ登録している絵師さんが少ない
公開中イラスト制作1080件、立ち絵キーワード332件。

・やりとりの画面が若干見づらい
3カラムでツイッターのDMくらいの幅なんですよね。
SKIMAのメッセージ画面に慣れてるとちょっと狭い。

・納品データは定期的に削除
容量上定期的にファイルの削除を行うそう(タイミング不明)なので納品されたファイルのバックアップは忘れずに。

■総評
まだまだ出来立てで成長途中っぽいサイト。
育ってくればSKIMAと並ぶか超えるかな。使用感は悪くなかったです。
感覚的には Skebよりはクライアント寄りで、SKIMAよりはクリエイター寄り?

◆他にもいろいろ

比較できるほど詳しくないですが、上記で挙げたサイト以外にもコミッション出来るサイトは沢山あります。下記はその一例。

・Skillots(スキロッツ)
・スキルクラウド
・TANOMUNO(タノムノ)
・SKILL QUEST(スキルクエスト)   

目的に沿って使いやすいサイトが見つかると良いですね


出品形態について

ここからは各サイトでどんな形でスキルが販売されているかの説明です。

◆通常依頼(SKIMA,ココナラ,つなぐ)

こういう内容の絵をこれくらいの金額で受けるよって出ているものや、見積相談(キャラ設定とか使用用途とか希望サイズや形式とか)を経て依頼する一番スタンダードな方法。こだわりたい部分があり、やりとりの時間など余裕がある人向け。見積→ラフ確認→完成品提出→評価がだいたいの流れ。

  • 依頼を受け付けてるか(最重要。最終ログインいつ?)

  • 求めている絵柄か(表情表現豊かとか塗り方とかデザインのオリジナリティとか求めるものはキャラによって毎回違うと思う)

  • 予算(石油王なら気にするな)

  • 絵師さんが許可している利用範囲(加工もトリミングも×だとアイコンに出来ない)

  • その他納品までの期間やTwitter見ての人柄、評価実績etc……

などなど条件を比較してうんうん唸りながら最終的に依頼する人を決めましょう。ブラウザタブが死ぬ。
内容はテンプレがあると思うのでそれにそって、自分が言われた立場だと分かるか考えながら依頼文を作りましょう。
構図や装飾の量が分からないと向こうも見積もり出せないもんね。
Easy PoseさんとかModalinaのアパレル用語図鑑さんを使うとポーズや服装の説明でろくろを回さなくて良いことを学びました。
目的は限定しすぎず、ある程度幅を持って伝えた方が良いかも。
一次創作している絵描きさんでもキャラになりきるという概念に触れてない人はいるし、ましてやアイコンにして60pxで表示するなんて思わないわな。
実表示時の線の太さとか、表示サイトの色味まで考慮する人もいるみたいなので情報はあるだけ出しときましょう。

ちなみにその辺の概念が通じそうでお勧めなのが企業PBWの絵師さん。
界隈が近い上で仕事として金銭が発生するやりとりに慣れており、話がスムーズ。
後はTRPG界隈の絵師さんも表情差分あるのが基本なので、求めていることが伝わりやすい。

Rの手記さんが定期ゲ界隈で受け付けている人を纏めてくれているのでそちらも参考に。

◆リクエスト(skeb・つなぐ)

打ち合わせ・修正なしの最初に依頼する文面のみで完結するタイプ。
見積もり相談がないので予算もこちらから提示。
やりとりしなくて良いという気軽さと、相場の見極めという難度があります。

◆リクエスト(SKIMA)・公開依頼(ココナラ)・仕事依頼(つなぐ)

こちらから絵師さんを探すのではなく、予算や依頼内容、資料を纏めて出して応募が来るのを待つ方法。
性癖 設定が他人に見られても良い人向け。
ココナラは予算を書かずに見積を相手から出してもらうことができ、
SKIMAはコンペ(完成品を提出してもらいどれにするか選ぶ)・プロジェクト(簡単なラフを提案してもらい誰に依頼するか選ぶ)の二種類の方法があるのが特色。
SKIMAのリクエストとSkeb・つなぐのリクエストでは、呼び方は同じだけれど別物ですね。

◆キャラ販売・既存販売

既にデザインされているキャラクターを購入する方法。
どういうキャラが欲しいのか何も思いかない場合や、気付いたら締切当日で納品を待つ暇がない場合に便利。設定は作るもの。
基本的に買いきりだけど追加で表情差分の作製を受けてくれる絵師さんもいます。

SKIMAの場合(Adopt)
キャラの養子縁組という考えの為、・著作権は基本的に購入者へ譲渡。
こんな簡単に渡されて良いのかという気もしますね……(著作者人格権はもちろん移りませんし、説明文面で利用に関する注意事項は記載されてますが)
たぶん買い切りで購入者側からやりとりする機会がないから最初から購入者に大きく権利持たせてるのかなあ。
いやでも著作権込みと著作権なしで金額分けて出品者が出せるようにした方が良いことない……?
そんな趣味に使うだけで簡単に生殺与奪の権を握って良いのか……?
まあ金銭発生しているから遊びではないですが。
他サイトとの重複や多重販売することは禁止。
買ったキャラが誰かと被ることは無いです。
キャラクターでないイラスト(風景や物)も対象外。

■つなぐの場合(既存・キャラ販売)
販売数の設定(複数人に販売)が可能
・人によって値段を変えることも可能
・他社との販売併用可能

この辺、販売数が1人限定になっている商品でないと、同じく購入した他の誰かと被る可能性がありますね。
販売数無制限の絵は値段が安いのでNPCで増やしたい人向け。
キャラ以外の作製物販売OK

・著作権は基本販売者
そのため、トリミングや加工、キャラで二次創作していいかは出品物の文面次第です。
特に注意しないといけないのが二次使用の概念(二次創作でも二次配布でもない)で、これは当初の使用目的と別の目的で使うことを指します。
つまり、定期更新用のキャラとして買って、ツイッターのアイコンにしたらそれは二次使用。
この二次使用に関する概念は通常依頼のコミッションでも同じ(他のサイトでも)なので、利用範囲を相談する際にある程度余裕もたした方が良い理由ですね。
まあ大体のキャラ販売で記載内容の範囲内なら自由に使ってくださいだったり、二次使用相談は不要になってる人が多いですが。
いちいち聞かれたらめんどいもんな。
割とSKIMAよりは既存品販売でも必要なら購入者と依頼者で相談してねのスタイルのように感じます。


いかがでしたか?(定型文)

アドベントカレンダーの記事ってこういうので良いんでしょうか。
おなじコミッションサイトでもポリシーによって結構差があるのが面白いですね。
暗夜迷宮の開催が当初より延びたので、今から依頼しても間に合うかも。
コミッション依頼に踏み出す際に、何かの参考になれば幸いです。

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