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サッカード素人がSC相模原のJ2初勝利を見て泣いた話。
3月21日18時前、暴風雨が吹き荒れる相模原ギオンスタジアム。
僕は、少し前までほとんど知らなかった地元クラブ、SC相模原の勝利を見て、泣いていた。
話は1ヶ月前に遡る。
あのDeNAが今季J2に昇格したSC相模原のトップスポンサーになるというニュースが、地元を駆け巡った。
もしかしたら、地元・相模原にこれから凄いことが起きるかもしれない。記事を読んだとき、瞬間的にそう思った。
SC相模原
食らいつき、這い上がり、そして立ち向かおう。
2023年11月12日、J3リーグ第35節・SC相模原対FC大阪。
SC相模原のJ3リーグ残留を告げる長い笛の音を聞いて、その場でうずくまって泣いてしまった。
とても静かな展開だった前半。
互いに何度かチャンスを作るも決め手に欠き、0-0で迎えた後半、信じられないような45分間を過ごした。
後半10分台、SC相模原はなかなかボールを奪い取れず、自陣内でのプレーを強いられる展開になっていた。
あ
「闘う君の唄を 闘わない奴等が笑うだろう」
病みそうだ……と感じてから数週間。着々とメンタルが降下していっている。
けれど、その"底"は、一度突っ込めば戻るのに凄まじい苦労を必要にする奈落のような底だったりする。それはもう経験則で分かっている。
何とか奈落の底に落ちるのは回避しようと自分のご機嫌を取ってみたけれど、今回はなかなか上手くいかない。
もしかしたら、ちょっと本当にどうにもならなくなるかもしれない。割と焦ってる。
まあ焦ってもどう
勝ちたいに決まってる。
若い選手だから……。
これから成長してくれるから……。
開幕してからの3ヶ月間、なかなか勝ち点3を積み上げることができない今年のSC相模原(1勝5敗6分)に対して、こう言い訳して納得しようとしていた自分がいないと言えば嘘になる。
まだ何者でもない、2023年のSC相模原の若い選手たち。Jリーグ未経験の選手や学卒のルーキー選手も多い。
彼等がこれから羽ばたけるように、飛躍できるように、今は膝をぐ
エナジーフットボール
3月12日、2023年J3リーグ第2節・ニッパツ三ツ沢球技場をホームとして、福島ユナイテッドFCを迎えての一戦。
折しも、前日である3月11日は東日本大震災から12年目の節目の日となった。
両ゴール裏の横断幕に、
「12年目の日常を全力で」
「3.11を胸に 共に」
とあったように、試合は自分が応援したいクラブを応援することができる日常の喜びや幸せを噛み締める、白熱した展開となった。
前半、相
共に育ち、共に戦おう。
相模原に訪れたのは厳しく寒い冬だった。
2022シーズン、J3リーグ最下位。
そして、Jリーグ30年の歴史の中で最大となったこのオフの選手・コーチングスタッフの入れ替え。
これまで、サッカー以外にも色々なプロスポーツチームを応援してきたが、これほどまでに好きなチームを応援することに対して問いをぶつけられたオフは無かった。
チームの好きな雰囲気があった。
ずっと応援すると決めた選手がいた。
同
SC相模原の、共に育ち 共に戦うスタジアムMCの話
2022年のSC相模原には、共に育ち共に戦う、とても心強いスタジアムMCがいた。
今季からSC相模原のホームゲームで、スタジアムMCを務めている福田悠さん。
地元・相模原市出身の福田さんは、サッカーのスタジアムMCはSC相模原が初挑戦。
福田さんのMCの特徴は、現役フットサル選手でもあるその経験を生かしたフットボール眼。
前半を終了してハーフタイムに選手がピッチから引き上げる際には、自身が見
未来は過去を変えられる。
2022年、J3リーグ・最終節、松本山雅FC対SC相模原。
終盤に失点を喫して、0-1で敗戦。
SC相模原は、勝ち点25で今季のJ3最下位が決まった。
敗因に関して、色々な意見があることは分かるし、スタジアムでリーグ戦を33試合見ることができた人間として、思うところもある。
そして、プロチームである以上、その評価は結果と数字が下すものであって、間違いなく今季の相模原は良くなかった。
けれど、
一生応援すると決めたから
11/6、福岡県北九州市。
ミクニワールドスタジアム北九州で行われた試合後、僕はスタンドで思わず泣いてしまうことになった。
自分と同じく浮田健誠選手を応援されていて、山口から西日本のスタジアムを中心に相模原にもいらっしゃっている方との試合後の挨拶。
6月に初めてお会いしてからは、全国各地のスタジアムでお会いする度に挨拶していた。
ミクスタでの一戦は、今季のSC相模原の西日本でのラストマッチ。
ボールと「夢」を追いかけて。
2022年9月11日、YSCC横浜対SC相模原。
J3神奈川ダービーを4-0の大量点差で制した後にゴール裏で喜ぶ選手たち。
あの時僕は、泣いていた。
肩を組んだ選手達とスタンドのファン・サポーターが向かい合って飛び跳ねて、皆笑顔で盛り上がって勝利を称える。
このクラブでこういう光景が見たくて、こういう楽しい思いをしたくて、僕はSC相模原を応援しているんだと改めて感じた。
J3。決してサッカー