新劇場版エヴァ ラストの駅の解説と考察 救われたアスカを考察
劇中のラストシーンの宇部新川駅に居た碇シンジ、真希波マリ、そして向かいのホームに居たアスカ、綾波レイ、渚カヲルと思われる人物。この謎やラストはどんな世界なのかなども含めて考察していきたいと思います。
※以下ネタバレを含む記事になります。新劇場版シン・エヴァンゲリオン:||までを見ていない方は注意が必要です。
●.碇シンジと真希波マリ
最後のシーンの碇シンジの声は神木隆之介がしていた事は既に周知であり、年齢を重ねた新世紀(ネオンジェネシス)のシンジという位置付けなのは納得できると思います。そこに現れる真希波マリもあんまり変わらないですが大人びて見えるので、碇シンジと同様に歳を重ねた事になっていると推察できます。
●.DSSチョーカーの謎
碇シンジはスーツを着ていますが、首には違和感有りのDSSチョーカーらしき物が巻かれています。これはらしき物で普通のチョーカーだとすると、あまりにもチープな終わりですよね?まずエヴァンゲリオンの無い世界を望んだ結果、その世界を最初からやり直した場合、普通に考えて話が破綻します。エヴァンゲリオンは作られないけど、使徒は出てきますので人類は使徒に殲滅されるか、エヴァンゲリオンとは別にガンダム的な何かで戦うのかな?(笑)庵野監督はエヴァはガンダムみたいに続きモノとしての新しい解釈があって良いと言ってましたし、最近のインタビューではエヴァはロボットアニメだと言っていたのでやぶさかじゃないかもしれませんけどね(笑)※誰か別で作るのかな
●.ネオンジェネシスはどんな世界?
話を戻すと、最後に試みたネオンジェネシス(新世紀)とは碇シンジ達が成長した、渚カヲルが示した円環(ループ)する世界から脱出した世界ととらえれば破綻もないと思われます。但しこの世界は
・エヴァが居なかった事になってる世界なのか?
・エヴァが居たけど無くなった世界なのか?
どちらでしょう?ラストに碇シンジとマリだけが出てくれば、エヴァは居たけど無くなった世界とすんなり受け入れられると思います。ですが、更に謎が増えます。エヴァが居なくなる事でエヴァの呪縛から開放されたという認識になりますが、アディショナルインパクトで最後に+4in1エヴァ8号機にガイウスの槍が刺された直後にいきなり碇シンジは14年、歳を取ったのか?確かに見た目は28歳くらいに見えなくもないですよね?でもこれはそうではなく、普通に時間をかけて成長した25数歳くらいと断定できます。※何歳かは不明ですがそれなりに若いはずです。
●.マリとママ活するシンジ?
理由は簡単で、真希波マリが若いからです。マリは冬月先生の研究室に飛び級で入ってきた天才で、:||の開始時点では推定で47歳となっています。一瞬で歳を取るようだとラストの描写で47歳のおばちゃんが出てくる事になります。別に47歳を否定している訳ではなく、ラストのマリは47歳ではないでしょうと判断できると思います。数年後だとすると心はおそらく50歳を超えてますけどね(笑)またウブな碇シンジはマリを胸が大きくて素敵な女性と言っていたので、女性に対する慣れも感じ取れます。それくらいの年齢にまで成長はしていると推察できます。またループするやり直した世界でエヴァンゲリオンが居ない世界となると、二人の年齢差が最低でも18歳以上有る設定なので、この様な描写になるとちょっとしたママ活してる碇シンジのシーンになってしまいます(笑)二人共心と身体の年齢が合ってないのでややこしいですね。これによりエヴァの呪縛はあった世界と断定できます。
●.ラストシーンで分かる4つの事
①.ループした世界から脱出した新世紀
②.①を理由にシンジの付けているのはおそらく本物のDSSチョーカー
③.駅のシーンはマリがシンジを迎えに来た直後ではなく数年後の世界を映している。※平和になってしばらくした世界
④.エヴァは存在していたが、無くなった世界を映している※エヴァが存在していなかった世界ではない
●.向かいのホームの3人
ここで話をややこしくしているのは、向かいのホームに居るアスカ、綾波レイ、渚カヲルの存在です。ネットでも色々と考察を見たのですが納得できる内容は有りませんでした。位置関係としては、アスカは独りで碇シンジから見て向かいのホーム左側にあるベンチに腰掛けている。眼帯はしていない。また綾波レイと渚カヲルは向かいのホーム中央にお互いの顔を向き合う形で立っている。これはお互いを認識していて関係性は分からないですが、最低でも知り合いや友達を含む関係性だと推察できます。それぞれの服装は学生では無さそうで、少し大人びているようにも感じます。ホームは結構ガラガラで知っている人が居れば気が付きそうなもんです。
この後、真希波マリは碇シンジの手を引いて駅から出ていきます。この二人は先にも書いたように記憶を継続しているので、向かいのホームに知っている顔があれば何かしらアクションを起こしても良さそうですよね?でもしないのは何故でしょう。
●.ぼっちのアスカ
まずはぼっちでベンチに座っていたアスカから片付けていきましょう。式波クローンとオリジナルの話は、以前の記事で考察しているので、興味のある人はそちらも読んでみて下さいね。
●.アスカのDSSチョーカー
エヴァ第13号機に取り込まれてしまった式波クローンのアスカ、実はこの直前に式波オリジナルのアスカと対面するのですが、式波クローンは自分のDSSチョーカーを爆発させようとしますが、式波オリジナルにより無効化されて取り込まれてしまいます。なので、この時点で式波クローンのDSSチョーカーは取り外されたという認識になります。
ラストの戦いヤマト作戦時
式波クローン:白いプラグスーツを着ている
式波オリジナル:赤いプラグスーツを着ている
●.浜辺でのやり取り
この後アディショナルインパクトへ続く際にマイナス宇宙の中で、旧劇場版のオマージュ的な赤い海の浜辺で赤いプラグスーツを着てるけどビリビリに破けた状態で横になっているアスカと碇シンジはやり取りをします。この時のアスカは身体が大人びていて14歳には見えませんし、眼帯もしてない、おそらく、エヴァの呪縛がなく歳を重ねた見た目のアスカと推察します。前提として、アスカはヤマト作戦開始前に碇シンジに会いに行き、なんで怒っているのか分かる?と問い、シンジの答えを聞いて、スッキリします。また14年前は好きだったけど私のほうが早く大人になったと告げます。そしてこの浜辺のシーンで碇シンジは、好きでいてくれた事に感謝してシンジもアスカの事が好きだったと告げます。恥ずかしがって横を向くと次の場面ではマリが、お達者で姫!というとアスカのエントリープラグが射出されるシーンになり、コックピットごと第3村のケンケンハウスに飛ばされると、コックピット内のアスカの格好がケンケンの上着にパンイチで14歳のアスカで左目はキレイ!となり考察するには論理分解出来ない状態になります(笑)どうなってんだ。
見ただけで言える事実は、式波オリジナルが第9使徒に侵食されていたが、ゲンドウが第13号機を覚醒させる為に噛み砕いて殲滅、それにより式波クローンの左目から小型使徒封印柱は抜けていて左目が治った事になってます。ここは描写がある以上は起こった事実を受け入れるしかない感じですね。
●.マイナス宇宙に居ると最後は死ぬ
第13号機取り込まれる形でマイナス宇宙内に来てしまった式波クローン、碇シンジは自分の事はいいからアスカや他の人を助けたいと願いました。マリが最後に何でもできちゃう+4in1エヴァ8号機で碇シンジを助けに来たことから、マイナス宇宙に居ればネオンジェネシス(新世紀)には行けずに死んでしまうと推察できます。
●.浜辺のシーンの前提
ここで少し飛躍した考察をしたいのですが、第13号機の中で式波クローンと式波オリジナルは出会いました。以前の記事で触れたのですが式波オリジナルは髪も伸びていないので、魂という形(ユイと同じ)でそこに居たと推察しています。私の今までの考察を前提に考えると、後に仮設5号機になったと考察したテスト機体に取り込まれるまでが式波オリジナルで、それ以降は式波クローンとなります。つまり式波クローンにはそれ以前の記憶は有りません。簡潔に言えば14歳以前の記憶は無いことになります。ただ、浜辺でのシンジの会話の前にアスカは夢を見ます。幼少期の自分に着ぐるみを着た大人のケンスケが側に来てアスカに微笑みます。このシーンはかなり重要な事を示していると考察します。
●.アスカが見る夢のシーンの真実
これは記憶がマージ(統合)されたと推察します。先に書いたように式波オリジナルはケンスケ達やシンジの記憶も有りません。会ったこともない。そして式波クローンは幼少期の記憶を持っていません。しかしこのアスカはオリジナルが持つ幼少期の自分と、クローンの記憶であるケンスケ、両方がもつ唯一の記憶となるぬいぐるみと一緒に見ています。そして「私寝てた?バカシンジ」と浜辺のシーン。寝てたんですよ!式波クローンのアスカは使徒に侵食されて眠れない身体でしたよね?これはゲンドウが第9使徒を殲滅した事により解放されたという事を意味しています。
●.アスカが救われた項目
最後のアスカは扱いが酷い、救われないみたいな論調をネットでは見かけますが、私はこの短期間に全てを治して今好きなケンスケの元へと送られたのだと推察しました。
①.使徒封印柱をブチ抜くが使徒化で身体が復元
※この場合左目が治る
②.第13号機の第9使徒噛み砕きで使徒侵食完治
※眠れる食べれる身体に治る
③.式波オリジナルと出会いお互いをマージする。
※具体的には式波クローンの身体にオリジナルの記憶が統合され、記憶が統一される。DSSチョーカーも外れる。
④.眠りながら記憶が統合され、起きたら浜辺で14年前はアスカ同様にシンジに好きだった!相思相愛だったと告げられる。承認欲求も満たされる!
⑤.マイナス宇宙にそのまま居ると死ぬので、今好きなケンスケの元へマリが送る!お達者で!服とパンツはサービスな!ピッコロか!(笑)
このようにゲンドウとシンジとマリによってネガティブな要素を解決された真人間の式波アスカに戻され、気兼ねすることなく暮らせる状態になりケンスケの元へ送ってもらったという結末です。凄い救われてるよ!と推察しました。※ゲンドウのは不可抗力ですね(笑)
●.第3村もブンダーのクルーも無事
ここで大きな事実が分かる事になります!それは第3村はフォースインパクトの影響を受けなかったという事です。トウジやケンスケはフォースインパクトの魂の浄化が始まった時にどうなったのか?分からなかったですが、マリが「姫!お達者で!」と安全だと思う第3村にわざわざ送られている式波アスカ(健康真人間版)が、そのまま浄化された可能性も有りますが(笑)それは面白すぎるのでおそらくは助かったはずです。
あともう1つ分かる事があります。それはブンダーから脱出した赤木リツコや鈴原サクラ等のクルーもおそらく助かっています。これはブンダーの脱出ポットが第3村のネルフ第2支部N109棟跡地(碇シンジがスネてた場所)に着地した描写があったからです。
・第3村の人達はフォースインパクトの魂の浄化を免れた可能性が高い
・ブンダーから脱出したクルーは第3村に着地して助かった可能性が高い
関係者は結構助かってますよね。でも地球のほとんどの生物は死んでるので、救いようがない感は有ります。
●.次に続きます
流石に長いので1回ここで切りますね。次は綾波レイや渚カヲルも含めて考察していきます。駅のシーンに居た全員が良い意味で存在していると良いですよね?
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