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キャリー・マリガンがカッコいい

2023-10 (’23年1月28日)

SHE SAID

監督 マリア・シュラーダー

出演 キャリー・マリガン、ゾーイ・カザン、アシュレイ・ジャッド

NYタイムスの女性記者が、ハリウッドの大物プロデューサー、ハーヴェイ・ワインシュタインのパワハラ、数々の性的暴行についての徹底的な調査とその報道に至るまでを追ったお話。
登場人物は実名で映画化。

1970年代後半、ウォーターゲート事件を追うワシントンポストの若手男性記者二人、その事件の調査から報道するまでを追った『大統領の陰謀』と言う映画があった。それと同じような組み立てでスリリングに話は進行するし、似た画の構図がけっこう出てきたりもするけれど、似て非なり。


主人公の二人の女性記者。
結婚もし家族も子供もいる、家庭でのご主人との仕事の分担も垣間見るシーンがこれ見よがしでなく、穏やかに挿入されている。

自立し家族を持った女性がしっかりと仕事をしている様子をナチュラルに表現されている

が、ゆえに
当時の映画界で夢を持って働いていて男性からのパワハラと性的暴行被害を受け人生をリセットすることを余儀なくされた女性たちの辛さが比例して見えてきて、そのことの重さがゾッとするほど伝わってきた。

主演(助演?)のキャリー・マリガンはこの手の女性映画に精力的に関わっている。『プロミシング・ヤングウーマン』もとてもよかった。

映画やドラマの中で「仕事上そこそこの地位にある自立した女性が独身で上司と不倫」みたいな、ありがち設定は今は昔の物語だよなあ、とつくづく思いました。

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