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高校生プログラム「熟議②」山田崇さんと一緒に「まずはやってみよう!」

こんにちは!とにーです♪
尾中さんのお話に引き続き、熟議②では塩尻市企画制作部官民連携推進課の山田崇さんにオンラインにてお話とワークショップを実施していただきました。熱く駆け抜けた後半戦の様子をご紹介します!

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質問はありますか?と聞かれたら…

山田さんのお話はまず、「皆さん、質問はありますか?って聞かれたら、質問がなくてもまずは手をあげましょう!」という言葉から始まりました。
『えっ?!質問がなくても手を上げていいなんて初めて言われたぞ…?!』…と、少しざわつく高校生に、山田さんが過ごし方のヒントをくれました。

・当てられるドキドキを感じて、当てられたらその時に出てくる言葉をアウトプットしてみてください。
・これからやるのは一人でやるワークではありません。住む場所や関心が違う人達の中で自分の声を出してみましょう!
・そしてメモ・メモ・メモ!自分がどのようなことおに関心があるのかを見直す為にとにかくメモをとりましょう!

「do」=まずはやってみる:山田さんの場合➡空き家を借りてみました。

レタス農家の息子として生まれ、公務員としての塩尻市の商店街活性化、まちづくりという仕事をするようになった山田さん。
『私に何が出来るのか??現場を知らないで、まちづくりができるのか…?』この違和感が、行動を起こす(do)きっかけとなりました。休日に空き家を借りて当事者になれば、目の前の変化を感じれるのでは?と考え、空き家を一軒借りてそこから活動をスタートされたそうです。

山田さんがお勧めする「do」のポイント

①小さくはじめること
②やめる日を決めること。
を教えていただきました。
アウトプットをしてみよう!

「とにかくやってみる(do)」を体感するために、高校生の挑戦を温かく受け入れるような説明をいただいた後、今いる場所や、出身地を言葉を使わずハンドサイン(グー・チョキ・パー)で表してみたり、一斉に声を出してみたり色々なアウトプットに挑戦しました。

「愛という言葉を聞いて思い浮べる色は?」
\\赤ーー!!白ーーー!!ピンクーー!!!//
٩( ᐛ ) ᐛ )و( ᐛ )٩( ᐛ )و( ᐛ )/

「愛という言葉を聞いて思い浮べる食べ物は?」
\\卵焼きーーー!白米ーーー!味噌汁ーー!たこ焼きーーー!!//
٩( ᐛ ) ᐛ )و( ᐛ )٩( ᐛ )و( ᐛ )/
会場からいろいろな声が聞こえてきます。

ここでもう一つ山田さんから質問。「では、なぜその食べ物なの?」
?( ’v’)‥ )・o・ )( ’ ’)(∵)‥)…?

「n=1」を想像してほしい。

ここで山田さんが伝えたかったのは「n=1」最初に泣いて(naite)喜ぶ1人目 の存在。

皆さんも、「愛」という言葉から連想する色、食べ物について訊かれると「」が出て来ませんか?

「do」をする時に大切にしてほしいことは「何かをすることによって最初に笑顔にしたい人」を想像することだそうです。
「これから色々なことをしていくときに、それをすることによって、最初に笑顔にしたい人、泣いて喜ぶ1人を想像してほしい」
という山田さんの言葉がジーンと皆に響くのが伝わってきました。

「WILL」ということば

高校生が、自分の中に想起されるものをどんどんメモして、アウトプットができるように「メンチメーター」という可視化ツールを活用しながら山田さんのお話はどんどん進んでいきます。

「公務員という仕事は税金をいただいて、町のために施策をたてている。だから想像で施策を作ってはいけない」。だからこそ山田さんがやってみたのは、実際の「do」を起こすということでした。
一週間168時間のうち、128時間プライベートでの時間で、やりたいことをやってみて→記録して→公開してみると→仲間が集い→今の仕事につながるという連鎖が起きたそうです!

具体的には、
①空き家を6軒件借りたら、7軒目はもらえた(!)り、そしたら仕事で空き家担当係長になったり!
②空き家を10軒件掃除して、綺麗になった空き家は小学校の総合的な学習の時間の教材になり、小学生が掃除をしたり、食堂としての活用もされたり。そして、小学生も自分ごととして自分から「〇〇なのだ!(カフェなのだ、脱出ゲームなのだ)」を実施されたり…!

こうして自分自身のWILL(=「自分はこれがやってみたい」という強い意志)が、仕事につなりすぎて、最近では仕事だかプライベートだか分からないのが悩みだともおしゃっていましたが、
「平均寿命が飛躍的に伸びている今、山田崇、45歳でもまだまだ悩んでいます😁」
と、ありのまま話してくださる山田さんの姿はきっと高校生もカッコいい大人として映ったと思います。

"Improvization"

こういった取り組みは、発展する地域にあると言われる「Improvization(インプロビゼーション)」のようなもので、インプロビゼーションに大事な「Yes,and」の概念と実践から新しいストーリーが生まれているのかな…と、自身の活動に勇気をくれた本も紹介してくれました。

世界の人口が増え続ける中、日本では、江戸時代から今までで、初めて人口が減り始めている時代。
さらにその中でも地方都市が先に減少している。つまり地方が最先端!
問題がわんさかあり、『正解』がない時代だからこそ、その中で地方公務員としていろいろな人と分からないなりに「improvazation」を重ねながら様々な活動を進めててこられた山田さん。
「本当に、やってみないと分からない!です!」
と力強く言い切られました。

「皆さんは『モルゲンロート』が、好きですか?

「…最後にもう一度、声を出さずにグー・チョキ・パーを上げてほしいと思います。」と、山田さん。(記事を読んでいる皆さんも、やってみてください^^)

好き:グー
嫌い:チョキ
分からない:パー

※「モルゲンロート」については画像検索をしてみてください

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全員が「パー」を出す会場に、山田さんからモルゲンロートとは何かを教えてくれます。「今から30秒前『わからない』って言っていた時と比べてどんな印象ですか?」「人は知っているものについてしか、好きか・嫌いかを選ぶことができない。けれど君たちは知らないもののほうが圧倒的にたくさんある!」と熱い投げかけが。
好きなことに出会えてないという人は中高生だけでなく大学生にも、社会人にもいますが、そんな人に山田さんが伝えたいことは「出会っていないだけ」ということ。そして2つ目は「それを作るのは君たちかもしれない」ということでした。

「ぜひ、みなさんも、社会の一部・社会の一員として『今』『ここ』に『自分』がいるということを感じてください。みなさんが感じていることは誰かの、10年後の、どこかに人も悩んでいることかもしれない。そして皆さんが、一番最初に気付いていた人かもしれない。その可能性を感じてほしい。」というメッセージが心に暖かく刺さりました。

「質問」への「WHY?」

そしていよいよQ&Aタイム!高校生達が事前に書いていた沢山の質問に丁寧に答えてくれていた山田さんですが、その中はにいくつもあった「なぜこの質問をしたいと思ったのか聞きたい」というコメントがありました。

そこには、WHAT「何を聞きたいか」の奥にある、WHY「なぜそれを聞きたいのか」を掘り下げることによって「自分は何に関心があって何をしたいのかを知ることができる」というメッセージが、込められていました。

(下記Q&Aを一部抜粋)
Q.「自分は行動する前に諦めてしあうことが多いので、リスクがある中で空き家を買ったその行動力の源を知りたい!」
A.皆さん是非期限を決めて「はい!」か「YES」でやってみてください。知ってるものしか好きか嫌いか分からない。だから、世界は今見えているより、もっともっと広いから自分の関心じゃないこともまずは行動してみる。ドキドキするから行動するのではなく、やってみたらドキドキする。(毎回だと大変だから「この夏休み」とか期限を決めてやってみる、とかね!)

Q.「さまざまな活動をされている山田さんが地方公務員という職につき続ける理由は何ですか?」
→A.辞めないんですか?ってよく言われるから辞めない。なぜかというと、公務員の中で挑戦してるとすごく目立つ。「イノベーター」と呼ばれる人は97.5%の人が気付いていないことをやる人。今ここにいるみんなはイノベーターっぽいよ!


また山田さん自身が大ファンであるという、次のゲストの塩瀬隆之さんの著書を参考に「質問・問い・発問」の違いについても触れてくださいました。

「ATI」そして「n=1」と「WILL」

熟議の締めくくりとして

ATI 圧倒的当事者意識(Attouteki Toujisha Ishiki)

という考え方も教えてくれました。この、ATIと、n=1が、「WILL」と一緒になると良いプロジェクトになるのではないでしょうか!と山田さん。

違和感と衝動を持った時を持った時が行動のチャンス!
どきどきわくわく不安があるほど新しい挑戦の証!
そんな挑戦を、やめる日を決めて、まずは小さく始めてみる。
そしてただ「やってみて終わり」ではなく、やってみて、対話して、内省して、公開して、またやってみて…ぜひ168時間(=1週間)を繰り返してみて欲しいと!熱く語っていただきました。

メンバーと一緒に大切にしたいこと

今回のワークショップでは、
・完璧じゃなくても「とにかくアウトプットしてみること」
質問を考えたり何かしてみたことについて「なぜそう考えたのか?」「なぜそれをしようと思ったのか?」を掘り下げることで自分のことをよりよく知ることができるという体験をしました。
・また、色々な「アウトプット」をする時に会場の様子や考えていることを全員で可視化していたこともこれからに生かせる方法だったと思います。

自分自身やメンバー、ゲストと対話する中で、それぞれが一人ひとりの可能性を信じて、積極的に相手に伝え、共有することを意識的に続けて行ってもらえたらと思います。

活動は、8月7日に続きます!

明日、8/7(土)は熟議③④を実施します!レポートをお楽しみに♪

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