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文系の学生アルバイトがQAチームに馴染むまで

ソフトウェア開発のことを全く知らない学生アルバイトが、無謀にもQAチームに飛び込んで、テスト業務に関われるようになるまでの実体験をお話しします。

自己紹介

こんにちは。QAチームの岩崎です。今年の3月からチームに加わりました。普段は文系の大学生で、アルバイトとして週3日ほど働いています。

入った当時の状況

ITに関わる経験といえば、大学の授業で少しかじったプログラミングくらいで、ジョインした当初はQAという言葉はおろか、チームがどのような仕事をしているのかすら全くわからない状態でした。

チームのメンバーの会話を聞いていても、スクラム、アジャイル、ユーザーストーリーなどといった用語や(たいていGで始まる)プロダクトの略称やニックネームが飛び交い、会話の7割以上は理解ができませんでした。

加えて、完全リモートで勤務しているため、積極的にコミュニケーションを取らなければ、いつまで経ってもチームに馴染めないのは明らかでした。そのため、チームに入った当初は、とにかく「自分から動くこと」を心がけました。

まず、業務で使うツールの使い方を覚えることから始めました。主なツールはSlack・Discord・Notionの3つで、どれも使ったことがありませんでした。そこで、どの場合にどのツールが使われているのかを把握しようとしました。それがある程度わかってきてからは、実際にさわってみて、細かな機能を覚えていきました。

チームに馴染むために意識したこと

お金をもらっている以上、はやく仕事で成果をあげられるようになりたいと思うのは、自然なことではないでしょうか。もちろん自分もそう考えていましたが、いきなり成果を出すことはとても難しかったので、まずはチームに馴染み、自分の居場所を作ることにしました。そうすることで、仕事もしやすくなるだろうと考えたためです。

チームに馴染むために意識したのは、次の3つです。

point 1. チームの雰囲気を掴む

 まずはチームの雰囲気を掴み、自分の居場所を作ることが先だと考えました。チーム内での居場所を確保することで仕事もしやすくなると思ったからです。QAチームでは、Discordを使いながら作業をすることが多く、メンバーの半分くらいは常にオンライン状態です。そこで、自分もなるべくオンライン状態にし、チームメンバーの会話を聞きながら人間模様を観察していました。慣れてきたら、自分から得意なことや苦手なことについて話すようになりました。このようにしたことで、それを聞いたメンバーから仕事を割り振ってもらえることも増えました。

point 2. わからないことはすぐ調べる・聞く

チームの雰囲気がある程度つかめてきてからは、メンバーの会話にでてくる用語でわからないものがあったら、なんでも調べるようにしました。社内のサービスやIT業界の基礎用語など、その内容は多岐に渡ります。調べるだけでなく、メンバーに直接質問をすることもありました。社内で使われるものについては、Notionにある組織図や資料集をかたっぱしから読んで、それを自分なりにまとめるなどして理解を深めていきました。

point3 . 知識のインプットをする

用語がわかると、ジョインした頃に感じていた「周りの人が言っていることが理解できない」というストレスが徐々に減っていきました。同時に、言葉の定義や捉え方の違いが認識の差を生み出し、仕事の効率を下げてしまうことに気づきました。

特にグロービスは、中途採用で入社する人がほとんどです。人によって、培ってきた知識が違うため、専門用語の認識に差がある場合があります。この差があまりにも大きいと、会議やチーム間のやりとりがうまくいかなくなり、プロジェクトが円滑に進まない、ということが往々にして起こります。

こういう事態を何度か目にし、なるべく同じような問題を引き起こしたくないと思うようになりました。そのため、社内だけで通用する方言ではなく、どこの会社にいっても通用する標準語を身につけようと、スクラムガイドISTQBなどの公式の資料を使って勉強を始めました。概念だけをなんとなく学んで終わりにするのではなく、なるべく言語化して理解することを心がけています。

この3つを意識しながら行動したことで、チームで話されていることが徐々にわかるようになり、一緒に仕事を進める準備ができていきました。3ヶ月目からは、少しずつテスト業務に関わるようになりました。

テストへの貢献

直近では、とある教育プロダクトの新バージョンのリリースに向けたテスト実行業務を担当していました。期間は3ヶ月程度で、最初の1ヶ月は仕様のインプットをし、2ヶ月間で実際のテスト業務を進めました。プロダクトの申し込み部分のアップデートに向けた、複雑なテストでした。複数のユーザーを扱わなければならなかったり、申し込み導線が複数あったりと、考慮することがたくさんありました。チームメンバーに助けてもらいながらテスト実行を担当しましたが、テストケース通りに実施することさえも難しいと感じました。一方で、テストケースでは想定していないUIの違和感を多く発見したことは、自分ならではの貢献だったと感じています。

会社のサポート

完全リモートワークでもなんとか職場に馴染めた要因として、リモートでも仕事ができる環境が整っていたことが大きいと思います。まず、前述したようにDiscordにチームメンバーがいつも集まっていることがありがたかったです。自由に出入りし会話ができる環境のおかげで、自然とチームに馴染むことができました。

加えて、どんなに初歩的な質問をしても、メンバーが親切に答えてくれるのもQAチームの良いところだと思います。エンジニアであれば当然知っているような用語についても丁寧に教えてくれるので、前向きに学ぶ姿勢で仕事に取り組むことができています。わからない状態を恥じることなく、新しい知識がどんどん身についている実感があります。

また、30分程度の1on1が定期的にあるので、その都度困っていることや業務の状況を共有したり、相談したりしています。四半期ごとの目標設定や振り返りも行って、自分がどのように貢献していくかのイメージづくりにもつながっています。

まとめ

未経験の学生アルバイトがQAチームに飛び込んで、どんなことを考えて仕事に取り組んできたかを、ありのままに書いてみました。完全リモートワークでチームにどうやって馴染んでいき、テスト業務に取り組んだか、また会社からはどんなサポートをしてもらってきたかを振り返ってみて思うのは、ただサポートを期待するのではなく、自発的に動いたからこそ充実した仕事につながったのではないか、ということです。もちろん、まだまだ精進しなければなりませんが、とても楽しく仕事ができています。

この記事が少しでもQA未経験の方や、経験の浅いメンバーをサポートする方の参考になればうれしいです。

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