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Engineering Managerをやめた

2022年6月頃から開発と兼務する形でエンジニアリングマネージャーをやっていました。
Globeeの鈴木(とし)です。
最近肩書きとしてはリードiOSエンジニア的な感じに戻らせてもらったので、経緯を書いておこうと思います。

成果が出たこと

採用関連は、私が勉強会やカンファレンスに参加するのが好きなタイプであることもあり、比較的うまくいった部分が多かったのかなと思います。

iOSのコーディング課題の刷新

iOSのコーディング課題を刷新し、課題実施にかかる時間を大幅に削減しました。
当初は候補者の方に2~5日かけてもらっていたのですが、今は30~60分で終わる内容になりました。
おかげで受験のハードルが下がって採用のKPIには効いていそうな印象です。当然か。
属人的なものになっていないかは心配ですが、実際の面談でも導入してすでに実績を積んでいるので、ある程度良いものになっていると思います。
ただ内容は当然具体的な実装の話になっているので、最新技術を常にキャッチアップして内容をアップデートしていく必要があると思います。
これの詳細については別途共有したいと思っています。

カンファレンススポンサー

弊社としては初の試みですので、まずは企画書を書いて提出、年間予算をゲットしました。
あとはカンファレンスの担当の方とのやりとり窓口をやっています。お世話になっております。
それ以外はiOSの開発も忙しかったので、ノベルティの考案や納品の手配など、具体的な作業はほぼ全部CTOやデザインチーム、管理部の皆さんがやってくれました。
なぜか偉そうにCTOに向かって指示だけするマンになっていて心苦しかったですが、iOSDCではなんと「プラチナスポンサー」でございます。

めちゃくちゃ目立っています。感慨深い。当日参加するのが楽しみです。
他にはVue Fes Japan様にもスポンサー出稿させていただいております。
よろしくお願いいたします。
カンファレンススポンサーの成果とは?という向きもあるかもしれませんが、こういうエンジニア向けの対外活動においては「成果は期待しない」「KPIは設定しない」というのを企画書の段階で書くのがコツです。これテストに出ます。

挑戦したけどあまりうまくいかなかったこと

カジュアル面談

カジュアル面談で会社の良さを熱意を持って伝えるのは社長以上の逸材はいないという結論になりました。
これはもちろん定量的には測りづらいですが、正直向き不向きは結構あると思います。
私の場合、開発のことなら説明できるのですが、まだこの規模だと自慢できるほど整った開発体制でもないですからね。
プロダクトや社長の魅力ゴリ押しで行くしかないです。

プロジェクトマネジメント/チームマネジメント

これはうまくいかなかったというよりは、現状そこまで明示的なロールが必要な規模ではなかったという結論になりました。
プロジェクトのIssue管理方法など、勝手に責任を感じて色々と旗を振って改善を進めようとしてみたりもしましたが、別に自分がしゃしゃり出なくてもよかったなと思います。
暗黙的には当然これまでもこれからも色々と提案ベースでの活動はあるかなと思いますが、今のところそれくらいで十分そうです。細かい管理が必要なメンバーがいないということですね。みんな超優秀。

そういえばこんなこともやりましたが、もうこのツールは運用していません。
まあ本当にこういうのが必要なら、今ならそういうサービスは色々ありますよね。Fから始まるやつとか。

プロダクトマネジメント

ほんの一瞬だけ、お仕事体験レベルですが、プロダクトロードマップを作ろうとしました。
無理でした。時間がいくらあっても足りません。
プロダクトロードマップを持って予算をもらいに行けるようになるには一体どのような修行が必要なのでしょうか。
大人の皆さんはすごいなあと思いました。職場体験レベルの感想ですみません。

向き不向き

こんな感じですので、別に「もう絶対にやりたくない」という気持ちではないです。タイミング的に適切な環境がなかったと言っても良いでしょう。が、正直ヒューマン関連は向いてないなとは思いました。
向いてないというか、「実際にモノを作る」に適性がありすぎて、「良いモノを作れるチームを作る」に関する適性がないに等しく見えてくるという状況・スキルマップになってるように思えます。
仕組みとか組織づくり専門のマネジメントならまだ良いかもしれませんね。
つくづく自分は「職人肌」なのだと思いました。コネコネ。

振り返り

以上、つらつらと書いてきました。
結局じゃあマネージャーの肩書きは無駄だったのかというと、どうでしょうか。
「リードエンジニア」の肩書きのままで例えば「コーディング試験の刷新」に着手できたか?は自分の場合は疑問だったかもしれません。
仕事の責任範囲を結構明確に考えてしまうタイプだったので、実際当時は少し窮屈に感じていたのでした。
「iOSエンジニアの立場でここまで首を突っ込んで良いのか?」
当時は結構それもあってマネージャーに手を上げた部分もあったのでした。
「これやった方が良いからやって良いですか?」ではなく、ある程度「そこ責任範囲なんでやりますね」で行けるのは強いというか。まだまだ小規模な会社ですので、多分気持ちの問題なんですけどね。
今なら立場に関係なく、会社にとって必要だと思えば手を挙げていけると思いますので、実際そういう立場?肩書き?を経験しておいたのは、自分にとっては踏ん切りがついてよかったのかもしれません。
もちろん戻ったら動きづらくなった部分とか出てくるかもしれないですが、前よりは良い対応ができそうな感触があります。

おまけ

この記事を書く前に「EM やめた」で検索するとこちらがヒットしました。

しっかりEMをやられた後だと「引き継ぎ」とかも発生していたようで、すごいなと思いました。
この記事が面白かったので自分は似たような記事を書かなくても良いかなと思ったのですが、ひとつの体験談として残すのも悪くないかと考え至ったのでした。

何かの参考になったら幸いです。


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