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グローバルウェイが「MuleSoft」で日本初のソリューションを開発 社員の資格取得でも日本一に

グローバルウェイ取締役セールスフォース事業本部長の吉村英明です。当社は2020年より、iPaaS(integration Platform as a Service)の代表的サービス「MuleSoft」(ミュールソフト)を扱うMuleSoft Japanとのアライアンスを締結しています。

APIベースでシステム間連携を実現するプラットフォームとして、あらゆるシステムのハブとなるMuleSoftは、企業のDX(デジタル・トランスフォーメーション)の課題解決策として高い注目を集めています。MuleSoftを活用することで、企業はレガシーシステムと新しいデジタルシステムとを連携させてデータ活用を進めることができます。

SalesforceとSAPを連携する日本初のソリューションを開発

画像2取締役セールスフォース事業本部長の吉村英明

グローバルウェイは2021年10月、SalesforceとSAP S/4 HANAの連携を早期に実現する「MuleSoft Starter Kit」を開発し、提供を開始しました。

SAP S/4 HANAは、世界40万社以上で活用されるERPのNo.1製品。「MuleSoft Starter Kit」は、このSAP S/4 HANAと、CRMのNo.1製品であるSalesforceとのシームレスな連携を早期に実現する、グローバルウェイが開発した日本初のオリジナルソリューションパッケージです。

なぜMuleSoftを使うとそのようなことが可能になるのか。会社の設立にさかのぼって説明しましょう。

MuleSoftの源流は、2003年に英国生まれのエンジニアであるロス・メイソンが立ち上げたオープンソースプロジェクト「Mule」です。「mule(ラバ)」の名称は「単調できつい仕事」に由来し、骨の折れるデータ統合作業を回避したいという開発者の思いが込められています。

2006年に会社設立、2017年にニューヨーク証券取引所へ上場。その技術の高さと成長性を高く評価したSalesforceが、2018年5月にMuleSoftを買収します。現在は世界12カ国に拠点を構え、3,400人を超える従業員が働いており、17万5,000人以上の開発者や大手企業がMuleSoftのプラットフォームを利用しています。

APIでシステムをつなげる「統合プラットフォーム」

MuleSoftの英語サイトには、次のような文言が記されています。MuleSoftの事業やサービスの本質を端的に言い表しているといえるでしょう。

MuleSoft is on a mission to help organizations change and innovate faster by making it easy to connect the world's applications, data, and devices.
(ミュールソフトのミッションは、世界中のアプリケーション、データ、およびデバイスを簡単に接続できるようにすることで、組織の変化と革新を加速する手助けをすることです。)

MuleSoftが提供するのは、APIでさまざまなシステムをつなげる統合プラットフォーム。API(Application Programming Interface)とは、アプリケーションやソフトウェアの構築とインテグレーションに使われるツール、定義、プロトコルのことです。

MuleSoftの「Anypoint Platform」を利用すると、プライベートクラウドやパブリッククラウド、オンプレミスによって複雑に連携した既存システムを、統制の取れたAPIエコシステムに変えることができます。

開発者によるローコード開発やテスト、デプロイ、管理者による監視、モニタリングは、すべてWebコンソールで行います。また、MuleSoftが提供する「Anypointコネクタ」(一部有償)を使うことで、主要なシステムやデータを簡単につなぐことができます。

主要コネクタ:IBM AS/400、Oracle E-Business Suite、Twilio、Microsoft Azure Storage、Salesforce、Netsuite、Amazon S3、MongoDB、HL7、X12 EDI、SAP、Microsoft Sharepoint、Workday、Amazon SQS、ServiceNow

スキルと経験を身につけられる人材を募集中

グローバルウェイでは早くからMuleSoftの可能性に着目し、取り組みを強化してきました。現在、MuleSoftのパートナーは当社をはじめとして、20社を超えます。

2021年7月には、自社セミナー《DXを推進するために必要不可欠なテクノロジー「MuleSoft」とは ~今日から始めるMuleSoft~》を開催。取締役CTOの梁行秀、セールスフォース事業部長の戸村雄を中心に、主に技術者向けにMuleSoftの概要や開発方法や資格取得方法などについてご説明しました。

9月には、MuleSoft Japanとの共催オンラインセミナー《MuleSoft×Globalwayが実現するDX推進と組織改革》を開催。当社代表取締役の小山義一と私、吉村が登壇し、100名超の参加者にDX推進の実現に向けて必要な視点やMuleSoftを活用したAPI主導のインテグレーションおよび国内外事例についてご紹介しました。

10月には、前述した日本初のオリジナルソリューションパッケージ「MuleSoft Starter Kit」をリリース。11月には、吉村がMuleSoftの認定資格GTM Championに日本第一号に合格しました。

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吉村がGTM Championの日本第一号に

グローバルウェイは、日本企業のDXを推進するうえでMuleSoftの活用が有力なアプローチになると考えており、会社として事業を強力に推進する準備として開発者の育成に取り組んでいます。資格取得に向け、MuleSoft社による講習や社内勉強会や個別サポートを定期的に開催しています。

これら資格取得に関する費用(受講料、受験料など)は全て会社負担で、資格取得者にはインセンティブを付与することもあります。

この結果、開発者資格(MCD:MuleSoft Certified Developer)の保有者は、2021年4月時点の2名から現在20名超にまで増え、2021年12月22日時点(2021/2~2022/1)でのMCD新規取得者がついに国内No.1になりました。
このままNo.1を継続するため、現在も資格取得に向けて事業部全員が頑張って取り組み今後も増やしていく予定です。

すでにいくつかの具体的な案件も手掛けており、将来性あるMuleSoftに関わるスキルと経験を身につけられる環境を整えています。現在、マネージャーとシニアコンサルタントを募集していますので、一緒に働いてくださる方、興味のある方はぜひこちらから応募してください。いつでも会社説明・事業内容・ポジションについてカジュアル面談をさせていただきます。