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年齢別!おうちでカンタン知育あそび 〜リトミックスカーフ その1 Sophia

■はじめに・・

子供は夢中になって取り組んでいるときに、一番深く学んでいます。「○○も△△も、しっかり教えなくては!」と親が気負わなくても大丈夫。主役は子供、決めるのも子供自身です。我が子がやってみたいと思えそうなことを提案し、夢中になれることを一緒に探すような気持ちで、おうちで知育遊びをしてみましょう。

子供の興味を刺激することが出来れば大成功。おうち知育はあくまでサラッと、無理強いせずに短時間でパパッと行います。子供が興味を示さなかったらどうするか? 親が楽しんでいる姿を見せる、別の取り組みに変える。それでも興味を持たないようなら、そのときは諦めましょう笑

大人もそうですが、タイミングって大切ですよね。友人におすすめされた本やテレビ番組だって、すぐに試すときもあれば、時間が経ってから思い出して観てみるということだってあるはず。子供も同じです。大切なのは「こんな楽しいこともあるよ」という働きかけです。知ってもらえれば花丸。子供は提案された中からそのときの自分に合ったものを選んで、組み合わせて、楽しく遊んでくれます。

親子遊びに満足すると、遊びに使ったおもちゃなどを使って子供が自由に遊び始めます。一人で夢中になって取り組み始めたら、親子遊びは終了です。そしてその後に親のすることはただひとつ「邪魔をしない」これに尽きます。話しかけたり、テレビや音楽をつけたりせずに放っておきましょう。親の目を意識してしまう年齢のお子さんに対しては、パパやママは少し離れ、親自身も読書や家事など別のことに集中してください。気配はあるけれど、お互いをあまり気にかけていないような状態です。子供は親が近くにいるという安心感を持ちつつ、親が監視(!?)していないという自由さの中で没頭するのです。小さなお子さんの場合は思わぬ怪我などをしないように近くでそっと見守っていてください。

■用意するもの

リトミックスカーフという、薄くて軽いリトミック遊びに使われるスカーフがあるとベストです。なければ薄くて大きめのハンカチのようなものでも代用できます。リトミックスカーフは知育遊びで大活躍!軽くて持ち運びもしやすいので、おでかけのときにも良いですよ。私は四谷にある東京おもちゃ美術館で購入しましたが、大きめの楽器店やインターネットでも購入できます。

■年齢別の遊び方

ねんね期【スカーフトス】

赤ちゃんのお隣に寝転んで遊びましょう。スカーフを上にふわっと放り投げたら、それを落とさないように、ボールをトスするようなイメージで手で上に押し戻します。ふわりと落ちてくる動き、手で押し戻したときのかたちは美しいもの。様々に形を変える様子をぜひお子さんにも見せてあげてください。

手や足をバタバタしていたら、近くにスカーフを持っていき、触れさせてみましょう。自分の体が動くことでスカーフも動くという様子を見せてあげるのも楽しいですね。

ハイハイ、あんよ期【ひっぱり遊び】

穴の空いているものやティッシュの空き箱などにリトミックスカーフを詰め、引っ張り出してもらいましょう。体も指も上手に動かせるようになってくるこの時期。おしりふきを容器から大量に引っ張り出したり、本棚の本を次々と抜き取ったり、そんなイタズラが見られますよね。抜いた瞬間の感触が気持ちいいのでしょうか、この時期はとにかくひたすらポイポイと物を出し続けます。その欲求を満たしてあげましょう!

我が子の場合はティッシュの空き箱に入れたスカーフに興味は持ちませんでしたが、洗濯ネットに入れたときは大喜びでした。ネットにスカーフを入れたら、ジッパー部分を少し開け、そこから数センチはみ出させて引っ張る部分を作ります。あなたのお子さんはどんなものに入っていると喜ぶでしょうか? ぜひ色々なものを使って「ひっぱり遊び」を試してみてください。

2.3歳【スカーフつかもう!】

親が上からスカーフを吊り下げ、お子さんがギリギリ触れるかなという位置で持ちます。スカーフ、掴めるかな? 背伸びしたらどう? ジャンプしてみる? 自分で考え工夫して、掴んでもらいましょう。

自分の体の大きさや背の高さ、どのくらい手を伸ばせば届くのかなど、子供は案外わかっていないそうですよ笑 思いがけないところでぶつかったり落ちたりするのは、そのせいかもしれません。目標物に向かって体を伸ばす遊び、意識して取り組んでみましょう!

ぶら下がっているものを掴むだけでは物足りない…という場合は「1、2、3、4」と繰り返しカウントしながら、たとえば2のときだけスカーフを少し下げるという動きを繰り返し、お子さんにスカーフを掴んでもらいましょう。物事の規則性に気づくこと、タイミングを考えながら体を動かすこと、少し複雑な遊びになります。

4.5歳【包めるかな?】

積木、絵本、うちわなど、いろいろな形のものを包んでもらいます。リトミックスカーフはふわふわしていて扱いづらいので、それが楽しめるという子もいれば、そこが嫌いという子もいるかもしれません。スカーフが苦手なお子さんには風呂敷を使いましょう。「出来ないならこれを」ではなく、最初から2つ用意して、素材による使用感の違いを楽しんだ後に、どちらを使うか選ばせてあげると自尊心を傷付けません。

お子さんをラッピング屋さんにして「運びやすいように取っ手を作って欲しいです」なんて注文すると、頭から煙が出るくらい考えてくれます笑 綺麗に包めることも大切ですが、そればかりを求めるのはなんだか窮屈。「包み終わったら、自分でつくった持ち手を掴んで持ち上げ、10歩歩く。包んだものが落ちてこなければ大成功!」 たとえばこんなルールにしてみませんか。「キレイに出来ないからもうやらない」とは言わずに、様々な角度から試行錯誤してくれます。

6歳以上【スカーフパス】

1人に1枚スカーフがあると良いですが、どちらか一方だけでも大丈夫です。親子で向かい合い、「1,2,3!!」の合図でスカーフを上に放り投げ、素早く相手の位置に移動(交代)します。まっすぐ上に投げ、急いで移動しないと上手にキャッチ出来ません。

何の相談も無しにこれをやろうとすると、移動のときに相手とぶつかってしまうかもしれません。「うまくいかせるためには、どうしたらいいかな?」と、一緒に考えてみましょう。事前に相談してルールをつくっておく必要があったかもしれないね、自分の動きだけでなくて相手の動きにも気を配る必要があるね、などの発見があるかもしれません。

 

このように、布一枚だけでもいろいろな遊びが作れます。「今度は○○ちゃんが遊びを考える番ね!」と言ってみると、目をキラキラさせながら提案してくれることでしょう。

 

■遊びは学び 

遊びを自分で考えて作り出す、誰かに説明して一緒に遊ぶ、という行為もとても大切な学びです。 

机に向かってワークやプリントに取り組むことで得られる学びの多くは「(用意された)正解にたどり着く力」です。これももちろん大切なのですが、それだけ取り組んでいればOKとは言えません。これからの時代「正解の無い問題に挑んでいく力」も必要だと思いませんか? 

正解が無い問題に対して、様々な角度からそれを眺め、必要な知識を集め、思考し、自分なりの答えを導き出す。周りにそれをきちんと伝え、フィードバックを参考にしながら修正し、皆を巻き込んで正解に向かって進んでいく。こんな力が必要とされているのではないでしょうか? 

遊びを考える・これで何ができるだろう?と考えることは、拡散的思考を養うことにつながります。また、思いついた遊びを自分以外の人に伝えることは、語彙力や説明力を養うことが出来ます。知育の観点からお話するとそういったメリットがあるわけですが、親子で「どうやって遊ぼうか?」「これはどうする?」「くわしく教えて!」なんてお話しながら遊ぶ時間は、そういったことを脇に置いておいたとしても、とても充実した時間になることでしょう。

 

次回もまた、リトミックスカーフを使った遊びを提案しようと思います。今度は子供と一緒に考えたスカーフ遊びもご紹介します。



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