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中国のウイグル民族とは?

中国の北西、アフガニスタンなどの他国と国境を接している場所には Xinjiang と呼ばれる地域があり、この地域には Uighurs (ウイグル民族) が多く住んでいます。

中国の多くの人は Han 民族である一方、ウイグル民族は中国における少数民族であることにくわえて、異なる言語を話し、イスラム教を信仰しています。

Xinjiang 地域

1949年に共産主義に基づく中華人民共和国が建国されてXinjiang 地域が中国の一部になる数年前には、Xinjiang 地域が短期間独立していた時期もありました。

Xinjiang 地域は石油や天然ガスが取れる地域で、中国がいま手掛けている The Belt and Road initiatives (一帯一路構想) という、各国のインフラ整備に投資して中国との貿易を円滑に進めるプロジェクトの対象地域にも含まれています。

国との対立

そのため中国は Xinjiang 地域を手放したくないわけですが、中国の人とは文化や民族性など多くの部分で違うウイグル民族の人たちは独立したいわけです。

中国政府は Xinjiang 地域への移民を増やしたり、ビジネスの拠点をXinjiang 地域に増やすなど、ウイグル民族の人たちが多く住む Xinjiang 地域を中国に近いものにしようとしてきました。

ウイグル民族の人たちに対する差別もあって、中国語の習得を強要したり、イスラム教徒の慣習を禁止したりしてきたわけです。

中国のビジネスによってもたらされた経済発展によって、 Xinjiang 地域での土地やモノの価格が上がっていく一方、ウイグル民族の人たちに対する差別は雇用格差にもおよんでいて、ウイグル民族の人たちの貧困増加にもつながっているんですね。

今どうなっているの?

ウイグル民族の人たちは抗議活動を行うなど、中国政府に自分たちの権利を主張してきたわけですが、2001年のイスラム過激派によるテロ攻撃をうけてイスラム教徒であるウイグル民族の人たちに対する対応が悪化します。

"Re-education camps" と呼ばれる所で、ウイグル民族の人たちに中国の共産主義に従うことを強要したり、イギリスは中国政府が ウイグル民族の人たちを強制労働させていることを非難していたりします。

参考
The Times, Al Jazeera English, BBC news, The Economists, Vox, Guardian News, South China Morning Post

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