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働き方改革、改め『働かせ方改革』

日本政府は、日本人の《働き方改革》を推進していますが、これは日本人に、明日から『アメリカ人』に成れと言っているようなもので、出来るはずがありません。

なぜなら政府の言っている《働き方改革》とは、今まで私たち日本人の持っている文化を全否定するようなものだからです。

もちろん、否定して新たなものを作り出すことは悪いことではありません。ただ、否定だけして新たな指針を示し、その指導をするのでなければ、二十一世紀に《雨乞い》をするのと同じです。神様にお願いするのであれば、政治家よりも祈祷師の方が役に立ちます。

そこで思い出してください。明治政府は、日本人の教育を立ち上げるのにあたり、何をしたのか?

そうです、お手本になる国から先生をよび、そこから学んだのです。ですから、私たちも目標とする国から先生を招聘し、そこから学ぶようにしない限り、どうやったって改革などできるはずがありません。

とは言っても、「働き方改革」をするのにどこの国をお手本にするのか?

明治維新の頃は、フランス、ドイツ、ロシア等の国から、日本と親和性のある分野をそれぞれから選択して、『良いとこ取り』をしたのですから、なかなか賢かったと思います。

また、国家であればある程度強制力を持てますが、民間企業にとっては、古い上司に、古い仕組みのままですから、いくら政府が《雨乞い》をしても、何も変わらないものです。

重要なことは、徹底的にやることです。

何を徹底的にするのか?それは《時間軸》ではなく《効率軸》にシフトすることです。《量》より《質》。そしてそれに対して正当な評価をする仕組みを作ることです。

そのために重要なこと、それは指導する上司がその価値観で【評価】されることです。まずは、【隗より始めよ】です。

またアドバイスですが、《時間軸》で仕事をして来た人が《効率軸》で仕事をすると、とんでもなく時間が余ります。その時間を価値あるものにしなければ意味がありません。そこで、事前選択をさせて下さい。

A)今までの〇割アップのアウトプットを出す
B)新たなチャレンジを行う
C)ゆっくりと休む

特に気を付けて欲しいのは、C)を悪者扱いしないことです。C)を満喫すれば、より《効率軸》に拍車がかかります。また、C)ばかりで、A)とB)がなければ、新たな仕事が割り当てられることになり、それによってより評価も上がります。

貴社では、どのような『働かせ方改革』を実行していますか?


島崎ふみひこ
異文化コミュニケーション研究所(R)
https://www.globalforce.link/
日本企業のダイバーシティ教育、高度外国人財の採用・活用

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