見出し画像

Pantoneカラートレンド・ニューヨーク2021春夏 : 失われた春夏を取り戻すかのごとく

Pantone Color Institute からFASHION COLOR TREND REPORT: New York Fashion Week Spring/Summer 2021 が発表された。

スクリーンショット 2020-09-14 18.06.58のコピー

2021春夏の重要カラートレンドとして、10色の際立っている色、そして5色のクラシック・ニュートラル。

スクリーンショット 2020-09-14 18.07.16

スクリーンショット 2020-09-14 18.07.22

スクリーンショット 2020-09-14 18.07.27


明るくて、柔らかくて、軽やか、爽やか、そしてほんのり温かみがある。
春から初夏にかけて、自然界に見る花や明るい景色のような色。

まさに今年2020年、世界中の誰もが最も恐々と家に篭っていた、失われた時間そのものであり、堪能できなかった美しい風景と華やぐ気持ちを取り戻したいという気持ちが溢れているかのよう。

そして来春を心待ちにしている、希望を感じる色。

色々なことが変わっていっているけれど、こういう時だからこそしなやかに、革新的にありたいもの。

ちなみに、NYで自宅篭りだった今年の3月末から5月ごろ、ちょうど春から初夏にかけて、筆者には、自分でも驚くくらいに身につける物の色選びに変化が。今までの自分なら、進んで身につけなかった色を選び、着ていた時期があった。それが正にこの来年の春夏トレンドに入っている色ばかり。

少しずつ外に出られるようになった頃、自然とそれらをあまり着なくなったのは、頻度は少ないながらも、外で目にする景色などから、いつもその季節に目にする鮮やかな色や、暖かい光の具合を自らの感覚器官で受けることができたからなのだろう。

この3月末から5月の特に自宅篭りをしている間、自分の中でゆるくだけれど決め事をしていた。それは・・・
・できるだけ暗い色は着ない、
・暗い色の場合は素材が柔らかくふわふわしているものにする
・長い時間を静かに過ごすには、青系が最適
・真っ赤は着ない、時間を長く感じてイライラするし、血圧が上がる
・綺麗目ニュートラルカラーは仕事のビデオミーティングに最適
・とにかく、パッと見た時に自分の顔が健康的に見えるものを着る

人間は色を目で見るだけではない。第二の脳と言われる肌は、着ている物の色を感知している。だから、ファッションとしても大事な色、そして自分の脳・心理にも効く色、それらを賢くしり、上手く付き合い、取り入れることが大事だと実感できたこのパンデミック。嬉しくはないけど、良い気付であり、再確認だ。

良い時にだけでなく、何かを乗り越えて行く時にこそ、これらの色は、必ずや人に心地よさを感じさせ、心理に良い影響を与え、より良い環境を作る一助になるだろう。

トレンドだからというのではなく、「自分にとって快適で良い状態でいられる色が何か?」「 心惹かれるのはどの色で、今の自分をよく見せてくれるのはどれなのか?」そんなことを考えるきっかけにするのも、良いのではないだろうか。

春はまだ先、だけど、必ずやってくる。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?