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グラミー賞で、ゼレンスキー大統領ビデオ演説(全文翻訳)

米国で本日4月3日(日)の夜に行われたグラミー賞授賞式。

ここでウクライナのセレンスキー大統領の事前収録されたビデオ演説が流された。1分20秒ほどの短いものだが感情に訴える内容だ。

その映像がこちらから見る事ができる。

スピーチ全文の日本語訳は以下。

戦争。音楽とこれほど相反するものがあるでしょうか。廃墟と化した街、殺された人々の沈黙...。
子供たちは流れ星ではなく、急降下するロケット弾を描いています。
400人以上の子どもたちが負傷し、153人の子どもたちが亡くなっています。そして、私たちは彼らが絵を描いている姿を見ることは決してないでしょう。
我々の親たちは、朝、目を覚ます事が幸せです。防空壕の中で。でも生きているからです。
我々の愛する人たちは、再び一緒になれるかもわかりません。戦争は、誰が生き残り、誰が永遠の沈黙に留まるかを選ばせてはくれないのです。
我々の音楽家たちはタキシードの代わりに防護服を着ています。彼らは負傷者に向かって歌います。病院で。それが聞こえない人たちに向かっても。しかし、音楽はいずれにせよ突破するでしょう。
我々は自由を守ります。生きるために。愛するために。音を奏でるために。
我々の土地で、我々は、その爆弾で恐ろしい沈黙をもたらすロシアと戦っています。その死んだような静寂。
あなたたちの音楽でその静寂を満たしてください!今日、それを満たしてください。我々の物語を伝えるために。
ソーシャルネットワークやテレビで、この戦争についての真実を伝えてください。
 どのような形でもいい、私たちをサポートしてください。どんなことでもいいのです。しかし、沈黙は禁物です。
そうすれば、平和が訪れるでしょう。戦争が破壊している私たちのすべての都市に。
チェルニヒフ、ハルキフ、ヴォルノヴァハ、マリウポリ、そのほかにも。
それらはすでに伝説となっています。しかし、私はそれらが生きているという夢を持っています。
そして、自由に。グラミー賞のステージに立つあなた方のように自由に。

ゼレンスキー大統領の挨拶の後、ジョン・レジェンドは、ウクライナの歌手ミカ・ニュートンと、数日前に国外に逃れた詩人リューバ・ヤキムチュクをフィーチャーした曲「Free」を披露した。

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