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『GQ Sports』表紙 大谷翔平選手に「ありのまま」の意味を考えさせられる

ロサンジェルス・エンゼルズの大谷翔平選手がファッション誌「GQ」初の「GQ Sports」の表紙に登場。
インタビューや写真が話題になっており、世界中のファンからのコメントですごいことになっているようだ。

ちょうどGQの公式サイトで公開された「10 Things Shohei Ohtani Can't Live Without (大谷翔平がこれなしでは生きられないという10選)」を見て、この人は本当に自らのすることに一直線で、自分を過大にも過小でもなく、実物大の今の自分を素直に出すことのできる稀有な存在だと確信した。

映像の中で紹介しているのは、iPad、オーダーメイドの枕、スマートフォン、アイシングの機械、バット、グラブ、スパイク、腕時計型心拍測定器、筋肉を柔らかくするエアコンプレッサー、アイマスク、以上10点。

iPadでは漫画も見ていて、一番として名前をあげたのが『スラムダンク』。「単純にかっこいい」「自分がやってきていないから、スゴイ」と、発言が真っ直ぐ。

また、10個挙げている物も、全部選手としての自分がより良いプレーをするため、その体のための物。でも、そこに一昔前のスポーツ選手のような、苦しさが見えない。本当に良いと思っているのだろうし、それをやっている自分が心地よいのだろう。

何て清々しい。

しかも、ファッション誌であり、そこを通じてパブリックに対して自分を語るのに、自分をかっこよく見せよう、大きく見せよう、お洒落にみせようと言うセレクションではないのは明らかだし、そう言う計算を微塵も感じない。

世の多くの人前で何かを喋る人々は、ついついカッコつけがちで、ありもしない架空の姿に自分を当てはめようとしておかしなことになる。削ぎ落とさなくてはならない「自分を華麗に魅せたい症候群」な贅肉がたんまりついているのだ。

「ありたい自分」の描き方がいつの時からか、「ありもしない自分の仮面をかぶる」にすり替わってしまっていることに気づかなくてはならない。

一方で、「ありのまま」と言う言葉の間違った利用で、努力も何もしない土だらけの大根のような状態を曝け出すケースも横行している。

今日ここで言えるのは、「ありのまま」とは大谷翔平選手のようなことだと言うこと。

ありたい、ありもしない、ありのまま
どうするか、最終的には本人次第。

それにしても大谷選手、清々しい。


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