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貸衣装処分市とテルマー湯

1月31日(金)

しんどさに負けて一番大事な、顧客に関わる仕事でやや手を抜いてしまって、手を抜いてしまったことはもちろん顧客に伝わるので、とてもよくなかった、反省する。

午後はイベントの準備。無事に終わって夕方退勤。Twitterで話題になっていた、京王百貨店新宿店の貸衣装処分市をのぞきにいくことにする。ウエディングドレスを始め、結婚式や前撮りで使うようなゴージャスなお衣装がたくさんあった。ちょっとしたパーティーに着ていけるような服があるかなあと思っていたのだけれど、全然ちょっとしていない、煌びやかでクローゼットに入りきらなそうなドレスが大半だった。私は少女趣味というか姫系というか、ファッションでまインテリアでもフリルやレースやリボンがとても好きなので、着なくてもたくさんのドレスを見ているだけでテンションがあがる。美しい女の子が、試着せずに何着ものドレスをレジに抱えていったのできっと多分演劇関係。
ひととおりドレスを見た後、自分用の訪問着がほしかったことを思い出して、処分市の和装コーナーへ。靴を脱いで、畳の上の専用スペースに上がる。
ぶらぶら訪問着を眺めていたら、スタッフらしき女性に声をかけられたので用途を伝えると、「あなたならこっちよ」と言って小振袖やポリの着物があるスペースに案内された。いくつかの着物を見せられながら、会話の流れで自分の年齢や結婚歴を伝えると、「あら、そうだったの!」と言われてまた訪問着のほうに連れていかれたので、いやだから最初から私は訪問着を見ていたんですけど、となる。あれこれ薦められたけれど、もう買う気は失せていたので振り切ってそのまま畳のスペースを出た。またドレスのスペースに向かう。

そのとき、ドレス専用の試着室から、60歳くらいの女性が、ピンクとパープルのたっぷりとした生地に黒レースやリボンをあしらったドレスを身にまとって出てきた。私だったら派手すぎて絶対選ばないなあと思うようなデザインだったけれど、顔立ちも髪型も愛らしい雰囲気のその女性には本当によく似合っていた。その人が、とても嬉しそうににこにこしながら「これ可愛いわねえ」「すごく着やすいのよ」と連れの女性と言い合っていたので、思わず私も「すごく可愛い! よくお似合いです!! ほんとに!」と横から口を出してしまった。
和装に限らず、年々服を選ぶのが難しくなる。あれこれ考えてしまうと何も買えない。TPOはもちろん気にするべきのだろうけれど、私もあの試着室の女性みたいに、着た瞬間に笑顔になれるような一着を選びたいなと思った。とりあえずこれでいいやとかこれは年齢的に無理とか思ったり思われたりしながら買い物をするのは悲しい。
結婚式や二次会でも着られそうなシルバーのフォーマルドレスがあったので、試着してみた。試着室のカーテンを開けなかったから誰も「よくお似合いです」とは言ってくれなかったけれど、自分でわかるから大丈夫。試着室の鏡に映った自分の表情を見て、購入を決める。またクローゼットにラメラメきらきらの服を増やしてしまったけれど、後悔していない。

百貨店を出て花園神社の方に向かい、テルマー湯へ。新宿に来るといつもルビーパレスに行っていたのでテルマー湯に来るのは初めて。スパラクーアと作りは似ているけれど、オートロウリュ付きのサウナが熱いし、露天の寝湯が気持ちよくて満足。
露天風呂にいると風にのって焼肉の匂いがしてきた。空腹に耐えきれず、地下のタイ料理屋?に行ってビビンバ冷麺を食べる。

辛味噌味が濃いし、つるつる食べられてサウナ後の食事に向いている。美味しかった。お酢はかけすぎないほうがいい(教訓)。
冷麺で冷えたので、また風呂に浸かってから帰宅。明日のイベントに備えて早めに寝る。

#日記 #エッセイ #サウナ #テルマー湯 #貸衣装処分市

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