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行くぜっ! 原稿合宿@水月ホテル鷗外荘

3月24日(火)

今日から原稿合宿で、水月ホテル鷗外荘に宿泊する。チェックインが15時なので、それまでにいろいろ済ませねばならない。

まずは10時に整体に行く。肩甲骨周りのだるさが取れず、ヨガに行っても肩まわりが固まっていてうまく動けない旨を伝える。運動不足と歯痛のせいだろうという結論に。横になってU先生に肩甲骨を引っ張ってはがしてもらう。最後うつ伏せになって腰と肩に電気を当ててもらっている完全無防備状態のときに、U先生が「早乙女さんにはお話しておこうと思うんですけど」と寄ってきたので、「架空OL日記」の空気を読めない後輩さえちゃんばりに「え!? 結婚ですか!?」と言いそうになる。が、報告は結婚ではなく退職だった。5月末でこの整体院を退職し、地元に帰ってトレーナーの仕事をするそうだ。トレーナーってポケモンを育てるやつ? と思ったけれど聞けなかった。「ほかの先生に引き継ぎはするので」と言われたけれど、気が乗らない。別にU先生が若い男性だからよかったとかじゃなくて、ちゃらそうな院長も自分のことばかりしゃべる不思議ちゃん系の女性の整体師もなんとなく苦手なのだ。

整体ジプシーの日々に戻るしかない。多少値段が高かったり予約が取りにくくても効果が長く続いて月一で通えばいいようなところを探したい。

ヴィドフランスで時間をつぶしてホットヨガのレッスンに向かう。久々の60分間のレッスンで体がぐったりする。持っていった水も飲み干す。

帰りに薬局に寄って、原稿合宿でホテルに缶詰になるための食材を買い込む。帰宅したら13時半。14時半に家を出る予定なので、ヨガウェアの洗濯をしながら荷造りをする。食料は先ほど買い込んだものにプラスして用意する。

なかなか健康的かつ快適に二泊三日を過ごせそうなチョイスだと思うのだがどうだろうか(ペヤングソース焼きそばは、ストレスが溜まりすぎてジャンキーなものが食べたくなったとき用)。

原稿執筆にはノートパソコン・ポメラ・スマホ・紙のノートとTODOリストと旅行記用の資料があれば問題ないだろう。各種充電器も忘れずに。あとは歯の薬と厚手の靴下と部屋着と洗面用具。

上野公園の裏、根津駅徒歩5分の距離にある水月ホテルはうちから30分もあれば到着する。荷物が重く風は冷たく、ゆっくり立ち止まる余裕はなかったが、上野公園は桜が満開できれいだった。

「缶詰で原稿を書く」というと和室に浴衣で座椅子に座っているイメージだが、チェックインしてすぐ、自分が取った部屋がシングルの洋室だったことを知る。ただ、ダブルの部屋を用意してくれていたので部屋もベッドも広くて快適だ。

スマホは遠くにあるベッドのサイドテーブルにおいて、機内モードにしてBGM専用にした。twitterは朝晩の二回しかみないと決める。BGMはindigo la End。

部屋のセッティングを終えると、TODOリストに今日やるべきことを書いて、日記の更新をする。そして早速温泉に向かった。森鴎外の旧居と庭園が敷地内にあって、宿泊客は自由に見て回ることができる。旧居も庭園も順路等が書いていないので、不法侵入にならないかどきどきしながら見ていった。

庭は風情があってすばらしかった。フロントのカフェからもこの庭が見えるので、明日はそこで原稿を書こうかな。

温泉のある本館に、貴賓室「クラブ・エリス」という看板が出ていて笑った。鷗外が処女作「舞姫」をこの場所で書いたということで、このホテルはやたらと舞姫推しである。

温泉は露天などはないが、とても肌なじみがよく適温でゆっくり浸かることができた。シャンプーや化粧水類はもちろん、脱衣所にはちょっといいドライヤーやコットンやウォーターサーバーなどあったらうれしいモノが一通り揃っていて、本当に手ぶらで来られそうだ。もっとはやく知りたかったなと思う。閉館が惜しまれる。

その後、二、三時間作業をして首や肩が疲れてきたら温泉に入る、というのを三回繰り返した。温泉に入ると気力も体力も回復するのでとても作業効率がいい。wifi環境も良好だったので、お茶を飲んだり柿ピーをむさぼったりしなあら「noteにアップした約半年間(180日分)の日記の本文をwordにコピペする」というただひたすらに面倒な作業も無事に終わらせ、しゃんぶるぶらんしゅの新刊原稿にも取りかかることができたのだった。

何よりの勝因は、寝る前以外一度もtwitterを見なかったことだ。家でもtwitterさえ開かなければ多分読書や勉強が数倍はかどるに違いない。

使う予定のない部屋のバスタブにお湯をはって部屋の乾燥を予防し、日付が変わる頃にベッドにダイブした。蒸気でホットアイマスクを持ってきたらよかったな。

#日記 #エッセイ #水月ホテル #原稿合宿 #温泉

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