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青井
2022年4月28日 09:07
黒い馬の群れがわたしの影を乗せて駆けてゆく並走するように飛ぶ烏は淡く燐光し光は雪となって烏の尾となり最後には消えていく、どこに向かっているのかはわからないだがわたしは彼らに護られていて導かれている、導かれているのがわかる、仄暗い空にひかる星の名の神話を烏は歌った、狼たちの遠吠え、猛禽類の高い声、遠い海鳥の羽ばたき、「ここに飼い慣らされた者などいない」疾駆する者たちよある者たちによって最果て
2022年4月1日 09:17
郷愁を知らず噛んだ舌から裂く咲く朝焼けの色の花透き通る茎に流れる小鳥の血潮溢れて落ちる根を張って増えていく( 朝焼けは夕暮れへと反転する( 夜を呼ぶ者たちの白い手( 揺れる 揺れる( 茎の長い花の群れのように揺れる尾羽から鈴の音死んでゆく命の誇り高く無垢の瞳夜に似た静寂を孕んで揺れるやまたの舌雷鳴が貫いた反転するわたしとあなた鳥籠の中の囀り「誰が殺した