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2022年4月の記事一覧

疾駆

疾駆

黒い馬の群れがわたしの影を乗せて駆けてゆく並走するように飛ぶ烏は淡く燐光し光は雪となって烏の尾となり最後には消えていく、どこに向かっているのかはわからないだがわたしは彼らに護られていて導かれている、導かれているのがわかる、仄暗い空にひかる星の名の神話を烏は歌った、狼たちの遠吠え、猛禽類の高い声、遠い海鳥の羽ばたき、

「ここに飼い慣らされた者などいない」

疾駆する者たちよある者たちによって最果て

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朝の遺構、夜の血脈

朝の遺構、夜の血脈

郷愁を知らず噛んだ舌から
裂く咲く朝焼けの色の花
透き通る茎に
流れる小鳥の血潮
溢れて落ちる
根を張って増えていく

( 朝焼けは夕暮れへと反転する
( 夜を呼ぶ者たちの白い手
( 揺れる 揺れる
( 茎の長い花の群れのように揺れる

尾羽から鈴の音
死んでゆく命の
誇り高く無垢の瞳
夜に似た静寂を孕んで
揺れる
やまたの舌
雷鳴が貫いた

反転する
わたしとあなた
鳥籠の中の囀り
「誰が殺した

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