原田マハ著「本日は、お日柄もよく」が伝える日本語の素晴らしさに脱帽

初めましてpepeです。

コロナによる自粛期間中にふと、家の中に眠っている本たちを読んでみようと思いたち原田マハさんの「本日は、お日柄もよく」を読み始めた。

主人公のOL女子がとあるスピーチライターとの出会いを機に大きく人生を変えていく物語。

この書籍の最も良いところは、何と言っても言葉が美しい事であると思う。内容としてはごく普通のお仕事小説。にも関わらず想像以上に胸が熱くなったのは原田さんが書く文章がとても美しかったからに他ならない。

「本日は、お日柄もよく」という言葉。習ってもいないのに言葉だけは知っていて、でも使い方や意味は全く知らなかった。自分の無知さを棚にあげるわけではないが、私の同年代で意味をちゃんと理解している人はどれくらいいるのだろうか。ゼロは無いにしても少ないと思う。

世界各国で日本語は最も美しい言語の一つと言われている。

英語などの直接的で空想的な表現が多い言語に長年興味を持っていた私にとっては、間接的で回りくどい表現の多い日本語は個人的にあまり得意ではなかったのだが、本小説を読み進めていくうちに無意識に感じてしまう日本語の奥ゆかしさに触れ、読み終えた時には心が暖かい気持ちで包まれた。

日本語には数種類の敬語が存在しており、日本でずっと暮らしていても日本語を完璧に習得するのは難しいように思える。

とは言え、日本人としてこの世に生を受け日本人として育ったからには綺麗な日本語を紡げるようになりたいと思った今日この頃である。

#読書感想文 #原田マハ #本日は 、お日柄もよく

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