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顔馴染みと顔見知りと人見知り。

僕は、顔面が濃いです。

アパレル業に入社してから、特に顔面濃いよな。と言われるようになりました。
GlayageKYOTOの僕からをご存知の方は
顔面濃くて髭で、髪の毛がパーマがかってて、尚且つメッシュ入っているという
どの部分を切り取ってもクセのあるパーツをイメージされると思うのですが
アパレルに入社する前は
顔面は濃いとは言われず、髭も生やさずなんだったらツルッツルで
直毛で黒髪、だったのです。

真逆やんけと。ホントに。真逆なんです。

アパレルに入社したのが23歳になる歳で
それまでは髭を生やすのが苦手で
むしろ髭が生えてしまうことがコンプレックスでもありました。
髪の毛に関しては、学生の頃は金髪だったりカラフルな色にした時期もありましたが
卒業する前にはごくごくナチュラルな髪色ですし
直毛こそ正義!みたいななんのポリシーか分からん
謎の正義を心に秘めていました。

何故真逆の性質になってしまったのか。

それは遡ること十数年前。
アパレル業に入社してからほんの少し経った頃。
入社したブランドが、大人のお客様が多くいらしていたお店だったんです。
大人の洋服のなんたるかを知っているお客様からすると
22歳の若造なんぞ、何も分からんやろと
まともに相手にしてもらえないことも少なくなかったです。
今思うと、そらそうなんですよ。
アパレル未経験で、初めての正社員で
お世辞にも丁寧とは言えない接客で..

ただ、その当時の自分は直毛を正義と思うくらいには
真っ直ぐ、自分の接客や内面は優れていると勘違いしておりました。
なので外見や年齢が今のお店には適していないと
現在の髪型よろしく、曲がった思想になることは容易でした。
そんな当時の自分が最初に行った行動は

髭を生やして実年齢よりも上に見られる。

なんと安直な。
でも当時の僕は必死だったんです。
髭が生えてしまうことがコンプレックスだった自分にとって
逆に生え揃わせる、なんて真逆の発想に至るなんて
相当追い詰められていたんだなぁと
今になって思います。
そうして髭を蓄えた結果、お客様に対して
まともに接客をすることが出来・・・
なんてことは無く
どの業種でも同様に真面目に経験を積み、知識を得た結果
髭が生え揃うタイミングで半人前くらいには
接客が出来る様になったわけです。

もしかすると、髭を生やすことや
その時から身だしなみに気を遣うようになり
靴磨きを始めるようになったことで
多少自信につながっていた部分はあるかもしれません。
そういった意味では、自分の自信を奮い立たせる身だしなみ..は大事なのかもしれません。

問題はここからなんですよ。本題です。
髭を生やしたことによって
開花するんですよ。顔面の濃さに。
元々顔面の濃さのポテンシャルが高かったようで
髭を生やしたことにより
それがより強調されたみたいです。
知識と反比例する貫禄。
え、○歳なんですか!?見た目によらずしっかりしてますねー!(見た目が)
と言われることは星の数ほど。
道を歩けば海外の方に
where you ●▽□○■◇〜?
みたいにネイティブ扱いされ
しまいには外食先での店員さん(日本人)に
rice?(おそらくご飯の量を聞かれている)と
日本に観光に来たのですね!ようこそ!的な問いを受け
その頃には顔面の濃さを自覚するようになりました。

自分では、そこまで顔面の濃さは認めていないんですよ。
そらそうなんですよ。
ちょっと前まで、髭も生やしていなくて黒髪直毛のセンター分けですよ?
自覚してないんですよ。自分のその宿命に。
今ではもう慣れたものですが
当時は戸惑いを隠せませんでした。

こうして、成年になるまではそれなりに爽やかを意識して
シーブリーズ振ってるくらいの清潔感を維持しようとしていた青年が
アパレル業界に入ることにより、無事(?)自分の立ち位置に気づいたわけです。

ようやくタイトルの話になるのですが
こんな顔面だと
顔見知りから顔馴染みにクラスチェンジするタイミングも早く
お店に2〜3回通えば”あ、この人知ってる”
5回目以降からは”いつもありがとうございます”
になるわけです。
しかも毎日同じものを買ってしまうような頓着のなさを発揮してしまうので
コーヒーショップに行けばいつも頼んでいるアイスコーヒーが出され
コンビニに行けばいつも吸うタバコが用意され
謎の常連感が出てしまうんです。
ここまでは良いんですよ。常連って認識してもらうのは嬉しいですよね。
”いつもありがとうございます”って言われるの、嬉しいですよね。


でも、アイスラテが飲みたいんです。僕は。


毎日アイスコーヒーを頼んではいますが
たまにはアイスラテの気分があるんですよ。
そんな時は言えばいいんですよ。アイスラテくださいと。
でもね、僕はそうなんです、人見知りなんですよ。それも極度の。

今でこそ慣れつつあるのですが
コンビニでも目線を合わせたくない
常に道では下を向いて歩く
なるべく家から出なくない..と思うくらいには人見知りです。

そんな人見知りの自分に対して
キラキラした素敵な笑顔で
(いつものアイスコーヒーですよね??キラキラ)
みたいな顔して用意されたら..断れないんですよ。
もちろん、美味しくアイスコーヒーはいただきます。
そら美味しいから頼んでおりましたもの。
でも、ラテが飲みたい時もあるんです。
いや、今日はアイスラテをお願いします。
なんて鋼のメンタルを生憎持ち合わせてはいないので
アパレル時代は毎日、アイスコーヒーを美味しくいただいておりました。

なので今はなるべく毎日は通わず、少し間を置いて
濃い顔面を少しでも薄めて認識してもらえるよう
こっそりと通っております。


つい最近、いつもキャッシュレス決済にしているコンビニの店員さんに
現金で払おうとしたらギョッとされたので
この記事を打ち込ませていただきました。

明日は、キャッシュレス決済にします。

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