好奇心と懐古厨【日記：2023/5/19】

Youtubeを開くと、つい見たことがある動画を何回も再生してしまう癖がある。今日もおススメに古いアニメのOP映像が出てきたので、ついつい釣られてたくさん見てしまった。『とある魔術の禁書目録』、『灼眼のシャナ』、『神様のメモ帳』などなど懐かしい名作たち。最近は各アニメ配給がOP、ED動画をアップロードしまくっているおかげで、油断するとすぐこうなる。

無論名作や好きなYoutuberには全く罪はないのですが、「こんなの何回も見てるぐらいなら、未視聴のアニメの一本でも消化すればいいのに」と心の中で自らのものぐさをなじる声が毎回止められない。
そんなわけで無職の癖に、積み本も積みゲーも積みアニメも減らなくて自分の意思の弱さに悩んでいたのですが、どうやらこれは人間の脳の報酬系の特性によるものらしいです。

なぜ人は新しい情報を欲するのか：「情報中毒」と「好奇心のパラドックス」

曰く「脳細胞は、すでに知っている事柄について、さらなる情報を求めるよう調整されている」とのこと。つまるところ、人は全然知らない分野を新しく知るよりも既にある程度知っているものにより詳しくなりたいと思う傾向にあるということですね。
どうりで昔のゲームのリメイクに皆熱狂するわけですし、飲み会では昔話ばかりしているわけです。

別に昔を懐かしんで生きることがいけないことだとは思っていないですし、
「浴びるように新しい情報を摂取しろ！」などとツーブロックでオンラインサロン開いてそうな人みたいなことを言う気もありません。
無論、社会で勝ちたいのであれば、可能な限り新しいものに触れた方が勝率は上がると思いますが……

言いたかったのは、懐古趣味もものぐささも単なる特性で現象にすぎないということ。この世に絶対的な善悪はないように、それらにも本質的に良いも悪いもない。だから一生「HUNTER×HUNTER」と「刃牙」と「ジョジョ」ネタを擦り続ける人生も、ジャンプ＋の新作を欠かさずチェックする人生も同じくらいに尊いはずです。
どんな道を歩むにしても、自信を持って日々を選び取っていきましょう。
そして自分の選んだものに文句をつけることだけは止めましょう。それはこの世で唯一美しくない行動ですから。

灼眼のシャナ (電撃文庫)