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知らない幸せ【日記:2023/10/01】

 久しぶりにモンスターエナジーを飲んだ。朝一番の13時過ぎ。水を飲むよりも早く自販機のボタンを押した。前日の夜、急にモンエナ気分になったのを理性の力で押さえつけていたのだ。
 蛍光緑のプルタブをカシャりと開けてテイスティング。独特な匂いといやに細い缶の感触がひどく懐かしい。多分、二年近く飲んでいない。

 普段ならそのまま口を付けて頂くところだが、せっかく手元にビーカーがあったので、こちらに注いでみた。……改めて見ると色がキショ過ぎる。化学的な臭気も相まって、なんとなく「スラム街のしょんべんタンク」という言葉が私の脳を横切った。

 内容量355ml。エナジードリンクにしては多いと思っていたが、こうして移してみるとそこまででもない。グイっと一気に完飲する。昔から変わらない味。美味しくもないが嫌いではない、他にないからたまに欲しくなるあの風味が身体を駆け抜けた。

 ……と思っていた束の間、急に体調が悪くなった。息苦しくなり落ち着かない。血液の流れを全身で感じつつ、それでいて身体は少し寒い。この症状は多分「カフェイン中毒」だ。先日見た「月ノ美兎」さんの動画でおっしゃっていた症状と似ているし、モンエナを一気飲みした直後だし、恐らく間違いないだろう。

 1~2時間して落ち着いたが最悪な気分だった。多分、空腹で飲んだのが一番の原因であって、ちゃんと食事をしてから飲む分には問題ないんだろう。でも、もう私は金輪際モンスターエナジーを飲むことはないような気がする。合っているかはともかくとして、あの気持ちの悪さとカフェイン中毒とモンエナが自分の中で繋がってしまったから。それを否定するほどの好意は私の中にはない。よく「知らない方が幸せなこともある」なんて言われ方をすることがあるけれど、まさしくこういうことななんでしょうね。

 無論、無知を誇ろうということではないけれど、こう考えて見ると”知らない”というのはある種の資産という見方もできるのかもしれない。
 改めて、ディズニーには絶対行かないし、タピオカドリンクも飲まないと心に誓った。いつか一番面白く出荷ができる時まで、貸借対照表の底に沈んでおいて頂こう。


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