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大人とお土産と退職者の話【日記:2022/12/27】

3年ほど勤めた会社を今日、退職しました。
これからしばらくは無職の予定なので、毎日日記を書こうと思います。

今日は最終出社日、社外に社内に挨拶周りに駆けずり回ったのですが、そんな時に活躍するのがお土産のお菓子です。
私はリープヘンという数がいっぱい入っている有名なお土産を買いました。
『退職 土産』と検索すると出てくる、ちょっといい箱に入った、ちょっといいお菓子たち、大人の世界では何かの折にはこういった贈答品を配り合うのが世の常です。

旅行の時のお土産も含め、こういった社交辞令的な贈答品は正直あまり好きではなかったのですが、50も60も配っていると、見方も少しは変わってきます。
言うなればこういった品は会話のためのクッションなのでしょう。
退職するともなれば様々な人に挨拶をするわけですが、全ての人が親しいわけではありません。
だからと言って、親しい人には挨拶して、隣の席の人を無視するというのは難しい。お土産というのはこういう友好度ゲージを無視して、『物をあげて選んで貰う』という作業依頼のフィールドに相手を誘い込むことができるので、最低限の会話を成立させるコミュニケーションツールとして有用性は高いと言えるでしょう。
人との会話が苦手と言う人は、むしろお土産をどんどん買って配ってみるといいのかも。

こうして考えてみると、土産物屋は物を売っているようで、その実はその先にいる人への話題を販売していると言えるのではないでしょうか。
スーツを着たサラリーマンはきっと取引先への挨拶、子供を連れた主婦は親戚へのお歳暮、画一的な見方かもしれませんがそんな想像が頭をよぎります。

クリスマスツリーの煌びやかな装いも知らぬ間に消え、大きな門松が新年の訪れを待ちわびている今日この頃ですが、私は頂いた海外の珈琲を飲んで過ごします。ほのかに甘くてとっても美味しいです。

 




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