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転生について思うこと【日記:2023/4/17】

今さら言うのは10周遅いと思いますが、近頃転生ものの作品が多い。
特にアニメを追っていると強くそう感じます。
今季もアニメを30本ぐらいは見ていますが、およそ3割ほどは転生もの。
定番の異世界転生をはじめ、サムネで使わせて頂いていますが「推しの子」などもある意味では転生ものです。
だからそれが悪いとか、つまらないなどという気は全くありませんが、実際に数を数えてみると時代性みたいなものを感じてはしまいますね。
(数の話で言えば、ラブコメもまあ多い。特に一昔前のヒロイン一杯いる系ではなく1体1のラブコメ。全体の2割ぐらいはそうな気がする)

生まれもった家柄や才能で決まってしまい、個人努力ではどうしようもなく感じられる現代社会を反映している、などと評論家ぶったことを言うとなんだか気持ちが悪いですが、実際に多分そうなんでしょう。

この記事でもある通りにアメリカ等でもそういう風潮はあるらしいですし。
まあ直接的に富裕層、成功者を呪ってるのに比べると、転生という手法は
奥ゆかしいというか、戦いを嫌うやり方で、日本人らしくて面白いですね。
(単にデモやストが少ない日本では、弱者が結束して強者に反逆するという像がそもそもイメージしにくいだけかもしれませんが。)

ただ個人的な好き嫌いの話をするならば、転生ものはそんなに好きではないんですよね……
転移はともかく転生というと前世の経験値の分、現地人の他の子供に比べて有利過ぎるし、親ガチャ批判的な文脈なのに自分が親ガチャ勝利者として君臨しようとするのは、どうも矛盾を感じてしまっていて。
(庶子など、単純に生まれが優れていない場合も多くありますが、前世の経験値で自分の為したいことが赤子の時点で定まっているのは、ある意味親ガチャ勝者だと私は考えています。生まれの良さというのは幼少期の選択肢の豊富さでもあると思うからです。)

でもまあ、嘲笑するだけに比べれば、幾分か姿勢としては前向きなのかもしれません。少なくとも自分あるいは世界を向上させようという意思が、そこにはあるわけですから。
一回今の現実を切り離して、完全に新規で始めないとダメというだけで……
それを悲しき現代社会と取るべきか、それとも目に光を残した文学的反逆と取るべきかは偉い人にお任せします。

そんなことよりアニメを見よう。
今季のアニメ、特に転生ものだと群を抜いて「推しの子」が面白いのでオススメです。
第一話は1時間半と劇場版のような気合の入れ方で、展開が二転三転、
トリプルアクセル。驚愕な着地で次回予告に繋がってびっくり。
原作漫画は連載開始して数話しか読んでいなかったので、こういうタイプの作品なのかと膝を打ちました。
推しのアイドルの子供に転生した元医者の主人公、彼がドロドロとした感情と権力が渦巻く芸能界でどう戦っていくのか、今後が楽しみです。

しんどいことが多い昨今の世の中ですが、多分トラック転生は神ももう対策済みだと思うので、自暴自棄にはならず頑張って生きていきましょう。
異世界に思いを馳せつつも、心は闘争心を忘れずに。

【どうしてもタワマンが恨めしくなった時のための豆知識】
長野県の平均標高は、日本で最も背が高いタワマンの約4.58倍
タワマンとかダサいので、長野に移住しましょう。


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