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不快な風、体調不良の夏【日記:2023/9/18】

 家に居るとなんだか体調が悪くなってくる感じがするのは、多分エアコンのせいだと思う。不自然な線のような風。しかし、オーガニック主義を気取れるほど、未だに気温は下がってくれないので、結局一日中点けている。さすがに、寝るときは消しているが、それはそれで起きた時に軽い熱中症の起こりを感じて不快だ。どうしようもない。

 子供時代、実家にいた頃はどうしていただろうか?今ほど気温は暑くなかったとは言え、実家の冷房はほぼ稼働せず、そもそも自分が寝るスペースにはエアコンが設置されていなかったというのに。
 あまり記憶がないが、恐らく単純に家にいる時間が短かったのと、後は根性で耐えていたのだと思う。当時は学校にも行っていたし、バイトもしていたし、家にいるのもそんな好きじゃなかったし。

 夏休みと言えば、友人の家にばかり転がり込んでいた。食べさせてもらった昼食、夕食の数は二桁では利かないし、新型エアコンの柔らかな風も随分堪能したものだった。
 だから多分、実家時代に夏に苦労した思い出が無いんだと思う。

 なんとなく頭痛がする。先々週コロナだったので、一応体温を測ってみたら微妙に微熱だった。まだ、身体にウイルスが残っているのか、はたまた冷房病という奴か……
 上京して一人暮らし、リモコンの操作権を自ら握れるようになってから、自らの位を実感するとは皮肉なものだ。扇風機の生温い風に慣れた私には、56000円の賃貸備え付けエアコンは硬すぎるのかもしれない。

 多分私は、一生エアコンに文句を言いながら生きていくような気がする。少なくとも、送風口の下で平気で薄着でいられる人とは仲良くなれないだろう。
 いつの日か感じた壁は、意外と長々引きずるものだ。勢いよく注いだ水道水を片手に錠剤を握りしめながらそんなことを思った。


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