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努力への尊敬【日記:2023/4/8】

ちょっと前だが、こんなスレを見た。
スラムダンクに登場するキャラクターで、海南大付属高校に所属する宮益について話しているスレッドだ。
宮益は完全の初心者だったのに、全国2位の超強豪で3年間生き残り、
しかもシュートだけならチームで2位とお墨付きをもらっていて凄すぎるというような話がされていた。

昔、スラムダンクを読んでいた子供の頃はよく分からん敵の眼鏡、くらいしか思っていませんでしたが、今の歳になって改めて読み返してみると確かにと思う。
小中学校時代は私もバスケ部だったので、ある程度想像がつきますが強豪の練習は非常にハード。ずっとやっている人でも毎日帰りたくなる程度にはダッシュさせられるので、運動経験のないヒョロガリではもっと辛いのは確定的に明らか。
最悪体力面は根性である程度は付いていけるかもしれませんが、シュートなどの技術面はもっと難しい。作中でトップクラスの天才、桜木でさえ、ジャンプシュートの習得には4カ月かかったし、それも元全日本の名コーチがつきっきりで、没頭できる夏休みの期間に2万本という集中練習をして何とかなったという温度感。
しかし宮益はそれを遥かに上を行く3Pシューター。

実際に打ったことがある人は分かると思いますが、3Pはかなり難しい。
桜木が打っているような比較的ゴールに近いシュートに比べると、成功率は2/3ぐらいになる程には。
それを作中トップクラスの精度で成功できるなんて、ファンタジーと言ってもいいぐらいには凄い。努力だけでなしたのだとすれば、学業など生活に必須の時間を除く全てをバスケに捧げるぐらいじゃないと不可能だ。
残れるなら夜いくらでも居残り練習して、なりふり構わず人に聞き、常に頭を使ってどうしたら上手くなれるか考える。地方から集まってきたエースが1週間で辞めるほどにハードな全体練習をこなした上で。

それを宮益ができたからこそ、彼は活躍する選手になれたし、
並み居る天才を押しのけて、圧倒的な努力で勝利を掴んだ彼をチームメイトは信頼しているんでしょうね。

地味に後輩から人望が厚いのもいい。
ちょっと癖がある清田、同じ3Pの専門家である神、そしてその他のモブ部員、と彼を慕っている様子が見られる。部長の牧も後輩から信頼はされているだろうが、こういう慕われ方は多分してない。
後輩への指導とかも何気に上手そうだしな、宮益……
才能に寄らない能力だからこそ、言語化して再現性を高められるし、実際に上がったというサクセスストーリーがあるからこそ、今日の目を浴びてない人が奮起するための希望にもなる。
3年の世代が辞めたら、牧とは違う形で伝説になっていそう。

県大会の決勝リーグで、桜木含む湘北高校が負けたのは脚本的な事情がほとんどだとは思いますが、桜木に努力のパワーという物をより鮮烈に植え付ける為だったのかもしれません。
完全に妄想ですが、いつか成長した桜木がNBAのインタビューとかで宮益とかこういった人たちの話とかしてくれたら凄い良いなと思います。
左手を添えるようになった彼なら、努力の圧倒的な力を知っているはずでしょうしね。

以上、努力には敬意を表しましょうと言う話でした。
私も宮益に習って頑張らないとな……

◆余談

早速ですが、昨日公開された『プリンセス・プリンシパル Crown Handler』第3章を見てきました。
この映画はTVアニメ12話の後の続編を全6作の劇場版で描く、という作品の3本目なのですが、とても面白いので見てない人はぜひ見てください。

ストーリー良し、キャラ良しの良作です。
特にキャラクターの一人で、”プリンセス”こと”シャーロット王女殿下”が物凄い強烈な努力家で魅力的です。
その努力家っぷりが明らかになるのが、アニメの8話なので気になった人は全人類そこまでは見てください。現実、創作問わずしてこの世に存在するあらゆる人間の中でも、トップクラスに最高な方ですシャーロット殿下は。


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