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詩、難しすぎる問題について【日記:2023/7/29】

地球人の平均の中では、私は比較的に詩が好きな方だとは思う。
そう頻度が多い方ではないけれど、時たま詩集も買っている。
一般的な人、少なくとも日本人では中々いない人材ではないだろうか?
だからといって優れているというわけでもないが。

詩にちょこちょこ触れているくせに、私は未だにどうやって詩を楽しめばいいのか、その実よく分かっていない。
先日購入したボードレールの『悪の華』も完全に雰囲気で読んでいる。
毎回そうだ。詩集はいちいちタイトルがカッコいいのがいただけない。おかげで純朴中二病男の財布の紐が緩んでしまう。

とにかく捉えどころがない印象なんですよね、詩って奴は。
短歌や俳句ほど短くはないから、丸ごと記憶するというのは難しいし、小説や漫画のようにキャラクターや分かりやすい物語はないから、大枠を掴むということもしにくい。
ある種、抽象化された記号を読み解く暗号解読をやっている気分になる。

多分、私の感性が悪いんだろうな。
でもいつか、好きな詩を引用できるようなカッコいい存在にはなりたいので、一度でいいから詩人の先生に直接インタビューをしてみたい。
詩にルールを求めるのは愚の骨頂なのかもしれないが、詩人がどう詩を読んでいるのかという視点は参考になると思う。

そんな夢を抱きながら、全く詩的ではないこの暑い日々を過ごす。
早く曇天の空と土砂降りの雨、冷えた大気の下で月を眺められる季節になって欲しい。その生命力のなさこそが、私にとっての詩情の原風景だから。

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