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プロフェッショナル過敏症【日記:2023/09/29】
歩いていたら、こんな自販機を見つけた。商品サンプルのところにそのままが紙が入っている。カットする気力はなかったようだが、何故かラミネート加工はしてある。おかげで照り返しがひどくて写真を撮るには苦労した。
All100円以下の低価格自販機とはいえ、このやる気の無さにはびっくりだ。散歩をするたび、自販機には気を払っているがここまでの手抜きは始めて見た。どんなメーカーが運営しているのかは知らないが、上司に怒られたりはしないのだろうか?それとも、無名メーカーなら傷つくブランドもないし、まあいいかということなんだろうか?
確かに、何の商品に連動するボタンなのかが分かればいいだけなので、アレでもサンプルの役割はしっかり果たしていると言える。ボトルの形で置いたら見やすいか、と言ったらそこまででもないことを考えれば、実用の面では全く問題ない。
むしろ、不要な外見的要素に過剰にこだわるのは、広告漬けにされた現代の悪癖で、作り手側の無駄な安心のためのエゴとも考えられる。コカ・コーラやサントリーならともかく、誰も100円自販機の見目麗しさなんかに気を払わないだろうしね。
いつでも気軽に簡単に、一流の制作物に触れることができるネット社会、気づかぬうちに私たちはプロフェッショナル過敏症になってしまっているのかもしれない。100点以外の物が存在してはならない、そんな潔癖症に。
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そう考えると、この自販機はある種そんな世の中へのアンチテーゼ的存在にも思える。「皆もっと適当でいいし、40点でも60点でもガンガン出していこうぜ!」公道沿いに惜しげもなく設置された彼は、もしかしたらそんなことを主張するために置かれているのかもしれない。
まあ、それは妄想が行き過ぎてるとしても、もっとお手軽に物づくりやら発信やらをした方がいいっていうのは真理でしょうね。素人が恥ずかしがったってしょうがないんだから。100円自販機のメンタリティーにあやかって、恥を晒していきましょう。
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