見出し画像

街の怒りを拾い集める【日記:2023/7/21】

住宅地の中で、最も人間の感情が現れるのはゴミ捨て場だと思う。
明確なルールがある共有地であり、それでいて一度出してしまえば個人特定が難しいからだろうか。身勝手な人間とそれに抗う規則の化身たちの怒りが常に渦巻いているように見える。

つくづく性格が悪いのは自覚しているが、そういう場所の看板は表現が面白いことが多いので、ついつい写真に撮ってしまう癖がある。
例えばこういう物だ。

”係”に付けられたダブルクォーテーションから、激しく燃焼する炎の熱を感じる一枚。大量の注意書きの上にあるからこそ、ラミネートされていない人間の生の怒りが直に表現されている気がします。

また、この近くの排水溝にはこんな張り紙があった。

「得体の知れない液体」とは、中々珍しい表現だ。
少なくともマッドサイエンティストのラボ以外では聞いたことがない。
近くに住んでいる人としてはたまったものじゃないんでしょうが、具体的にどんな液体なのか気になるな。
こんな風に言われるってことは、多分色味が凄いんだろうな。
ということは、青汁とかプロテインとかかな?
それも十分悪いけど、やばい化学薬品でないことを祈るばかりだ。

他にも、ゴミ捨て場から離れるがこんなものもあった。

恐らく、紫陽花を切って持っていてしまう人がいたんでしょう。
マンション所有の植え込みだというのに、ふてえ野郎もいるもんです。
ただ、ゴミ捨て場に比べると、怒りというよりは悲しみの雰囲気がありますね。実害があるかないかの違いでしょうか?心なしか筆圧も薄めな気がしてきました。


とまあ、そんな感じで日々住宅地の怒りを保存している私。
客観的に見て、陰険過ぎて最悪だなと思いますが、ちゃんとゴミ捨てのルールは守っているんでね。どうか許してクレメンス……
おかげで、捨て方が分からない金属ゴミと段ボールが1年以上部屋に溜まっているけれど!
地域ごとのルールが難しいんですよね……それっぽいところはあるけど、外した時のリスクが怖くて踏み出せない。起きるのも遅いと、他の人がどうやっているのかも中々見れないし。

だから、適当にやって怒られる人の気持ちも分からんでもない。
ただ、それを改善せず自己正当化し続けるのはどうかと思いますけどね。それをしたところで、残るのは不毛な感情の連鎖だけなんだから。
怒りの気持ちは燃えるゴミの日には回収してくれないものです。

ルールを守って、正しくゴミ捨て!
心がけていきましょうか。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?