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ぼっち・ざ・ろっくを共感する我々【日記:2023/1/13】

Twitterを見ていたらこんな投稿を見つけた。
『キリトかなーやっぱりww』はもう古い、今のトレンドは
『ぼっちちゃんは私に似てる』だ。

言われてみて確かにと思った。
昨今Twitterではそのような投稿を多く目にするし、現に自分も『ぼっち・ざ・ろっく』を見ながら過去の自分のぼっちエピソードを思い出したものだった。

俺ガイルの時からそうだが、ぼっちな主人公というものは、この界隈で共感と羨望を集めやすい。インターネットを主な根城にしているオタクの大半には何かしらの陰キャエピソードがあり、そして彼らほどには力もなく仲間もいない。
だから、自分を彼らに同質化したがるのだと思う。

まあ評論めいたことはそこそこにしよう。
私もぼっちちゃんに共感するオタクの一人。せっかくなら渾身のぼっちエピソードであるある、と思われたい。
なので、今日はいくつかのぼっちエピソードを披露したいと思う。皆様もぜひ共感して頂ければ幸いだ。

①空きコマ時間は書庫に隠れて本を読む

ぼっち最盛期だった大学時代のエピソード。
大学ではよくあることだと思うが、1コマ目と3コマ目のように講義を取っていると間に空きコマが生まれてしまう。
この空きコマは精々100分ぐらいなので、遠出はできず学内で過ごすことになるのだが、大学内なんてどこに行っても人がたくさんいてぼっちには心が休まらない。

なので必然の習性として、人が少ないスポットを探すのだが中々良いところがない。もちろんゴミ捨て場の横とかなら人はいないが環境が悪い。
で、大概図書館なりの静かで座れる場所にたどり着くことになるのだが、図書館は意外と人がいる。
まあそれぐらい我慢しろよ、という感じかもしれないが、ぼっちは周囲に人が多いだけで落ち着かない生き物なのだ。
そこで私が最終的に行きついたのが書庫だ。

普段読まれない本が所蔵されており、薄暗く湿っぽい地下。こういう場所であれば人もほとんど寄り付かないので、人気のない地域史の本が置かれて棚の近くに備え付けてある小さな椅子に座って本を読んで過ごしていた。

②学園祭の日程を知らずに授業を受けに来た

続けても大学時代のエピソード。
中学校以後の大抵の学校には学園祭というものがある。
若者にとっての一大イベントでありつつ、陰キャにとっては苦痛として語られる代名詞の一つだ。
まあ、私としては嫌なら行かなければいいかなと思うので、別に学園祭そのものに憎しみはないが、この時ばかりは少し違った。

入学した年のある秋の日の朝のこと、少し遅刻気味だった私は急いで教室に走っていた。時刻は朝9時少し前、教室についた私は、講義の邪魔にならないよう後ろ側の扉をゆっくり開けて身を滑り込ませた。
そして誰かと目が合った。見知らぬ、恐らく何かしらのサークルに所属している人たちはお化け屋敷か、何かそういったものの装飾を作っていた。
全てを悟った私は、無言で一礼をして教室を出た。
帰りに講義棟の前の掲示板を見たら、学園祭のポスター。開催日は明日だった。損したなと思って自転車で家に帰った。

高校までならHRが強制であるので、学園祭を知らないということはほとんどないだろうが、大学になるとそういう情報がLINEグループなどでやり取りされるようになるので、入っていない休講情報すら来ずに無駄に登校する羽目になったりもする。

……書いていたら思ったよりも長くなってしまった。
ぼっちエピソード披露にはこういった魔力があるから怖い。
その他にも書きたかったぼっちエピソードがあるので、以下にぼっちあるあるとしてまとめておく。

【ぼっちあるある】

・作業するために喫茶店に行くが、近くに人がいる、別のグループが喋っているとどうにも見られてる気がして落ち着かない。結局30分で帰る。
・写真を普段取らないせいか、写真の撮り方が下手。人を撮らなきゃいけないとき異様に緊張する。
・家電量販店など、店員が多い場所は落ち着かない。話しかけられると帰りたくなる。
・カラオケに行かないので、急に誘われると歌う曲に困る。
・歩くのが周りの1.5倍速
・普段行かない店への恐れが強い。店の前まで来て中をチラ見してUターンなどしがち。
・過去問を持っていないので、過去問ゲーと言われる教科の点数が極度に悪い。

こんなぼっちエピソードを喜んで話している時点で、私はぼっちちゃんにはなれないのだと思う。
彼女には自分のぼっちを自虐的に話すような社会性はない。
ただそれ故に目指す自分に対し、純粋にひたむきに努力することができる。
だからこそ彼女には実力があり、それ故に素晴らしい出会いを引き当てることができた。

一定強度を持つ人間が集まるからこそ仲間なのであって、何の力も願いもない人間が集まってもそれは烏合の衆にしかならない。
ぼっちちゃんになりたいと願うなら、ぼっちという負の要素が反転して強みになるぐらいの強度を身につけるべきだと思う。
頑張りましょう。

Distortion

ギターの弦が揺れるたび
揺るがないものに変わってゆく
指先が硬くなるたびこの意志も固くなるの

Distortion!!
|作詞:谷口鮪

最高の曲。



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