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比熱の低い生き方【日記:2023/09/16】

 昨日は阪神の”アレ”の件が話題になっていた。
 例の如く、スポーツには興味がないので、Twitterやらニュースサイトで軽く知った程度のにわか知識だけど、道頓堀に人が飛び込んだりと、随分な騒ぎだったらしい。すごいもんです。

 毎度、この手のニュースを聞くたびに思いますが、よく皆そこまで熱狂できるものだ。野球の勝敗は生活に全くもって関係が無いというのに。
 球場に応援に行ったり、モニターの前で中継を見ていて、その場で喜ぶというのならまだ分かる。デパートやら商業施設が乗っかってセールをやるというのもまあ分かる。でも、一般市民が集まってバカ騒ぎをするというのはよく分からない。

 多分、今時で言えば私の感覚の方がマイノリティーなんだろうな、というのは理解しています。この類のファン活動、推しの成功を自分のことのように、むしろ自分のこと以上に喜ぶ態度は割と一般的ですしね。
 自分の情緒の範囲を外側まで伸ばした方が、幸せだというのは分かる。実はそんなに興味なくても、なんとなく雰囲気で熱くなれる方が幸せだということも分かる。でもそれができない。

 子供の頃に培った高二病の後遺症、世の中を俯瞰したがる癖がやめられない。おかげでここ十年近く、オリンピックもワールドカップもまともに見たことがない。年越しのカウントダウンもしたことがないし、クリスマスだって仕事をして生きてきた。
 別に今更それを誇る気は毛頭ない。むしろ、道頓堀に飛び込める人にちょっとした羨望すらあるぐらいだ。無論、危険な行為ではあるし、場合によっては法律にも抵触する、良くないことではある。だが、一時の熱狂でそんなことをしてしまえる熱しやすさには少しだけ憧れてしまう。

 26歳にもなると中々性格なんて変わらないが、少しずつ感情を外に出していけるようになればいいなと思う。
 スポーツは私には荷が重いから、まずはTwitterで「あけましておめでとう」を言う、そんなぐらいから始めることになりそうだけど……

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