話題のAIツールをnoteもリリースしたらしいので試してみる
noteを開いたら、「note AIアシスタント(β)」を先行ユーザーとして、お使いいただけるようになりました、という通知が来ていました。
何かなと思って確認してみたら、noteの新しいAI機能で、今話題のChat GPTを使用したツールとのことです。
使える機能は、今のところ以下の5つ。
せっかくの先行ユーザーに選ばれたとのことなので、
順々に試して皆様に機能を紹介できればと思います。
①記事の切り口を提案
例えば「キャンプ初心者にキャンプの楽しさを伝えたい」などというように、自分の方で簡単な方向性だけ提示すれば、それに対して切り口を提案してくれるとのことなので、とりあえず適当に入れてみましょう。
さて、どうなるか。
AIの生成を待つこと、数十秒。以下の文書が生成されました。
うーん……ちょっと”切り口”というと違う気がしますね……
これはどうしたらいいのか、という問い自体の答えであって、記事としてそれをどう書くべきかという切り口の提案にはなっていないので、このままではちょっと使いにくいですね。
試しに本家のChat GPTに提案してもらったら、以下のような回答を頂けました。
これをベースに記事がかけてしまう程、素晴らしいディレクションです。
……正直これを見ると、現状少なくともこの分野に関して、Chat GPTではなく、noteのアシスタントを使う意味は現状薄そうです。
②タイトルを提案
では、お次は記事のタイトルです。
これにはかなり期待ができるので、早速入力してみましょう。
おお。お題の時点でそこそこタイトルっぽくしていたのもあるのかもしれませんが、割とバリエーションにとんだタイトルを提案してくれました。
これぐらいのクオリティであれば、数を出す記事のタイトル案はnoteのAI任せでもいいかもしれません。
ちなみに、意味不明なタイトルを入力しても、結構頑張って解釈して案を出してくれました。意外と優秀。
※追記:ただ、出てくるタイトル案の方向性がどうにもYoutubeやまとめ記事っぽいので、そういう内容以外の時は使いにくいです。
③目次をつくる
この機能については、そもそもどういうこと?ってなっている方も多いかもしれませんが、試してみたところ、記事の内容を入力するとどんな目次をつけるべき提案してくれる機能みたいです。
ただ、かなり精度が怪しいです。
記事を完成させてから、詳しい内容を入力すればもっといい答えが返ってくるかもしれませんが、目次を生成したい時って記事を作る前にとっかかりが欲しい場合だけな気がします。
存在意義に疑問が生じてしまいますが、これも、①の「記事の切り口を提案してほしい」と同様、使うなら本家のChat GPTを使った方が現状よさそうです。
④プレスリリースの構成を提案
4つ目。この機能に関しては、何故あるのか良く分からないですね……
noteでプレスリリースを配信する企業あるんですか?
意図が読めませんがとりあえずやってみましょう。
発表内容の要点を箇条書きで入力すれば良いみたいです。
これはちょっと使い物にならなそうですね……
何故か勝手に企業名の略称を作られましたし、プレスリリースとしても体裁がなっていない気がします。
こういうフォーマットがかっちり決まっているものは、AIが一から生成するの苦手なんですかね?
どちらにせよ、これを使うなら「PR times」の文章を参考に、つぎ足しながらChat GPTやAI のべりすとに描いてもらった方がよさそうです。
⑤童話を作る
ラストは童話を作る機能。
何故童話をピックアップしたのか、note担当者の頭がワンダーランドに行ってしまったのか謎が残りますが、要するに小説を出力できる機能ですね。
うーん、微妙ですね……
大分意地悪な内容にしたとはいえ、完成していませんし、そもそも意味が分かりません。
矛盾したり、途中で破綻するのはいいのですが、内容が虚無過ぎるとせっかくAIに提案してもらう意味がありません。
まあただ、ほぼ一から書いてもらっているので難しいのは当然です。
ですので、性能比較をしてみましょう。
以下、AIのべりすとに書いてもらった作品です。
最初の3行だけ入れて、後は足し引きしただけなのに、何故BLになってしまいました。
しかも、チョップでコーヒーを挽くという部分が全然活かされてないし……
まあ、このままだと使えないというのは変わりありませんが、”チョップでコーヒー豆を挽く”と”作曲”という違う要素を結び付ける、というアイデアが出ただけマシです。
AIのべりすとでは、(面白いかどうかはともかく)話を作るだけの種を見つけることができました。
これだけ見ると、AIのべりすとが大分上に見えてくると思いますが、こちらは私の方で足したり引いたりしているので、条件的には対等ではありません。
ただ現状、AIを活用した創作という場合、AIが出力して来たものを、逐一足したり引いたり、部分活用したりという使い方が一般的なので、それができないnoteアシスタントはやはり使いにくい。
総じていえば、小説生成機能という面でも、今のところ他のサービスの方が向いて良そうです。
結論
それぞれの機能を”〇”、"△”、”×”の三段階で点数付けすると以下のような形です。
①記事の切り口を提案⇒△
②タイトルを提案⇒△
③目次を作る⇒×
④プレスリリースの構成を提案⇒×
⑤童話を作る⇒×
〇:使う価値あり(外部ツールで良いと言えばそうだが…)
△:使う価値がないわけではないが、外部ツールの方が優秀
×:目的とした用途に必要な要件を満たしていない
総評としては、現状note内で使う意味がないというところですね。
例えば、過去の投稿記事を読み込んで、傾向を掴んだ出力をしてくれるなどの機能があれば、note内で使う価値が生まれてくると思うのですが……
まあ、まだまだ始まったばかりの機能ですので、今後に期待しましょう。
それでは、長くなりましたが以上になります。
お疲れさまでした。
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